神奈川県には、古くから人々の信仰を集めてきた歴史ある神社仏閣や、豊かな自然が育んだパワースポットがたくさんあります。今回は、その中でも特に人気のあるパワースポットを2箇所、ご紹介します。
1. 江島神社

神奈川県のパワースポット:江島神社
① 概要
スポット名: 江島神社(えのしまじんじゃ)
都道府県・市区町村: 神奈川県藤沢市江の島
ジャンル: 神社、聖地
歴史・伝説: 江島神社は、日本三大弁財天の一つとして知られ、古くから信仰を集めてきた歴史ある神社です。創建は欽明天皇の時代(6世紀)に遡るとされ、岩屋に篭って修行した役小角(えんのおづぬ)が弁財天を感得したのが始まりという伝説があります。源頼朝や徳川家康など、多くの武将も参拝に訪れました。現在の社殿は、江戸時代に再建されたものが中心です。島全体が神域とされ、自然の力強さと歴史の重みが感じられる場所です。
ご利益・効果: 技芸上達、財運向上、開運招福、縁結び、交通安全など、幅広いご利益があるとされています。特に弁財天は音楽や芸能の神様としても有名です。
② アクセス
- 電車:
- 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅より徒歩約15分
- 江ノ島電鉄「江ノ島」駅より徒歩約20分
- 湘南モノレール「湘南江の島」駅より徒歩約25分
- バス:
- 各線「藤沢」駅南口または「大船」駅西口より江ノ電バス「江の島」行きに乗車、「江の島」バス停下車、徒歩すぐ(島内は徒歩または有料のエスカレーター「エスカー」を利用)
- 車:
- 新湘南バイパス「藤沢IC」より約10分
- 国道134号線沿い
- 駐車場: 江の島島内および周辺に有料駐車場が複数あります。週末や観光シーズンは大変混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されます。島内の駐車場は料金が高めに設定されています。
営業時間・拝観時間: 各社殿や施設によって異なります。
- 辺津宮: 8:30~17:00
- 中津宮: 9:00~16:30
- 奥津宮: 9:00~17:00
- 岩屋: 9:00~17:00(最終入場16:30) ※季節や状況により変更となる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
定休日: 年中無休
料金:
- 参拝: 無料
- 岩屋: 大人500円、小人(小学生)200円
- 江の島エスカー: 1区間360円、2区間510円、3区間(全区間)520円
- 江の島サムエル・コッキング苑: 大人500円、小人(小学生)250円(苑内にあるロンカフェの利用は別途料金)
- 江の島シーキャンドル(展望灯台): 大人500円、小人(小学生)250円(サムエル・コッキング苑とのセット券あり)
公式サイト・関連サイト:
③ 魅力と特徴
エネルギーの特色: 江の島全体が強いエネルギーに満ち溢れていると感じる人が多く、特に海から吹き抜ける潮風や、岩場に打ち付ける波の音からは、自然の力強いエネルギーを感じられます。島内を巡ることで、心身が浄化され、新たな活力が湧いてくるような感覚を得られるでしょう。各宮にはそれぞれ異なる神様が祀られており、多様なエネルギーを感じることができます。
見どころ:
- 辺津宮(へつみや): 参道の階段を上った先にあり、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)が祀られています。美しい朱色の社殿が印象的で、境内の八角堂には弁財天が安置されています。
- 中津宮(なかつみや): 辺津宮からさらに階段を上った場所にあり、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。女性の守護神として信仰を集めています。
- 奥津宮(おくつみや): 島の一番奥に位置し、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)が祀られています。力強いエネルギーを感じる場所で、境内にある亀の形をした「力石」は持ち上げると願いが叶うと言われています。
- 岩屋: 島の最奥部にある洞窟で、江島神社の発祥の地とされています。第一洞窟と第二洞窟があり、神秘的な雰囲気が漂っています。かつて弘法大師や日蓮上人も修行したと伝えられています。
