福井県には、比較的混雑せずにゆっくり楽しめる穴場的な観光地があります。以下におすすめの2か所をご紹介します。
1. 三方五湖周辺の自然散策(福井県三方上中郡美浜町・若狭町)

三方五湖周辺の自然散策
① 概要
福井県南西部に位置する三方五湖(みかたごこ)は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖の総称です。それぞれ水質や水深、周囲の景観が異なり、変化に富んだ自然美を楽しむことができます。周辺には遊歩道や展望台が整備されており、四季折々の風景を眺めながらの自然散策は、喧騒を離れてリフレッシュしたい方におすすめの穴場スポットです。特に、ラムサール条約登録湿地にも指定されており、豊かな生態系が息づいています。
② 歴史的な成り立ち
三方五湖は、若狭湾と内陸を結ぶ水路として古くから人々の生活と深く関わってきました。縄文時代や弥生時代の遺跡も発見されており、古代から自然の恵みを受けてきたことが伺えます。江戸時代には、小浜藩の重要な水上交通路として利用され、物資の輸送や人々の往来に貢献しました。また、各湖にはそれぞれにまつわる伝説や言い伝えが残っており、地域の歴史や文化を今に伝えています。近代以降は、その風光明媚な景色が観光資源として注目されるようになり、遊覧船やロープウェイなどの観光施設が整備されてきました。
③ 良い所
- 変化に富んだ自然美: 五つの湖それぞれが異なる表情を持ち、湖畔の景色や水の色、周囲の山々の緑が織りなすコントラストは息をのむ美しさです。
- 手軽な自然散策: 遊歩道が整備されており、体力に合わせて気軽に自然を満喫できます。湖畔を歩いたり、展望台から景色を眺めたりと、様々な楽しみ方が可能です。
- 豊かな生態系: ラムサール条約登録湿地ということもあり、多様な動植物が生息しています。バードウォッチングや自然観察にも最適です。
- 四季折々の風景: 春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して異なる美しい景色を楽しむことができます。
- 周辺観光スポットとの連携: 三方五湖周辺には、若狭湾や熊川宿など、他の魅力的な観光スポットも点在しており、合わせて観光しやすいです。
④ 残念な所
- 公共交通機関の便: 車でのアクセスが比較的便利ですが、公共交通機関を利用する場合は、本数が少ない場合や乗り換えが必要な場合があります。
- 天候に左右される: 自然散策がメインとなるため、雨天時や荒天時は十分に楽しめない可能性があります。
- 虫対策: 特に夏季は、蚊やアブなどの虫が多い場合があります。虫除け対策は必須です。
- 売店や休憩所の少なさ: 遊歩道によっては、売店や休憩所が少ない区間もあります。飲み物や軽食は事前に用意しておくと安心です。
- 展望台までの道のり: 一部の展望台へは、階段や坂道を上る必要があります。体力に自信のない方には少し負担かもしれません。
⑤ 見どころのスポット
- 三方五湖レインボーライン: 五つの湖と若狭湾を一望できる全長約11kmの観光道路です。ドライブやサイクリングに最適で、途中には展望台やカフェなどもあります。特に山頂公園からの眺めは絶景です。
- 梅丈岳山頂公園: レインボーラインの山頂に位置し、三方五湖全体を見渡せる360度のパノラマが楽しめます。「かわらけ投げ」も人気です。
- 若狭町なびあす: 三方五湖の自然や歴史、文化を紹介する施設です。周辺の観光情報も入手できます。
- 菅湖畔の遊歩道: 静かで落ち着いた雰囲気の湖畔を散策できます。水鳥の観察にも適しています。
- 浦底湾: 三方五湖の一つではありませんが、近くにあるリアス式海岸の美しい湾です。遊覧船も運航しており、海からの景色も楽しめます。
- 熊川宿: 三方五湖から少し足を伸ばせば、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い宿場町があります。歴史的な街並みを散策するのもおすすめです。
三方五湖周辺は、豊かな自然の中で心身をリフレッシュできる魅力的なエリアです。時間に余裕を持って訪れ、それぞれの湖の個性や周辺の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
