神奈川県には観光地として有名な場所が多いですが、混雑を避けてゆっくり楽しめる穴場的なスポットもあります。以下は、比較的に訪れる人が少ないおすすめの2か所です。
1. 瀬戸神社(神奈川県横浜市金沢区)

神奈川県の穴場観光スポット:瀬戸神社
① 概要
瀬戸神社は、神奈川県横浜市金沢区にある、瀬戸内海に鎮座する大山祇神社の分霊を祀る古社です。創建は平安時代に遡るとされ、地元の人々からは「お三の宮」として親しまれています。境内からは東京湾を一望でき、自然豊かな環境の中に佇む静かで落ち着いた雰囲気の神社です。特に、満潮時には海に浮かぶように見える鳥居が印象的で、その神秘的な光景は訪れる人々を魅了します。
② 歴史的な成り立ち
瀬戸神社の創建については、いくつかの説があります。有力な説としては、平安時代中期に源頼義が奥州征伐の際にこの地に立ち寄り、瀬戸内海の大山祇神社の分霊を勧請したというものです。また、別の説では、鎌倉時代にこの地を領した武将が、海上交通の安全を祈願して創建したとも伝えられています。
江戸時代には、この地が漁村として発展するにつれて、海上安全や豊漁の神として崇敬を集めました。現在も、地域の人々の信仰の中心として大切に守られています。境内には、創建当時の面影を残す石碑や古木などが存在し、長い歴史を感じさせます。
③ 良い所
- 絶景のロケーション: 境内から見渡す東京湾の景色は素晴らしく、特に夕暮れ時には美しい夕焼けを望むことができます。満潮時には、鳥居が海に浮かんでいるように見える光景は幻想的です。
- 静かで落ち着いた雰囲気: 観光地でありながら、喧騒とは無縁の静かで落ち着いた空間が広がっています。ゆっくりと参拝したり、景色を眺めたりして、心静かに過ごしたい方におすすめです。
- 歴史と自然を感じられる: 古くからの歴史を持つ神社であり、境内には樹齢の高い木々が生い茂っています。自然に囲まれた中で、歴史の重みを感じることができます。
- アクセスが良い: 京浜急行線の金沢八景駅から徒歩圏内と、公共交通機関でのアクセスが便利です。周辺には他の観光スポットもあり、合わせて訪れることができます。
- 地元の人々に愛されている: 地域の人々の日々の生活に根ざした神社であり、温かい雰囲気を感じることができます。
④ 残念な所
- 派手さはない: 大規模な観光施設のような派手さはありません。自然や歴史、静けさを求める方には良いですが、エンターテイメント性を求める方には物足りないかもしれません。
- 階段がある: 境内へ続く階段があるため、足腰の弱い方には少し負担かもしれません。
- 天候に左右される: 景色の良さは天候に大きく左右されます。雨の日や曇りの日は、本来の美しい景色を十分に楽しめない可能性があります。
- 周辺の商業施設は少なめ: 神社周辺には、お土産店や飲食店などの商業施設はあまり多くありません。参拝前後に食事やお買い物を楽しみたい場合は、駅周辺で済ませておくのが良いでしょう。
⑤ 見どころのスポット
- 海中鳥居(満潮時): 満潮時に海に浸る鳥居は、瀬戸神社の最も象徴的な風景です。まるで海に浮かんでいるかのような神秘的な光景は必見です。潮の満ち引きの時間を確認して訪れることをおすすめします。
- 本殿: 歴史を感じさせる趣のある本殿は、静かに参拝したい場所です。
- 境内からの眺望: 境内からは、広々とした東京湾を一望できます。天気の良い日には、対岸の房総半島まで見渡せることもあります。特に夕焼け時はロマンチックな雰囲気に包まれます。
- 神楽殿: 古式ゆかしい神楽殿は、歴史を感じさせる建物です。
- 社務所前の狛犬: 愛嬌のある表情をした狛犬は、訪れる人々の心を和ませます。
- 境内の古木: 樹齢の高い木々が境内に点在しており、自然の力強さを感じさせてくれます。
瀬戸神社は、都会の喧騒を忘れさせてくれる、静かで美しい穴場観光スポットです。歴史と自然に触れながら、心穏やかな時間を過ごしたい方におすすめです。
2. こどもの国(横浜市青葉区・町田市)

神奈川県の穴場観光スポット「こどもの国」
① 概要
こどもの国は、神奈川県横浜市緑区と東京都町田市にまたがる広大な自然体験型児童遊園地です。「児童福祉法」に基づき設置された施設であり、豊かな自然の中で子どもたちがのびのびと遊び、学び、成長できる場を提供しています。広大な敷地内には、牧場、プール、スケート場、サイクリングロード、アスレチック遊具、バーベキュー場など、様々な施設があり、一日中楽しむことができます。都心からのアクセスも比較的良く、週末を中心に多くの家族連れで賑わいます。
