佐賀県の穴場観光スポット

肥前浜宿 各地の穴場観光スポット

佐賀県には有田や嬉野温泉といった有名観光地がある一方で、比較的に混雑しない穴場的なスポットも点在しています。以下に2か所をご紹介します。

1.巨石パーク(佐賀市)

佐賀県の穴場観光スポット:巨石パーク

① 概要

佐賀県佐賀市にある「巨石パーク」は、その名の通り、大小さまざまな奇岩や巨石が点在するユニークな公園です。自然が作り出した造形美と、古代からの神秘的な雰囲気が漂う場所として、知る人ぞ知る穴場スポットとなっています。整備された遊歩道を散策しながら、個性豊かな巨石群を間近に見ることができ、自然の力強さや不思議さを感じることができます。

② 歴史的な成り立ち

巨石パークの巨石群がどのように形成されたのか、詳しい地質学的な研究は進んでいません。しかし、これらの巨石は長い年月をかけて自然の力(風化や浸食など)によって現在の形になったと考えられています。

歴史的な記録としては、この地域に古代から巨石に対する信仰があったという伝承が残っています。一部の巨石には、しめ縄がかけられていたり、祠が祀られていたりするものもあり、地域の人々にとって特別な場所であったことが伺えます。

公園として整備されたのは比較的最近のことです。江北町が、この個性的な地形を観光資源として活用しようと整備を進め、巨石群を巡る遊歩道や休憩施設などが設けられました。自然の景観を 최대한 生かしつつ、訪れる人が安全に楽しめるように配慮されています。

③ 良い所

  • 自然の造形美と神秘的な雰囲気: 人の手が加わっていない自然のままの巨石群は、一つ一つが 独特な形状をしており、見る人を飽きさせません。古代からの信仰の対象となっていたという背景もあり、神秘的な雰囲気が漂っています。
  • 手軽なハイキングを楽しめる: 整備された遊歩道があり、比較的容易に巨石群を巡ることができます。適度なアップダウンもあるため、軽い運動にもなります。
  • 写真撮影に最適なスポット: ダイナミックな巨石と周囲の自然が織りなす風景は、絶好の撮影ポイントです。 特異的な構図の写真を撮ることができます。
  • 静かで落ち着いた環境: 観光客で混雑することが少なく、静かな環境の中で自然を満喫できます。喧騒を離れてゆっくりと過ごしたい方におすすめです。
  • 入園無料: 気軽に立ち寄ることができるのも魅力の一つです。

④ 残念な所

  • アクセス: 公共交通機関でのアクセスはやや不便です。自家用車での訪問が基本となります。
  • 周辺施設の充実度: 公園内にはこじんまりとした休憩施設はありますが、食事処やお土産店などは近くにありません。事前に準備をして行く必要があります。
  • 天候に左右される: 雨天時は足元が悪くなるため、散策が困難になる場合があります。
  • 虫:自然の中にあるため、季節によっては虫が多いことがあります。虫除け対策をしていくと良いでしょう。
  • 説明板の少なさ: 個々の巨石に関する詳しい説明板が少ないため、その成り立ちや伝承などを深く知りたい場合は、事前に調べておく必要があります。

⑤ 見どころのスポット

  • 夫婦岩: 二つの巨石が寄り添うように立っており、夫婦円満の象徴とされています。
  • 屏風岩: まるで屏風のように垂直に連なる巨石は、その迫力に圧倒されます。
  • 亀岩: 亀の形に似た巨石。角度によって様々な表情を見せてくれます。
  • 天狗の足跡: 大きなくぼみがある巨石で、天狗が踏みつけた跡という伝説が残っています。
  • 展望台からの眺め: 公園内には小さな展望台があり、巨石群と周囲の田園風景を一望できます。特に夕暮れ時は美しい景色が広がります。
  • 遊歩道沿いの 特異的な形の巨石: 遊歩道を散策しながら、想像力を掻き立てる様々な形の巨石を探すのも楽しみの一つです。

巨石パークは、 特異な自然の造形美と古代のロマンを感じられる、佐賀県の隠れた魅力的なスポットです。時間に余裕があれば、ぜひ足を運んでみてください。

2. 筑後川昇開橋(佐賀市)


