北海道の穴場観光スポット

神威岬 各地の穴場観光スポット

北海道には知る人ぞ知る穴場的な観光スポットがたくさんあります。以下は、比較的に混雑しない魅力的な2つのスポットです。

1. 神威岬(カムイ岬)(北海道積丹郡積丹町)

海道積丹半島に突き出た神威岬は、手つかずの自然が残る絶景の地であり、まさに「穴場」と呼ぶにふさわしい観光スポットです。断崖絶壁が続く海岸線と、どこまでも広がる青い海が織りなすコントラストは息をのむ美しさです。

歴史的な成り立ち

神威岬は、古くからアイヌの人々にとって聖なる場所とされてきました。「カムイ」とはアイヌ語で「神」を意味し、岬の先端にある奇岩「神威岩」には、源義経を慕い海に身を投げたチャレンカという女性の悲しい伝説が残っています。この伝説から、かつては女性が岬の先端まで立ち入ることは禁じられていました。

江戸時代には、ニシン漁の拠点として栄え、岬周辺には番屋などが置かれていました。明治時代以降は、その景観の美しさから観光地として注目されるようになり、現在に至ります。

神威岬の良い所

  • 息をのむ絶景: 何と言っても、紺碧の海と断崖が織りなす雄大な景色は圧巻です。特に、遊歩道の途中から見下ろす「神威ブルー」と呼ばれる透明度の高い海の色は、言葉を失うほどの美しさです。
  • 手つかずの自然: 開発の手があまり入っておらず、自然のままの海岸線や植生が残っています。遊歩道を歩きながら、様々な海鳥や植物を観察することができます。
  • 適度な運動になる遊歩道: 岬の先端までは遊歩道が整備されており、片道約20分ほどの散策を楽しめます。適度なアップダウンがあり、景色を楽しみながら軽い運動にもなります。
  • 伝説とロマン: 悲しい伝説が残る神威岩は、訪れる人にロマンを感じさせます。歴史や伝説に思いを馳せながら景色を眺めるのもまた格別です。
  • 比較的静かに楽しめる: 有名な観光地に比べると、比較的観光客が少なく、静かに自然を満喫できます。

神威岬の残念な所

  • 天候に左右される: 悪天候の場合、遊歩道が閉鎖されたり、景色が十分に楽しめないことがあります。特に冬期間は閉鎖されることが多いです。
  • アクセス: 公共交通機関でのアクセスはやや不便です。レンタカーなどを利用するのがおすすめです。
  • 風が強い日がある: 岬の先端は風が強く吹くことがあります。帽子などが飛ばされないように注意が必要です。
  • 売店や休憩所が少ない: 遊歩道沿いには売店や休憩所はほとんどありません。飲み物などは事前に用意しておくと良いでしょう。
  • バリアフリーではない: 遊歩道は階段や坂道が多く、バリアフリーには対応していません。足腰に不安のある方は注意が必要です。

見どころのスポット

  • 神威岬遊歩道「チャレンカの小道」: 岬の先端まで続く遊歩道。両側に広がる海と断崖の景色を楽しみながら散策できます。途中には展望台も設置されています。
  • 神威岩: 岬の先端にそびえ立つ高さ約40メートルの奇岩。悲しい伝説が残る、神聖な雰囲気を持つ岩です。
  • 神威ブルーの海: 遊歩道の途中から見下ろす海の透明度と青さは圧巻です。時間帯や天候によって様々な表情を見せてくれます。
  • 念仏トンネル: 遊歩道の入口付近にあるトンネル。かつてニシン漁で亡くなった人々を弔うために掘られたと言われています。
  • 積丹ブルーの展望台: 遊歩道の途中にある展望台。神威岬全体と積丹半島の美しい海岸線を一望できます。

神威岬は、手つかずの自然と神秘的な伝説が魅力の、北海道の隠れた名所です。時間に余裕があれば、ぜひ訪れてみてください。きっと忘れられない絶景に出会えるはずです。

2. 青い池(北海道美瑛町)