- 江の島シーキャンドル(展望灯台): サムエル・コッキング苑内に立つ展望灯台で、相模湾を一望できる絶景スポットです。夕暮れ時にはロマンチックな雰囲気に包まれます。
- サムエル・コッキング苑: 明治時代にイギリスの貿易商サムエル・コッキングが築いた植物園の跡地で、異国情緒あふれる空間です。
- 龍恋の鐘: 島の中央部に位置する恋人たちの聖地。鐘を鳴らし、柵に南京錠をかけると永遠の愛が誓われると言われています。
体験できること:
- 参拝: 各宮を巡り、神様に日頃の感謝や願い事を伝えます。
- 御朱印の授与: 各宮の社務所にて、参拝の証となる御朱印をいただくことができます。
- お守り・お札の授与: 様々なご利益のあるお守りやお札を授与していただけます。
- 岩屋探検: ろうそくを灯して洞窟内を探検し、神秘的な雰囲気を体験できます。
- 江の島エスカー: 島内の急な坂道を楽に移動できる有料エスカレーターを利用できます。
- シーキャンドルからの眺望: 展望台から360度のパノラマビューを楽しむことができます。
- ロンカフェ: サムエル・コッキング苑内にあるおしゃれなカフェで、景色を眺めながら食事やカフェタイムを楽しめます。
おすすめの時期・時間帯:
- 春(3月~5月): 新緑が美しく、気候も穏やかなため散策に最適です。
- 秋(9月~11月): 紅葉が楽しめ、空気が澄んで景色も綺麗に見えます。
- 夕暮れ時: シーキャンドルから眺める夕日は格別です。
- 平日: 週末や祝日は混雑するため、比較的ゆっくりと参拝できる平日がおすすめです。
周辺情報:
- 新江ノ島水族館: 多彩な海の生き物たちを観察できる人気の水族館です。
- 江の島アイランドスパ: 温泉やプール、エステなどが楽しめるリゾート施設です。
- 江の島弁天仲見世通り: 島へ続く参道には、お土産店や飲食店が軒を連ねています。しらす丼やたこせんべいなど、地元グルメを味わうことができます。
- 片瀬海岸: 夏には海水浴客で賑わう海岸で、江の島を背景に散策も楽しめます。
- 鎌倉: 江の島から電車で約20分とアクセスも良く、古都鎌倉の寺社巡りもおすすめです。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 特に決まりはありませんが、神聖な場所ですので、露出の多い服装は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。歩きやすい靴がおすすめです。
- 持ち物: 島内は坂道や階段が多いため、歩きやすい靴は必須です。夏場は日差しが強いため、帽子や日焼け止め、水分補給のための飲み物を持参しましょう。雨具も用意しておくと安心です。
- 参拝方法: 神社での基本的な参拝マナーを守りましょう。手水舎で心身を清め、静かに参拝します。
- 境内でのマナー: 騒いだり、大声で話したりすることは控えましょう。ゴミは持ち帰り、自然を大切にしましょう。
- 岩屋のろうそく: 岩屋内で使用するろうそくは、火の扱いに十分注意しましょう。
- 混雑: 週末や観光シーズンは大変混雑します。時間に余裕をもって訪れるか、平日の訪問を検討しましょう。
- 足元: 島内は階段や岩場など足元が悪い場所もありますので、注意して散策しましょう。特に雨の日や雨上がりは滑りやすいので注意が必要です。
- 自然への配慮: 江の島は自然豊かな場所です。植物や生き物を大切にし、自然保護に協力しましょう。
2. 鶴岡八幡宮

神奈川県のパワースポット「鶴岡八幡宮」
① 概要
- スポット名: 鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)
- 都道府県・市区町村: 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1番31号
- ジャンル: 神社
- 歴史・伝説: 鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府を開いた源頼朝公が深く崇敬した神社として知られています。源氏の守護神である八幡神を祀り、その起源は平安時代後期の1063年、源頼義公が奥州を平定して鎌倉に戻った際に、由比郷に建てた八幡宮に遡ります。頼朝公が鎌倉に幕府を開くとともに現在地に移し、幕府の宗社として隆盛を極めました。広大な境内には、国の重要文化財である本宮をはじめ、数々の歴史的建造物が点在し、鎌倉のシンボルとして多くの人々に親しまれています。