2. 越前海岸の絶景スポット(特に呼鳥門付近)(福井県福井市)

福井県の穴場観光スポットとして、変化に富んだ美しい海岸線が魅力の「越前海岸の絶景スポット」をご紹介します。
① 概要
越前海岸は、福井県の嶺北地方に位置する、敦賀市から坂井市にかけて南北約100kmに及ぶ海岸線です。日本海の荒波が作り出した奇岩や断崖、洞窟などが織りなすダイナミックな景観が特徴で、国定公園にも指定されています。四季折々の自然の美しさを堪能できるだけでなく、新鮮な海の幸を味わえる食事処や温泉、水族館などの観光施設も点在しており、ドライブやツーリング、ハイキングなど様々な楽しみ方ができるエリアです。
② 歴史的な成り立ち
越前海岸は、日本列島の成立過程における地殻変動や、長年にわたる日本海の荒波の浸食によって形成されました。険しい地形は、古くから交通の難所であり、人々の生活は海と深く結びついてきました。江戸時代には、北前船の寄港地として栄え、物資や文化の交流拠点となりました。また、漁業も盛んであり、越前がにをはじめとする豊かな海の幸は、地域経済を支えてきました。近代に入ると、その風光明媚な景観が注目されるようになり、観光地としての開発が進められてきました。
③ 良い所
- 変化に富んだ絶景: 荒々しい岩礁、断崖絶壁、砂浜、洞窟など、多様な景観が連続し、飽きさせません。特に夕日の時間帯は、海面が茜色に染まり、息をのむほどの美しさです。
- 手つかずの自然: 大規模な開発が少なく、自然のままの海岸線が残されています。都会の喧騒を離れ、静かに自然を満喫したい方におすすめです。
- 新鮮な海の幸: 越前がにをはじめ、一年を通して新鮮な魚介類を味わえる食事処が豊富です。特に冬場のカニ料理は格別です。
- 温泉や宿泊施設の充実: 海を見ながら入れる温泉や、オーシャンビューの宿泊施設があり、リラックスした時間を過ごせます。
- ドライブやツーリングに最適: 海岸線沿いを走るルートは景観が素晴らしく、ドライブやツーリングに最適です。適度に休憩できる道の駅なども整備されています。
④ 残念な所
- 公共交通機関の便: 主要な観光スポットを結ぶ公共交通機関の本数は限られています。自家用車での移動が便利です。
- 天候に左右される: 海沿いの地域のため、天候が悪いと景観を楽しめないだけでなく、強風などで一部遊歩道などが閉鎖される場合があります。
- 冬季のアクセス: 冬季は積雪や路面凍結により、一部道路が通行止めになることがあります。特に山間部や峠道は注意が必要です。
- 商業施設の少なさ: 大規模な商業施設やエンターテイメント施設は少ないため、アクティブな観光を求める方には物足りないかもしれません。
- 急な地形が多い: 遊歩道や展望台など、階段や坂道が多い場所があります。足腰に不安のある方は注意が必要です。
⑤ 見どころのスポット
- 東尋坊: 越前海岸を代表する景勝地。高さ約20mの断崖が続く奇勝で、国の天然記念物にも指定されています。遊覧船からの眺めもおすすめです。
- 雄島: 海に突き出た小さな島で、朱塗りの橋で陸と繋がっています。島内には遊歩道が整備されており、独特の植生や奇岩を見ることができます。
- 越前岬灯台: 白亜の美しい灯台で、周辺は公園として整備されています。灯台からの眺めは絶景で、特に夕日が沈む時間帯はロマンチックです。
- 呼鳥門: 波の浸食によってできた海蝕洞門。自然の力強さを感じさせるダイナミックな景観です。
- 水仙ランド: 冬には一面に水仙が咲き誇る名所。開花時期には多くの観光客で賑わいます。
- 越前がにミュージアム: 越前がにに関する展示や、越前海岸の自然を紹介する施設。食事処やお土産店も併設されています。
- 三国サンセットビーチ: 夏には海水浴客で賑わう砂浜。夕日の名所としても知られています。
これらのスポット以外にも、海岸線沿いには無数の景勝地や、地元の人々しか知らないような穴場スポットが点在しています。ドライブや散策をしながら、自分だけのお気に入りの場所を見つけてみるのもおすすめです。
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