沖縄県の人気観光スポットを5つご紹介します。それぞれの良い所と残念な所も合わせて解説します。
1. 美ら海水族館(沖縄県本部町)

沖縄美ら海水族館は、沖縄県国頭郡本部町にある、沖縄を代表する人気観光スポットです。「沖縄の海との出会い」をテーマに、ジンベエザメやマンタが悠々と泳ぐ巨大水槽をはじめ、多種多様な海洋生物を観察できます。
歴史的な成り立ち
- 2002年8月1日に、海洋博公園(国営沖縄記念公園)内に開館しました。
- 1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地に整備された海洋博公園の主要施設の一つです。
- 世界最大級の水族館として、開館当初から大きな注目を集めました。
- 「美ら海」という名称は、沖縄の美しい海を意味する言葉に由来します。
良い所
- 世界最大級の巨大水槽「黒潮の海」: ジンベエザメやマンタが複数飼育されており、その迫力は圧巻です。
- 多種多様な沖縄の海洋生物: サンゴ礁に住むカラフルな魚たちや、深海生物など、沖縄ならではの豊かな海の生態系を観察できます。
- イルカショー「オキちゃん劇場」: 愛らしいイルカたちのパフォーマンスは、子供から大人まで楽しめます。
- タッチプール: 海の生き物に直接触れることができる体験コーナーがあります。
- 周辺施設の充実: 海洋博公園内には、エメラルドビーチや熱帯ドリームセンターなど、他の見どころも豊富です。
- 教育的な要素: 沖縄の海の環境や生物について学ぶことができる展示が充実しています。
残念な所
- 観光客の多さ: 年間を通して多くの観光客が訪れるため、特に連休や夏休み期間は大変混雑します。
- 入館料: 比較的高めに設定されています。
- 那覇からの距離: 那覇空港から車で約2時間と、やや距離があります。
見どころスポット
- 黒潮の海大水槽: ジンベエザメ3匹、ナンヨウマンタ複数などが飼育されており、1日に数回行われる給餌ショーは必見です。
- サンゴの海: 自然光が差し込む開放的な水槽で、色とりどりのサンゴ礁とそこに住む魚たちを観察できます。
- 熱帯魚の海: カラフルな熱帯魚たちが泳ぐ姿は、まるで絵画のようです。
- 深海への旅: 深海生物の貴重な標本や、深海環境を再現した展示を見ることができます。
- オキちゃん劇場: イルカのオキちゃんをはじめとするイルカたちの賢く、ダイナミックなショーを楽しめます。
- ウミガメ館: 様々な種類のウミガメを観察できます。
- マナティー館: ゆったりと泳ぐマナティーの姿を見ることができます。
観光のヒント
- 事前にオンラインでチケットを購入しておくと、当日スムーズに入場できる場合があります。
- 人気のショーの時間は事前に確認し、早めに席を確保するのがおすすめです。
- 館内は広いので、歩きやすい靴で訪れましょう。
- 周辺の海洋博公園内の施設と合わせて観光するのがおすすめです。
- 夏場は日差しが強いので、日焼け対策をしっかりとしてください。
沖縄美ら海水族館は、沖縄の海の魅力を凝縮した、感動的な体験ができる場所です。ぜひ、訪れてみてください。
2. 首里城(沖縄県那覇市)

首里城は、沖縄県那覇市にある琉球王国の王城であり、琉球文化の中心として栄えた歴史的に非常に重要な場所です。その歴史的な成り立ち、良い所、残念な所、そして見どころのスポットを以下にご紹介します。
歴史的な成り立ち
- 首里城の創建年代は明確には分かっていませんが、14世紀末には存在していたと考えられています。
- 琉球王国成立後、政治・経済・文化の中心として発展しました。
- 中国や日本との外交・貿易の拠点としても重要な役割を果たしました。
- 第二次世界大戦で大部分が焼失しましたが、1992年から復元事業が進められ、主要な建物が再建されました。
- 2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されました。
- 2019年10月31日未明に再び火災が発生し、正殿を含む主要な建物が焼失しました。現在は復元に向けて取り組んでいます。
