千葉県には、観光客が少なく静かに楽しめる穴場スポットがいくつかあります。以下は比較的に混雑しないおすすめの2か所です。
1. 養老渓谷(千葉県夷隅郡大多喜町)

千葉県の穴場観光スポット「養老渓谷」
① 概要
養老渓谷(ようろうけいこく)は、千葉県夷隅郡大多喜町から市原市にかけて広がる渓谷です。房総丘陵の豊かな自然に囲まれ、滝や淵、奇岩など変化に富んだ景観が楽しめます。都心からのアクセスも比較的良く、手軽に自然を満喫できる穴場スポットとして人気があります。特に秋の紅葉シーズンは多くの観光客で賑わいますが、新緑や夏の涼、冬の静けさなど、四季折々の魅力があります。ハイキングコースも整備されており、体力に合わせて自然散策を楽しめるのも魅力です。
② 歴史的な成り立ち
養老渓谷という名称は、奈良時代に元正天皇が行幸した際に、この地の老人が孝行息子によって湧き出た酒を献上し、天皇が大変喜ばれたという「養老の滝」の伝説に由来するとされています。この伝説は、養老渓谷の豊かな自然と人々の生活が古くから深く結びついていたことを示唆しています。
江戸時代には、この地の豊かな森林資源が利用され、林業が盛んに行われました。また、養老川の流れを利用した水田耕作も行われ、人々の生活の基盤となっていました。
観光地としての開発が進んだのは、昭和に入ってからです。美しい自然景観が注目され、ハイキングコースや温泉などが整備され、徐々に観光客が増加していきました。現在では、千葉県を代表する自然豊かな観光地の一つとして親しまれています。
③ 良い所
- 豊かな自然と変化に富んだ景観: 滝、淵、奇岩、森林など、多様な自然が織りなす美しい景観は、訪れる人々を魅了します。特に粟又の滝(養老の滝)や筒森もみじ谷の紅葉は圧巻です。
- 都心からのアクセスが良い: 電車や車でのアクセスが比較的容易であり、日帰り旅行にも最適です。
- 手軽なハイキングコース: 初心者から上級者まで楽しめる様々なハイキングコースが整備されており、体力に合わせて自然散策を楽しめます。
- 四季折々の魅力: 春の新緑、夏の涼、秋の紅葉、冬の静寂と、一年を通して異なる表情を見せてくれます。
- 温泉でリフレッシュ: 渓谷周辺には温泉旅館や日帰り温泉施設があり、ハイキングの後などにゆっくりと疲れを癒すことができます。
- 自然を満喫できるアクティビティ: ハイキングの他にも、川遊びや釣りなど、自然の中で楽しめるアクティビティがあります。
- 比較的混雑が少ない: 著名な観光地に比べると、比較的落ち着いて自然を満喫できる穴場スポットと言えます(紅葉シーズンを除く)。
④ 残念な所
- 公共交通機関の便: 渓谷内の移動や各スポットへのアクセスは、公共交通機関の本数が少ないため、車での移動が便利です。
- 飲食店や売店の数: 観光地としては比較的規模が小さいため、飲食店や売店の数は限られます。事前に調べておくか、ある程度の準備をして訪れると良いでしょう。
- ハイキングコースの整備状況: 一部のハイキングコースは、雨上がり後など足元が悪くなる場合があります。滑りにくい靴を履くなどの注意が必要です。
- 紅葉シーズンの混雑: 秋の紅葉シーズンは非常に混雑し、駐車場や道路も渋滞することがあります。
- 冬季の閉鎖: 冬季は一部の施設や遊歩道が閉鎖される場合があります。事前に確認が必要です。
⑤ 見どころのスポット
- 粟又の滝(養老の滝): 養老渓谷のシンボルとも言える美しい滝。落差約30メートルから流れ落ちる水は迫力があり、滝壺周辺は涼やかで癒やしの空間です。滝の裏側を見ることができる「滝見遊歩道」もおすすめです。
- 筒森もみじ谷: 秋になると一面が鮮やかな紅葉に染まる美しい谷。ハイキングコースが整備されており、紅葉の中を散策できます。新緑の季節も清々しい空気が楽しめます。
- 梅ヶ瀬渓谷: 養老川の上流に位置する渓谷。奇岩や淵が連続するワイルドな景観が魅力です。ハイキングコースも変化に富んでおり、探検気分を味わえます。
- 弘文洞跡: 養老川を挟む崖に掘られたトンネル状の洞窟。かつては生活用水路として利用されていました。現在は一部崩落していますが、その歴史を感じさせる佇まいを見ることができます。
- 出世観音: 崖の上に建てられた小さなお堂。急な階段を上る必要がありますが、そこからの眺めは絶景です。
- 養老渓谷温泉郷: 渓谷周辺には、黒湯と呼ばれる独特の温泉が湧き出る温泉旅館や日帰り温泉施設があります。ハイキングの後に立ち寄って、ゆっくりと疲れを癒すのがおすすめです。
- 大多喜城: 養老渓谷から少し足を伸ばすと、戦国時代の面影を残す大多喜城があります。城内は博物館となっており、歴史に触れることができます。
養老渓谷は、手軽に豊かな自然を満喫できる、千葉県内でもおすすめの穴場観光スポットです。ぜひ訪れて、その美しい景色と自然の恵みを堪能してみてください。
2. 白浜フラワーパーク(千葉県南房総市)