佐賀県の穴場観光スポット:筑後川昇開橋

① 概要

筑後川昇開橋は、佐賀県佐賀市諸富町と福岡県大川市を結ぶ、筑後川にかかる珍しい可動式の橋です。船が航行する際に橋桁の中央部分が垂直に上昇する構造を持ち、そのユニークな姿から「動く歩道」とも呼ばれています。かつては国鉄佐賀線の鉄道橋として活躍し、廃線後は遊歩道として整備され、現在では国の重要文化財に指定されています。

② 歴史的な成り立ち

  • 建設の背景: 筑後川は古くから水運が盛んでしたが、佐賀県と福岡県を結ぶ鉄道を建設する際、航行する船舶の妨げにならない橋梁が必要とされました。そこで、当時の最新技術であった昇開式の橋が採用されることになりました。
  • 建設時期: 1932年(昭和7年)に着工し、1935年(昭和10年)に完成しました。
  • 構造: 橋長507.2メートル。可動桁部分は長さ24.3メートル、重さ約48トンにも及びます。ワイヤーロープと滑車、電動機によって垂直に23メートルまで上昇する仕組みでした。
  • 役割の終焉と保存: 1987年(昭和62年)に国鉄佐賀線が廃止されたため、鉄道橋としての役割を終えました。その後、地元の要望などにより、その貴重な構造と歴史的価値が評価され、遊歩道として整備・保存されることになりました。

③ 良い所

  • ユニークな構造と景観: 日本に数少ない昇開橋であり、その可動する姿は非常に珍しく、見る人を魅了します。橋桁が上昇した際の開放感と、筑後川の雄大な流れとのコントラストは圧巻です。
  • 歴史と技術を感じられる: 当時の最先端技術が用いられた建造物であり、その構造や機構(メカニズム)から、当時の技術者の知恵と情熱を感じることができます。
  • 手軽な散策スポット: 遊歩道として整備されており、橋の上を歩いて渡ることができます。川風を感じながら、ゆっくりと景色を楽しむことができます。
  • 写真映えする: その独特な形状は写真愛好家にとっても魅力的な被写体です。特に、夕焼け時やライトアップされた夜間の姿は幻想的です。
  • 周辺観光と組み合わせやすい: 近くには、干潟よか公園など、筑後川の自然を生かした観光スポットがあり、合わせて楽しむことができます。

④ 残念な所

  • 橋桁の昇降は不定期: 現在は、観光目的での橋桁の昇降は原則として週末や祝日、特定のイベント時などに限られています。そのため、いつでも動く様子を見られるわけではありません。事前に昇降スケジュールを確認する必要があります。
  • 鉄道橋時代の面影は薄い: 遊歩道として整備されているため、線路などの鉄道橋としての遺構はほとんど残っていません。鉄道ファンにとっては少し物足りないかもしれません。
  • アクセス: 公共交通機関でのアクセスは、他の観光地に比べてやや不便な場合があります。自家用車での訪問が便利です。
  • 天候に左右される: 強風や悪天候時は、安全のため遊歩道の通行が禁止されることがあります。

⑤ 見どころのスポット

  • 昇開橋全体: まずは何と言っても、橋全体の外観を様々な角度から眺めることです。特に、橋桁が上昇した際のダイナミックな姿は必見です。
  • 橋の上からの眺め: 遊歩道として開放されている橋の上からは、筑後川の雄大な流れや、両岸の景色を一望できます。夕焼け時は特に美しいです。
  • 昇開橋の機構(メカニズム)展示: 橋のたもとにある「昇開橋交流プラザ」では、昇開橋の構造や機構(メカニズム)に関する展示を見学できます。
  • 対岸からの眺め: 福岡県大川市側からも、昇開橋の美しいシルエットを眺めることができます。特に、夕暮れ時にはノスタルジックな雰囲気が漂います。
  • 周辺の自然: 筑後川の河川敷や干潟など、周辺の自然環境も豊かです。特に、干潟に生息する珍しい生物などを観察できる干潟よか公園もおすすめです。

筑後川昇開橋は、そのユニークな構造と美しい景観、そして歴史的な背景を持つ、佐賀県の隠れた名所と言えるでしょう。訪れる際には、ぜひ昇降スケジュールを確認して、その貴重な動く姿を目に焼き付けてください。

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