良い所
- 琉球王国の歴史と文化: 琉球王国の栄華を今に伝える貴重な文化遺産であり、独特の建築様式や装飾を見ることができます。
- 美しい景観: 小高い丘の上に位置し、那覇市街や東シナ海を一望できる素晴らしい眺めが楽しめます。
- 復元された建造物: 焼失を乗り越え、再建された正殿などの主要な建物は、当時の壮麗さを偲ばせます(現在再建中)。
- 展示: 復元された建物内や周辺施設では、琉球王国の歴史や文化に関する展示が行われています。
- 周辺観光: 国際通りなど、那覇市内の他の観光スポットへのアクセスも便利です。
残念な所
- 火災による焼失: 2019年の火災により、正殿をはじめとする多くの主要な建物が焼失し、現在(2025年4月時点)は復元工事中です。往時の姿を完全に見ることはできません。
- 復元工事の影響: 復元工事期間中は、見学できる範囲が制限される場合があります。
- 階段や坂道: 城内は階段や坂道が多く、足腰に不安のある方には少し大変かもしれません。
- 混雑: 人気の観光スポットのため、特に観光シーズンは多くの人で賑わいます。
見どころスポット(2025年4月時点での状況に基づきます。復元状況により変更される可能性があります。)
- 正殿跡: 現在は再建工事中ですが、かつての正殿があった場所を見学し、その規模を感じることができます。
- 守礼門: 首里城の入り口にある象徴的な門で、2000円札のデザインにも採用されました。
- 歓会門: 首里城の最初の正門で、中国からの冊封使を迎えるために使われました。
- 瑞泉門: 歓会門に続く門で、湧き水「龍樋」があります。
- 龍樋: 中国からの使者を歓待する際に使われた湧き水です。
- 園比屋武御嶽石門: 国の重要文化財で、国王が外出する際に安全を祈願した拝所です。
- 首里城公園: 城郭内外の緑豊かな公園で、散策を楽しむことができます。
- 首里杜館: 首里城に関する展示や情報提供を行っている施設です。
観光のヒント
- 首里城の公式サイトなどで、現在の復元状況や見学可能範囲を確認してから訪れることをおすすめします。
- 歩きやすい靴と服装で訪れると良いでしょう。
- 熱中症対策として、水分補給を忘れずに行いましょう。
- 周辺の史跡や博物館と合わせて見学するのもおすすめです。
首里城は、焼失からの復興を目指し、その歴史と文化を今に伝えようとしています。現在の状況を理解した上で訪れることで、琉球王国の歴史と文化の深さを感じることができるでしょう。
3. 古宇利島(こうりじま)(沖縄県国頭郡今帰仁村)

古宇利島(こうりじま)は、沖縄県国頭郡今帰仁村(なきじんそん)に属する、美しい海に囲まれた小さな島です。「恋の島」や「神の島」とも呼ばれ、近年ますます人気が高まっている観光スポットです。
歴史的な成り立ち
- 古宇利島には、沖縄版のアダムとイブの伝説「クニグンダとアマム」の伝説が残っており、「恋の島」と呼ばれる所以となっています。
- 古くから聖地として崇められており、島内にはいくつかの御嶽(うたき:聖なる場所)が存在します。
- かつては陸路で渡ることができず、船でのみアクセス可能な離島でしたが、2005年に古宇利大橋が開通したことで、本島からのアクセスが格段に向上しました。これにより、観光客が急増しました。
良い所
- 息をのむほどの絶景: 古宇利ブルーと呼ばれる透明度の高い海と、白い砂浜のコントラストはまさに絶景です。古宇利大橋を渡る際の景色も感動的です。
- ロマンチックな雰囲気: 恋の伝説が残る島であり、カップルでの旅行に最適です。
- 手軽な離島体験: 古宇利大橋のおかげで、気軽に離島の雰囲気を楽しめます。
- 美しいビーチ: 古宇利ビーチをはじめ、ティーヌ浜など、個性豊かな美しいビーチが点在しています。
- 穴場的なスポットも: 本島に比べると、まだ手つかずの自然が残る場所もあります。
残念な所
- 観光客の増加: 近年人気が高まっているため、特に連休や夏休み期間は多くの観光客で賑わいます。
