福岡県には、歴史と自然が織りなすパワースポットがたくさんあります。今回は、その中でも特に人気のあるパワースポットを2箇所、ご紹介します。
1. 宗像大社

福岡県のパワースポット「宗像大社」
① 概要
- スポット名: 宗像大社(むなかたたいしゃ)
- 住所: 福岡県宗像市田島2331
- ジャンル: 神社
- 歴史・伝説: 宗像大社は、沖津宮(おきつぐう)、中津宮(なかつぐう)、辺津宮(へつぐう)の三宮からなる全国でも珍しい神社です。古事記や日本書紀にもその名が登場するほど歴史深く、海の神様である宗像三女神(田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ))をお祀りしています。古くから航海安全の神として信仰を集め、現在では交通安全や開運招福、縁結びなど幅広いご利益があるとされています。特に沖ノ島の沖津宮は女人禁制であり、神聖な場所として守られています。
- ご利益・効果: 交通安全、航海安全、開運招福、縁結び、厄除け、家内安全、商売繁盛など
- 営業時間・拝観時間: 境内自由(授与所・祈祷受付時間は各宮により異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。)
- 定休日: なし
- 料金: 境内自由(宝物館は有料)
- 公式サイト・関連サイト:
② アクセス
- 公共交通機関:
- JR鹿児島本線「東郷駅」下車後、西鉄バス「宗像大社前」行きに乗車(約15分)。バス停から徒歩すぐ。
- JR鹿児島本線「赤間駅」下車後、西鉄バス「神湊波止場」行きまたは「宗像大社前」行きに乗車(約25分)。「宗像大社前」バス停から徒歩すぐ。
- 車:
- 九州自動車道「古賀IC」または「若宮IC」から約30分。
- 無料駐車場あり(辺津宮周辺に複数箇所)。ただし、祭事や行事の際は混雑することがあります。
③ 魅力と特徴
- エネルギーの特色: 広大な境内は清浄な空気に満ちており、訪れる人に安らぎと力強さを与えてくれるような、穏やかでありながらも奥深いエネルギーを感じられます。特に各宮の御本殿や、神聖な空気が漂う参道には、特別な力を感じると言われています。
- 見どころ:
- 辺津宮(へつぐう): 三宮の中で最も参拝しやすい場所にあり、高台にある本殿からは玄界灘を望むことができます。境内の高宮祭場は、古代の祭祀の形を残す神聖な場所です。
- 中津宮(なかつぐう): 大島に鎮座し、田心姫神をお祀りしています。フェリーで渡る必要があり、豊かな自然に囲まれた静かで神聖な雰囲気です。
- 沖津宮遥拝所(おきつぐうようはいじょ): 辺津宮の境内にあり、女人禁制の沖津宮を遥かに拝むことができます。沖ノ島の自然や歴史を感じさせる展示もあります。
- 神宝館: 宗像大社に伝わる貴重な神宝が数多く展示されており、歴史的な価値の高い品々から強いエネルギーを感じることができます(有料)。
- 鎮懐石(ちんかいせき): 辺津宮の境内にあり、神功皇后が応神天皇をご懐妊中にこの石に腰掛けられたと伝えられています。安産のご利益があるとされています。
- 体験できること:
- 参拝: 三宮それぞれに参拝し、日頃の感謝や願い事を伝えます。
- 御朱印: 各宮の社務所にて、御朱印をいただくことができます。三宮の御朱印を集めるのも良いでしょう。
- お守り・お札の授与: 交通安全、開運招福など、様々なご利益のお守りやお札が授与されています。
- 祈祷: 家内安全や交通安全など、各種祈祷を受けることができます(事前に申し込みが必要な場合があります)。
- 宗像大社みあれ祭(毎年10月1日~3日): 海上神幸が行われる勇壮な祭りです。この時期に訪れるのもおすすめです。
- おすすめの時期・時間帯:
- 新緑が美しい春や、空気が澄んだ秋は、参拝に最適な季節です。
- 早朝は比較的参拝者が少なく、静かで清々しい雰囲気の中で参拝できます。夕暮れ時には、海に沈む夕日が幻想的な光景を作り出します。
- 周辺情報: 宗像市には、世界遺産に登録された「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産である新原・奴山古墳群や、宗像市立博物館など、歴史や文化に触れることができるスポットがあります。また、新鮮な海の幸を味わえる食事処も点在しています。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 神聖な場所であることを意識し、参拝の際は静かに心を込めてお参りしましょう。
- 境内での飲食や喫煙は指定された場所以外では控えましょう。
- 写真撮影が禁止されている場所や、フラッシュ撮影を控えるべき場所では指示に従いましょう。
- 服装は清潔感のあるものを心がけましょう。特に格式高い場所へ参拝する際は、露出の多い服装は避けるのが望ましいです。
- 自然豊かな場所なので、虫除け対策をしておくと安心です。
- 中津宮へ渡るフェリーの時刻は事前に確認しておきましょう。
- 沖津宮は女人禁制であり、一般の参拝はできません。辺津宮にある遥拝所からお参りしましょう。
宗像大社は、悠久の歴史と豊かな自然に囲まれた、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所です。ぜひ訪れて、心身ともに清められるような体験をしてみてください。
2. 太宰府天満宮

福岡県のパワースポット:学問の神様「太宰府天満宮」
① 概要
- スポット名: 太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