北海道の穴場観光スポットとしての青い池についてご紹介します。

北海道の神秘的な青い宝石「青い池」

歴史的な成り立ち

青い池は、北海道上川郡美瑛町にある人造の池です。その独特の青色は、偶然の産物として生まれました。

  • 十勝岳の火山泥流対策: 1988年(昭和63年)12月、十勝岳の噴火による火山泥流を防ぐために、美瑛川本流に複数の堰堤が建設されました。
  • 偶然生まれた青い色: 青い池は、その堰堤の一つである「美瑛ダム」の下流に、美瑛川から流れ込んだアルミニウムを含んだ水が、美瑛川の水と混ざり合うことでコロイド粒子を生成し、太陽光がこの粒子に当たって特定の波長の光が散乱されることで、神秘的な青色に見えるようになったと言われています。
  • 観光地としての発展: その幻想的な美しさが口コミや写真を通じて広がり、観光客が訪れるようになりました。当初は特に整備された観光地ではありませんでしたが、近年では駐車場や遊歩道などが整備され、多くの人が訪れる人気スポットとなっています。

青い池の良い所

  • 息をのむほどの神秘的な青さ: 何と言っても、その独特の青色の美しさが最大の魅力です。天候や時間帯によって微妙に色合いが変化し、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
  • 立ち枯れたカラマツとのコントラスト: 池の中に立ち枯れたカラマツの木々が、その青い水面に独特の風景を作り出し、より一層幻想的な雰囲気を醸し出しています。
  • 四季折々の美しさ: 春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、そして雪景色の白と青のコントラストなど、四季を通じて様々な美しい景色を楽しむことができます。特に、風のない穏やかな日には、水面に景色が鏡のように映り込むリフレクションも見事です。
  • 写真映えする絶景: その神秘的な色彩と独特の景観は、写真愛好家にとってはたまらない被写体です。どこを切り取っても絵になる美しさがあります。
  • 周辺観光地とのアクセスが良い: 美瑛町には、パッチワークの丘や白金温泉など、他にも魅力的な観光スポットが点在しており、青い池と合わせて観光しやすいです。

青い池の残念な所

  • 天候に左右される: 青い池の色は、太陽光の当たり具合や天候によって大きく変化します。雨の日や曇りの日は、期待したほどの青色に見えないことがあります。
  • 時間帯による混雑: 特に観光シーズンや週末は、多くの観光客が訪れ、駐車場や遊歩道が混雑することがあります。静かに景色を堪能したい場合は、早朝や夕方の訪問がおすすめです。
  • 自然現象のため色の変化は予測不能: 青い色の濃さや透明度は、その時々の自然条件によって変化するため、常に同じ美しい青色が見られるとは限りません。
  • 冬季の閉鎖: 通常、11月下旬から4月下旬頃までは積雪のため閉鎖されます。冬季に訪れることはできません。
  • トイレや売店など設備が限られる: 近年整備は進んでいますが、大規模な観光地に比べると、トイレや売店の数は限られています。

青い池の見どころスポット

  • 展望台: 池全体を見渡せる展望台からは、青い池の全景と立ち枯れたカラマツの美しいコントラストを一望できます。
  • 遊歩道: 池の周りに整備された遊歩道を散策しながら、様々な角度から青い池の景色を楽しむことができます。水面に近づいて、より鮮やかな青色を間近に見るのもおすすめです。
  • 水面のリフレクション: 風のない穏やかな日には、青い水面に周囲の木々や空が鏡のように映り込み、息をのむほど美しい光景が広がります。
  • 立ち枯れたカラマツ: 池の中に点在する立ち枯れたカラマツは、青い池独特の景観を作り出す重要な要素です。その枯れた姿が、どこか寂しげでありながらも神秘的な雰囲気を醸し出しています。
  • 白金温泉周辺: 青い池の近くには白金温泉があり、温泉と合わせて観光するのもおすすめです。温泉街の散策や、白ひげの滝など自然豊かな景色も楽しめます。

青い池は、自然が偶然生み出した神秘的な美しさを持つ、北海道を代表する穴場観光スポットの一つです。訪れる際には、天候や時間に注意して、その幻想的な風景をじっくりと堪能してみてください。

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