- 日陰が少ない: ビーチなど日差しを遮る場所が少ないため、日焼け対策は必須です。
- 公共交通機関: 島内の公共交通機関は限られています。レンタカーやタクシーの利用が便利です。
- 売店や飲食店: 本島に比べると、売店や飲食店の数は限られています。
見どころスポット
- 古宇利大橋: 本島と古宇利島を結ぶ全長約1,960mの橋。海の上を走る爽快感と、両サイドに広がる絶景は圧巻です。
- 古宇利ビーチ: 古宇利大橋のすぐそばにあるビーチ。遠浅で透明度が高く、海水浴やシュノーケリングに最適です。
- ティーヌ浜(ハートロック): 2つの岩が重なりハート形に見える人気のスポット。恋愛成就のパワースポットとしても知られています。
- 古宇利オーシャンタワー: 古宇利島の高台に位置する展望タワー。絶景のパノラマビューを楽しめるほか、お土産店やレストランも併設されています。
- 古宇利島ふれあい広場: 島の中央部にある広場で、休憩やピクニックに利用できます。
- 島内の御嶽: 古宇利島にはいくつかの御嶽があり、神聖な雰囲気が漂っています。ただし、立ち入り禁止の場所もあるので注意が必要です。
観光のヒント
- 古宇利大橋は、ドライブだけでなく、歩いて渡るのもおすすめです(距離があるので時間に余裕をもって)。
- 日焼け止め、帽子、サングラスなどの日焼け対策は万全にしましょう。
- 島内の移動は、レンタカーやレンタサイクルが便利です。
- 人気のティーヌ浜(ハートロック)は、時間帯によって混雑することがあります。
- 古宇利オーシャンタワーからの眺めは、天候によって大きく変わるので、晴れた日がおすすめです。
古宇利島は、その美しい海とロマンチックな雰囲気で、訪れる人々を魅了する沖縄の人気観光スポットです。ぜひ、一度足を運んでみてください。
4. 竹富島(沖縄県竹富町)

竹富島は、沖縄県八重山郡竹富町に属する、石垣島からフェリーで約10分ほどの小さな島です。昔ながらの沖縄の原風景が色濃く残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。ゆったりとした時間と独特の文化に触れることができる、人気の観光スポットです。
歴史的な成り立ち
- 竹富島は、琉球王国時代から集落が形成され、独自の文化を育んできました。
- 赤瓦の屋根にサンゴの石垣、白砂の道という伝統的な家並みが特徴で、これは台風などの自然災害から家を守るための知恵でもあります。
- 伝統的な生活様式や祭事が今も大切に受け継がれており、古き良き沖縄の姿を垣間見ることができます。
良い所
- 美しい伝統的な集落: 赤瓦屋根の家々が並ぶ風景は、他では見られない独特の美しさです。
- ゆったりとした時間: 車の乗り入れが制限されているため、静かで穏やかな時間が流れています。
- 水牛車観光: ゆっくりと進む水牛車に揺られながら、集落の風景を楽しむのは竹富島ならではの体験です。
- 美しいビーチ: コンドイ浜や皆治浜など、透明度の高い美しいビーチがあります。
- 豊かな自然: 島全体が自然に囲まれており、亜熱帯の植物や生き物を観察できます。
- 温かい島の人々: 島の人々の温かいもてなしも魅力の一つです。
残念な所
- 日帰り観光客が多い: ゆっくりと島の魅力を味わいたい場合は、宿泊するのがおすすめです。
- 移動手段: 島内は徒歩、レンタサイクル、水牛車が主な移動手段ですが、範囲が限られます。
- 天候: 天候によっては、海のアクティビティが制限されることがあります。
- お店の数: 石垣島などに比べると、飲食店やお土産店の数は限られます。
見どころスポット
- 竹富島の集落: 赤瓦屋根の家々、サンゴの石垣、白砂の道が織りなす美しい景観を散策しましょう。
- 水牛車観光: 集落内をゆっくりと巡り、ガイドさんの話を聞きながら景色を楽しみましょう。
- コンドイ浜: 三日月型の美しい砂浜で、遠浅で透明度が高く、海水浴や散策に最適です。