- ご利益・効果: 勝運、武運長久、出世開運、家内安全、厄除け、安産など、幅広いご利益があるとされています。特に、源氏の武運を開いた神様であることから、仕事やスポーツでの勝利を願う人々が多く訪れます。
② アクセス
- 電車:
- JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩約10分
- 江ノ島電鉄「鎌倉駅」より徒歩約12分
- バス:
- JR「鎌倉駅」東口または江ノ島電鉄「鎌倉駅」より、京浜急行バスまたは江ノ電バスに乗車、「八幡宮」または「八幡宮前」バス停下車すぐ
- バスの時刻や乗り場は、各バス会社の公式サイト等でご確認ください。
- 車:
- 横浜横須賀道路「朝比奈IC」より約15分
- 駐車場:あり(有料)。ただし、特に土日祝日や行楽シーズンは大変混雑します。公共交通機関の利用をおすすめします。駐車場の料金や空き状況は、鶴岡八幡宮の公式サイト等でご確認ください。
- 営業時間・拝観時間:
- 開門時間:通常 午前5時(季節により変動あり)
- 閉門時間:通常 午後9時(季節により変動あり)
- 宝物殿などの施設は別途時間が設定されています。詳細は公式サイトをご確認ください。
- 定休日: 年中無休
- 料金: 境内への入場は無料です。宝物殿などの施設は有料です。
- 公式サイト・関連サイト:
③ 魅力と特徴
- エネルギーの特色: 広大な境内には、力強い生命力と歴史の重みが感じられる、荘厳なエネルギーが満ちています。特に、本宮へと続く長い石段を登るにつれて、心身が浄化され、清々しい気持ちになると言われています。また、境内に点在する古木や自然からも、穏やかな癒やしのエネルギーを感じることができます。
- 見どころ:
- 本宮: 朱塗りの美しい社殿は国の重要文化財。荘厳な雰囲気の中で参拝することができます。
- 若宮大路: 鎌倉のメインストリートであり、鶴岡八幡宮へと続く参道。段葛と呼ばれる桜並木が美しいです。
- 舞殿: 源頼朝公の妻である北条政子が、息子の頼家を失った悲しみを紛らわせるために舞を奉納したと伝えられる場所。
- 源平池: 白旗池と赤旗池という二つの池があり、それぞれ源氏と平氏の旗の色にちなんでいます。睡蓮の花が咲く季節は特に美しいです。
- 文華殿: 歴史的な資料や宝物を展示する宝物殿(有料)。
- 丸山稲荷社: 朱色の鳥居が連なる美しい稲荷社。商売繁盛のご利益があるとされています。
- 大銀杏(倒伏): かつて境内にそびえ立っていた樹齢約1000年の大銀杏。2010年に倒伏しましたが、現在もその一部が保存され、生命力を感じさせます。
- 体験できること:
- 参拝: 本宮での参拝は、訪れる人々にとって最も重要な体験です。
- お守り・お札の授与: 様々なご利益のお守りやお札を受けることができます。
- 御朱印の授与: 参拝の証として、 красочный 御朱印をいただくことができます。
- 鳩みくじ: 鶴岡八幡宮ならではの、可愛らしい鳩の形をしたおみくじを引くことができます。
- 例大祭などの祭り: 年間を通して様々な祭事や行事が行われます。特に9月に行われる例大祭は盛大です。
- おすすめの時期・時間帯:
- 春(桜の季節): 若宮大路の桜並木や境内の桜が美しく、華やかな雰囲気に包まれます。
- 秋(紅葉の季節): 境内や周辺の山々が色鮮やかに染まり、美しい景観を楽しむことができます。
- 早朝: 比較的参拝者が少なく、静かで清々しい雰囲気の中で参拝できます。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 神聖な場所ですので、露出の多い服装は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
- 参拝方法: 二拝二拍手一拝の作法を守り、静かに心を込めてお参りしましょう。
- 境内での行動: 大声で話したり、騒いだりせず、静かに散策しましょう。
- 写真撮影: 許可されていない場所や、他の参拝者の迷惑になるような撮影は控えましょう。
- ゴミの持ち帰り: 境内にゴミ箱がない場合もありますので、自分で出したゴミは持ち帰りましょう。
- 自然への配慮: 植物を傷つけたり、池に物を投げ入れたりする行為はやめましょう。
- 敬意を払う心: 神社は神様が祀られている神聖な場所であることを忘れず、敬意を持って参拝しましょう。