千葉県の穴場観光スポット:白浜フラワーパーク
① 概要
白浜フラワーパークは、千葉県南房総市白浜町にある動植物園です。温暖な気候を利用し、熱帯・亜熱帯植物を中心に、四季折々の花々や植物、そしてペンギンなどの動物たちを間近に見ることができます。単なるフラワーパークという枠を超え、南房総の自然と触れ合い、リラックスできる空間を提供しています。近年はグランピング施設も併設され、より多様な楽しみ方ができるようになりました。
② 歴史的な成り立ち
白浜フラワーパークは、1968年(昭和43年)に「白浜観光フラワーセンター」として開園しました。南房総の温暖な気候を生かし、地域振興と観光振興を目的に設立されました。当初は、花卉栽培と観光客への花販売が中心でしたが、徐々に熱帯・亜熱帯植物の展示を拡充し、フラワーパークとしての色彩を強めていきました。
その後、時代の変化とともにレジャーに対するニーズも多様化し、動物との触れ合いや体験型アクティビティなども導入されました。近年では、グランピング施設「FLOWERS」をオープンし、自然の中でゆったりと過ごせるリゾート施設としての新たな魅力を加えています。長年にわたり、地域に根ざした観光施設として、多くの人々に親しまれてきました。
③ 良い所
- 温暖な気候と豊かな自然: 南房総の温暖な気候により、一年を通して様々な花や植物を楽しむことができます。海に近く、自然豊かな環境も魅力です。
- 多様な動植物との触れ合い: 熱帯・亜熱帯植物はもちろん、ペンギンやカピバラなど、子供から大人まで楽しめる動物たちが飼育されています。餌やり体験など、動物たちと触れ合える機会も提供されています。
- 写真映えするスポットが豊富: 色とりどりの花々やユニークな植物、可愛らしい動物たちの姿は、どこを切り取っても絵になります。特に、温室や庭園は絶好の撮影スポットです。
- リラックスできる空間: 広々とした園内は、散策するだけでも心が安らぎます。ベンチや休憩スペースも多く、ゆったりと時間を過ごすことができます。
- グランピング施設の新設: 近年オープンしたグランピング施設「FLOWERS」は、快適な空間で自然を満喫できる新しい滞在スタイルを提供しています。
- 比較的空いている: 大手テーマパークなどに比べると比較的混雑が少なく、ゆっくりと園内を回ることができます。穴場ならではの落ち着いた雰囲気が魅力です。
④ 残念な所
- 公共交通機関でのアクセス: 電車やバスの本数が限られているため、公共交通機関でのアクセスはやや不便です。自家用車での訪問が推奨されます。
- 施設の老朽化: 一部施設には経年劣化が見られる箇所があります。大規模なリニューアルなどは頻繁には行われていないようです。
- アトラクションの少なさ: 遊園地のような絶叫アトラクションなどはなく、動植物の観賞や自然との触れ合いがメインです。アクティブなレジャーを期待する方には物足りないかもしれません。
- 季節による見頃の変動: 花の見頃は季節によって大きく変わります。特定の花を目当てに行く場合は、事前に開花状況を確認することをおすすめします。
- 周辺施設の充実度: 周辺には大規模な商業施設などは少なく、食事や買い物は事前に済ませておくか、園内の施設を利用することになります。
⑤ 見どころのスポット
- 大温室: 熱帯・亜熱帯の珍しい植物が生い茂る温室は、一年を通して温暖な気候の中で様々な植物を観察できます。特に、色鮮やかな花々は見応えがあります。
- ペンギンのプール: よちよちと歩く姿や、水中を気持ちよさそうに泳ぐペンギンたちを間近に見ることができます。餌やりの時間には、より活発な姿を観察できます。
- カピバラの広場: のんびりとした姿が人気のカピバラたちが、広々としたスペースでくつろいでいます。触れ合い体験ができる場合もあります。
- フラワーガーデン: 四季折々の花々が美しく植えられた庭園は、散策に最適です。季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
- トロピカルフルーツガーデン: パイナップルやマンゴーなど、南国フルーツの木々を見ることができます。実がなっている時期には、より南国ムードが漂います。
- グランピング施設「FLOWERS」: 宿泊者以外でも、一部のカフェやレストランは利用できる場合があります。おしゃれな空間で、特別な時間を過ごすことができます。
- 海が見えるスポット: 園内の一部からは、太平洋の雄大な景色を眺めることができます。潮風を感じながら、リフレッシュできます。
白浜フラワーパークは、派手さはないものの、南房総の自然の中でゆったりと過ごしたい方や、動植物との触れ合いを楽しみたい方におすすめの穴場スポットです。ぜひ、足を運んでみてください。
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