② 歴史的な成り立ち
こどもの国の前身は、旧日本陸軍の田奈弾薬庫でした。第二次世界大戦後、この広大な跡地は放置されていましたが、1959年(昭和34年)の皇太子明仁親王(現在の明仁上皇)のご成婚を記念して、子どもたちのための施設を建設する構想が持ち上がりました。
建設にあたっては、全国からの寄付金や、当時の最新技術が投入され、自然の地形を活かしながら、子どもたちが安全かつ創造的に遊べるように工夫されました。1965年(昭和40年)5月5日のこどもの日に開園して以来、半世紀以上にわたり、神奈川県民をはじめとする多くの人々に親しまれてきました。
③ 良い所
- 広大な自然の中で遊べる: 約94ヘクタールという広大な敷地には、緑豊かな自然がそのまま残されており、都会に住む子どもたちが土や草、木に触れ、自然の中で思い切り体を動かして遊ぶことができます。
- 多様な遊具や施設: アスレチック遊具、長いローラー滑り台、ふわふわドームなど、年齢に応じた様々な遊具が充実しています。また、牧場では動物との触れ合い体験、プールやスケート場では季節に応じたアクティビティを楽しむことができます。
- ピクニックやバーベキューに最適: 広々とした芝生広場やバーベキュー場があり、家族や友人と一緒にピクニックやバーベキューを楽しむことができます。
- リーズナブルな料金設定: 入園料は大人も子どもも比較的安価に設定されており、気軽に訪れることができます。
- アクセスが良い: 東急こどもの国線「こどもの国駅」が目の前にあり、電車でのアクセスが非常に便利です。駐車場も完備されているため、車での来園も可能です。
- 季節ごとに楽しめるイベント: 春の桜、夏のプール、秋の紅葉など、四季折々の自然を楽しむことができます。また、様々な体験プログラムやイベントが開催され、いつ訪れても新しい発見があります。
④ 残念な所
- 坂道が多い: 広大な敷地のため、園内にはアップダウンのある坂道が多く、ベビーカーを押したり、小さい子どもと歩いたりする際には少し体力が必要です。
- 施設間の移動に時間がかかる: 敷地が広いため、目的の施設まで距離がある場合があります。特に小さい子ども連れの場合は、時間に余裕を持って行動する必要があります。
- 夏場は暑さ対策が必要: 日陰が少ない場所もあるため、夏場は帽子や水分補給など、暑さ対策をしっかりとする必要があります。
- 売店やレストランの選択肢が少ない: 園内の売店やレストランの数は限られています。特に混雑時には、食事の際に待ち時間が発生する可能性があります。お弁当を持参するのもおすすめです。
- 一部施設は別途料金が必要: プールやスケート場など、一部の施設は別途料金がかかります。
⑤ 見どころのスポット
- 牧場: 牛や羊、ヤギなどの動物たちと触れ合うことができます。乳搾り体験(期間限定)や乗馬(有料)も人気です。
- こどもの国プール(夏季限定): 複数のプールがあり、子どもたちは水遊びを満喫できます。
- アイススケート場(冬季限定): 広々としたスケートリンクで、家族みんなでスケートを楽しむことができます。
- ローラー滑り台: 長い距離を滑り降りるローラー滑り台は、子どもたちに大人気です。
- ふわふわドーム: 大きな白いドームの上で跳ねたり転がったりして遊べる、人気の遊具です。
- サイクリングロード: 自然の中を気持ちよくサイクリングできます。自転車のレンタルもあります。
- アスレチック遊具: 様々な種類のアスレチック遊具があり、子どもたちは体を動かして冒険気分を味わえます。
- 中央広場: 広々とした芝生広場は、ピクニックや休憩に最適です。
- 児童センター: 雨の日でも遊べる屋内施設です。絵本コーナーや遊具などがあります。
- SL展示: かつて園内を走っていたSLが展示されており、鉄道ファンにもおすすめです。
こどもの国は、豊かな自然の中で子どもたちが主体的に遊び、様々な体験を通して成長できる、魅力的な穴場観光スポットです。家族みんなで一日中楽しめること間違いなしです。
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