岩手県の穴場観光スポット

各地の穴場観光スポット

岩手県には、まだあまり知られていない静かで魅力的な観光スポットが多くあります。以下は、比較的に混雑しないおすすめの2か所です。

1. 折爪岳(岩手県二戸市)

折爪岳は、岩手県北部に位置する標高852メートルの山で、二戸市、九戸郡軽米町、九戸郡九戸村にまたがる自然豊かな場所です。手つかずの自然が多く残されており、喧騒を離れて静かに過ごしたい方におすすめの穴場スポットと言えるでしょう。

歴史的な成り立ち

折爪岳の名前の由来にはいくつかの説があります。

  • アイヌ語説: 「オ・リ・ツ・ムイ」(尻・高い・所)が転訛したという説。山容から連想されます。
  • 伝説説: 源義経が奥州へ落ち延びる際に、この山で馬の蹄が折れたという伝説に由来するという説。

古くから地域の人々の生活と深く結びついており、山林資源や水源として利用されてきました。近年では、自然の豊かさが見直され、登山や自然観察の場として親しまれています。

折爪岳の良い所

  • 手つかずの自然: ブナの原生林をはじめとする豊かな自然が残されており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。特に新緑や紅葉の時期は見事です。
  • 静かで落ち着いた雰囲気: 比較的登山客も少なく、静かな環境の中でゆっくりと自然を満喫できます。喧騒を離れてリフレッシュしたい方には最適です。
  • 多様な動植物: 様々な種類の動植物が生息しており、自然観察にも適しています。運が良ければ、珍しい野鳥や動物に出会えるかもしれません。
  • 眺望の良さ: 山頂からは、遠く八幡平や岩手山などの山々、そして太平洋を望むことができる絶景が広がります(天候による)。
  • 比較的容易な登山: 登山道は整備されており、初心者でも比較的登りやすいコースがあります。気軽にハイキングを楽しめます。

折爪岳の残念な所

  • 公共交通機関でのアクセス: 電車やバスなどの公共交通機関でのアクセスはあまり便利ではありません。自家用車での訪問が基本となります。
  • 観光施設や売店の少なさ: 山頂付近や登山口周辺には、 তেমনに観光施設や売店はありません。事前に必要なものを準備しておく必要があります。
  • 天候に左右される: 山岳地帯のため、天候が変わりやすいです。雨具や防寒具の準備は必須であり、悪天候の場合は登山を控えるべきです。
  • 冬季の閉鎖: 冬季は積雪のため、登山道が閉鎖される場合があります。事前に情報を確認する必要があります。
  • 熊の出没: 自然豊かな場所であるため、熊が出没する可能性があります。熊鈴を携帯するなど、対策が必要です。

見どころのスポット

  • ブナの原生林: 登山道には、樹齢数百年のブナの巨木が立ち並ぶ原生林が広がります。その迫力と美しさは圧巻です。
  • 山頂の展望台: 山頂には展望台があり、360度のパノラマを楽しむことができます。特に晴れた日の眺めは格別です。
  • 奥の院跡: 山頂付近には、かつて修験道の場であった奥の院の跡が残っています。歴史を感じさせる静かな空間です。
  • 折爪岳ヒメボタル: 夏の時期には、山頂付近でヒメボタルが幻想的な光を放ちます。観察会などが開催されることもあります。
  • 各登山口: 折爪岳にはいくつかの登山口があり、それぞれ異なる景色や植生を楽しむことができます。体力や目的に合わせてコースを選ぶことができます。

折爪岳は、派手な観光地ではありませんが、静かで豊かな自然の中で、心身ともにリフレッシュできる魅力的な場所です。自然が好きで、ゆっくりとした時間を過ごしたい方には、ぜひ訪れていただきたい穴場スポットです。訪れる際には、事前の情報収集と準備をしっかりとして、安全に登山や自然観察を楽しんでください。

2. 遠野のカッパ淵(岩手県遠野市)

遠野物語のふるさととして知られる岩手県遠野市には、数々の民話や伝説が息づいています。その中でも、ひっそりと佇む「カッパ淵」は、まさに穴場と呼ぶにふさわしい神秘的なスポットです。

歴史的な成り立ち

カッパ淵は、小さな流れである早瀬川沿いにあります。古くからこの淵にはカッパが住むという言い伝えがあり、特に子供たちが水遊びをする際には「カッパに足を引っ張られるぞ」と注意されたそうです。淵のほとりにある常堅寺の境内には、カッパの姿をした「カッパ狛犬」が安置されており、この地域とカッパの深い繋がりを物語っています。

遠野物語の中にもカッパに関する話がいくつか登場しますが、特定の淵が「カッパ淵」として語られているわけではありません。しかし、この早瀬川の静かで深みのある淵の様子が、人々の想像力を掻き立て、カッパ伝説を育んできたと考えられます。

カッパ淵の良い所

  • 神秘的な雰囲気: うっそうとした木々に囲まれ、静かに水をたたえる淵は、まさにカッパ伝説にふさわしい神秘的な雰囲気を醸し出しています。水面に映る木々の緑や、時折聞こえる鳥のさえずりが、訪れる人を幻想的な世界へと誘います。
  • 自然との触れ合い: 遊歩道が整備されており、自然の中を散策しながら気軽に訪れることができます。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉と、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
  • カッパとの出会い?: もちろん実際にカッパに出会えるわけではありませんが、淵の周辺にはカッパの足跡のような石や、カッパを祀る祠などがあり、カッパ伝説を身近に感じることができます。運が良ければ、地元の方が仕掛けたキュウリを見かけることもあるかもしれません。
  • 静かで落ち着ける: メジャーな観光地に比べると比較的訪れる人が少なく、静かで落ち着いた時間を過ごしたい方には最適です。

カッパ淵の残念な所

  • アクセス: 遠野市の中心部からはやや離れており、公共交通機関の本数も限られています。レンタカーやタクシーなどの利用が便利です。
  • 見どころの規模: 淵自体はそれほど大きくなく、周辺施設も小規模です。壮大な景色や大規模な観光施設を期待する方には物足りないかもしれません。
  • 天候: 雨の日や雨上がりは足元が悪くなることがあります。また、冬期間は積雪のため遊歩道が閉鎖される場合があります。

見どころのスポット

  1. カッパ淵: なんといっても一番の見どころは、カッパが住むと伝えられる淵そのものです。静かに水面を見つめていると、本当にカッパが現れるのではないかという錯覚に陥ります。
  2. カッパ狛犬(常堅寺境内): カッパ淵のすぐそばにある常堅寺の境内には、全国的にも珍しいカッパの姿をした狛犬が安置されています。ユーモラスな表情のカッパ狛犬は、訪れる人々の心を和ませます。
  3. カッパ淵周辺の遊歩道: 淵の周辺には遊歩道が整備されており、自然散策を楽しむことができます。木漏れ日の中を歩きながら、カッパ伝説に思いを馳せるのも良いでしょう。
  4. 伝承園(車で約5分): カッパ淵から少し足を伸ばせば、遠野物語の世界を体験できる伝承園があります。昔の農家を再現した曲り家や、オシキリ様など、遠野の文化や暮らしに触れることができます。

カッパ淵は、派手さはないものの、静かで神秘的な雰囲気が魅力のスポットです。遠野の豊かな自然と、そこに息づくカッパ伝説を感じてみてはいかがでしょうか。

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