- 住所: 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
- ジャンル: 神社、聖地
- 歴史・伝説: 太宰府天満宮は、菅原道真公(天神さま)をお祀りする全国約1万2千社の天満宮の総本社です。平安時代の学者であり政治家であった菅原道真公は、無実の罪で京都から大宰府へ左遷され、その地で亡くなりました。道真公の死後、都では異変が相次ぎ、これは道真公の祟りであると恐れられました。やがて、道真公の霊を鎮めるために創建されたのが太宰府天満宮です。学問に優れていた道真公は、学問の神様として広く信仰を集めています。
- ご利益・効果: 学業成就、合格祈願、学徳向上、厄除け、文化芸術向上など
- 営業時間・拝観時間:
- 開門時間: 午前6時30分(季節により変動あり)
- 閉門時間:
- 3月下旬~9月: 午後7時
- 10月~3月下旬: 午後6時30分
- 祈願受付時間: 午前9時~午後5時
- 定休日: 年中無休
- 料金: 境内自由(一部施設は有料)
- 公式サイト・関連サイト:
② アクセス
- 電車:
- 西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」から特急で約35分、「太宰府駅」下車、徒歩約5分
- JR博多駅から地下鉄空港線に乗り換え「天神駅」へ(約5分)、西鉄天神大牟田線に乗り換え「太宰府駅」下車、徒歩約5分
- バス:
- JR博多駅から西鉄バス「太宰府ライナー旅人(たびと)」で約40分、「太宰府駅」下車、徒歩約5分
- 福岡空港国際線ターミナルから西鉄バス「太宰府ライナー旅人(たびと)」で約25分、「太宰府駅」下車、徒歩約5分
- 車:
- 九州自動車道「太宰府IC」から約15分
- 駐車場: 周辺に有料駐車場が多数あります。特に参拝シーズンや土日祝日は混雑が予想されますので、公共交通機関の利用がおすすめです。
③ 魅力と特徴
- エネルギーの特色: 境内全体に清らかで穏やかな空気が流れ、訪れる人の心を落ち着かせてくれるような、静かで知的なエネルギーを感じられます。特に本殿周辺や御神木である夫婦樟(めおとくす)のそばは、力強い生命力と温かい癒やしのエネルギーに満ちていると言われています。
- 見どころ:
- 楼門: 朱塗りの美しい二層の門で、左右には随身像が安置されています。
- 御本殿: 絢爛豪華な桃山様式の社殿は、国の重要文化財に指定されています。
- 飛梅: 道真公がこよなく愛したとされ、都から一夜にして飛んできたという伝説を持つ梅の木。例年2月上旬から見頃を迎え、多くの参拝者を楽しませます。
- 夫婦樟: 樹齢千年を超えると言われる二本の巨大な楠。寄り添うように立つ姿から夫婦円満の象徴とされています。
- 心字池と太鼓橋: 「心」の字をかたどった池にかかる三つの橋。それぞれ過去・現在・未来を表すとされ、渡ることで身を清めると言われています。
- 菅公歴史館: 道真公の生涯や太宰府天満宮の歴史に関する貴重な資料が展示されています(有料)。
- 九州国立博物館: 隣接しており、歴史や文化に触れることができます。
- 体験できること:
- 参拝: 心静かに参拝し、日々の感謝や願い事を伝えます。
- お守り・お札の授与: 学業成就をはじめ、様々なご利益のあるお守りやお札を授与所で受けることができます。
- 御朱印: 参拝の証として、御朱印をいただくことができます。
- 絵馬の奉納: 願い事を書いた絵馬を奉納し、成就を祈願します。
- 梅ヶ枝餅: 参道の名物である焼きたての梅ヶ枝餅を味わうことができます。
- おすすめの時期・時間帯:
- 梅の開花時期(2月上旬~3月上旬): 約6,000本の梅が咲き誇り、境内が華やかな雰囲気に包まれます。
- 新緑の季節(5月~6月): 青々とした木々が美しく、すがすがしい空気の中で散策を楽しめます。
- 比較的空いている時間帯: 平日の午前中や夕方などが比較的ゆっくり参拝できます。
- 周辺情報:
- 九州国立博物館: 歴史や文化に触れる絶好の機会です。
- 光明禅寺: 「苔寺」として知られる美しい禅寺。静寂の中で庭園を眺めることができます。
- 太宰府参道: 梅ヶ枝餅の店をはじめ、土産物店や飲食店が軒を連ね、散策も楽しめます。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 特に決まりはありませんが、神聖な場所ですので、露出の多い服装は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
- 持ち物: 特に必須なものはありませんが、雨具や日傘など天候に合わせた準備をしておくと良いでしょう。
- 参拝方法:
- 鳥居の前で軽く一礼をしてから境内に入ります。
- 手水舎で手と口を清めます。
- 参道の中央は神様の通り道とされているため、できるだけ端を歩きましょう。
- お賽銭を静かに納め、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
- 境内では静かに過ごし、他の参拝者の迷惑にならないように心がけましょう。
- その他:
- 境内で飲食をする際は、指定された場所で行いましょう。
- 写真撮影は可能ですが、本殿内など一部撮影禁止の場所がありますので、指示に従いましょう。
- ゴミは必ず持ち帰りましょう。
太宰府天満宮は、学問の神様としてだけでなく、歴史と自然に囲まれた美しいパワースポットです。訪れることで、清らかなエネルギーを感じ、穏やかな気持ちになれるでしょう。ぜひ、足を運んでみてください。
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