- 皆治浜(かいじはま): 星砂の浜として有名で、小さな星の形をした砂を見つけることができます。
- なごみの塔: 集落を一望できる展望台で、赤瓦屋根の風景を眺めることができます。
- 西桟橋(にしさんばし): 夕日の名所として知られ、ロマンチックな景色を楽しめます。
- 竹富島ゆがふ館: 竹富島の歴史や文化、自然について学べる資料館です。
観光のヒント
- 島内の移動は、レンタサイクルが便利ですが、坂道もあるので体力に合わせて選びましょう。
- 水牛車観光は人気があるので、事前に予約するのがおすすめです。
- 日差しが強いので、日焼け止めや帽子などの対策をしっかりしましょう。
- 島内には宿泊施設もありますので、ゆっくりと滞在するのもおすすめです。
- 伝統的な家屋は個人の住居ですので、見学の際はマナーを守りましょう。
竹富島は、沖縄の原風景とゆったりとした時間が流れる、魅力的な島です。ぜひ、訪れてその独特の雰囲気を味わってみてください。
5. 青の洞窟(沖縄県恩納村)

沖縄県恩納村(おんなそん)にある青の洞窟は、その名の通り、海中から差し込む太陽光が海底の白い砂に反射し、洞窟内を幻想的な青色に染め上げる自然の神秘です。シュノーケリングやダイビングの人気スポットとして、多くの観光客を魅了しています。
歴史的な成り立ち
- 青の洞窟は、自然の浸食によって長い年月をかけて形成された海食洞です。
- 正式名称は「真栄田岬(まえだみさき)の洞窟」ですが、その美しい青色から「青の洞窟」という愛称で広く知られるようになりました。
- いつ頃から観光地として認識されるようになったかは明確な記録はありませんが、その神秘的な美しさは古くから地元の人々に知られていたと考えられます。
- シュノーケリングやダイビングのツアーが盛んになり、観光客に広く知られるようになりました。
良い所
- 幻想的な青色の世界: 洞窟内は、自然の光によって作り出される神秘的な青色に包まれ、まるで別世界のような体験ができます。
- 手軽に楽しめる: シュノーケリングでも十分にその美しさを堪能できるため、初心者でも気軽に楽しめます。
- 熱帯魚との遭遇: 洞窟周辺や内部には、様々な熱帯魚が生息しており、一緒に泳ぐことができます。
- 写真映えする: その独特な青色は非常に美しく、思い出に残る写真撮影に最適です。
- 周辺の景観: 真栄田岬自体も美しい景観を誇り、周辺の散策も楽しめます。
残念な所
- 混雑: 特にハイシーズンや天候の良い日は、多くのシュノーケリングやダイビングツアー客で非常に混雑します。
- 天候に左右される: 海況が悪かったり、曇りの日などは、期待するほどの青色が見られない場合があります。
- 遊泳禁止区域: 洞窟内の一部は危険なため、遊泳禁止区域となっています。
- 環境保護: 人気スポットのため、サンゴの保護など、環境への配慮が必要です。
見どころスポット
- 洞窟入口の青: 洞窟の入り口付近から見える青色は、特に濃く鮮やかです。
- 洞窟奥の光: 洞窟の奥に進むと、差し込む光の角度によって青色の濃淡が変化する様子を楽しめます。
- 熱帯魚: 洞窟周辺には、クマノミ、チョウチョウウオなど、カラフルな熱帯魚が生息しています。
- 海底の砂: 光を反射して青色を生み出す白い砂地も、見どころの一つです。
- 真栄田岬の断崖: 洞窟がある真栄田岬の断崖も、迫力のある景観です。
観光のヒント
- 混雑を避けるためには、早朝や夕方のツアーを選ぶのがおすすめです。
- 天候の良い日を選ぶのが、美しい青色を見るための重要なポイントです。
- シュノーケリングやダイビングツアーに参加する場合は、信頼できるショップを選びましょう。
- 環境保護のため、サンゴに触れたり、魚に餌を与えたりする行為は控えましょう。
- 防水カメラを持参すると、水中の美しい景色を記録できます。
青の洞窟は、沖縄の自然が織りなす神秘的な絶景スポットです。ぜひ、その幻想的な青色の世界を体験してみてください。
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