石川県には美しい自然や歴史的な建物、美味しい食文化があり、多くの観光スポットが楽しめます。以下は、石川県の代表的な観光スポット5つとそれぞれの良い点と残念な点です。
1. 兼六園(石川県金沢市)

石川県金沢市にある兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つで、国の特別名勝にも指定されている人気の観光スポットです。
歴史的な成り立ち
- 兼六園は、加賀藩5代藩主前田綱紀が1676年に別荘として蓮池亭を建てたのが始まりです。
- その後、歴代藩主により約180年の歳月をかけて、さまざまな時代の庭園様式を取り入れながら現在の姿になりました。
- 「兼六園」の名前は、中国の古典「洛陽名園記」に出てくる名園の六つの景観要素「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」を兼ね備えることから名付けられました。
良い所
- 四季折々の美しさ: 春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通じて美しい景観を楽しめます。
- 歴史と文化: 江戸時代の庭園様式を今に伝える貴重な文化財であり、歴史を感じることができます。
- 見どころの多さ: 徽軫灯籠、霞ヶ池、唐崎松など、見どころがたくさんあります。
- アクセスの良さ: 金沢駅からバスで約15分と、アクセスも比較的容易です。
残念な所
- 観光客の多さ: 特に観光シーズンは、多くの観光客で賑わいます。
- 園内が広い: 園内は広いため、すべてを見て回るには時間がかかります。
見どころスポット
- 徽軫灯籠(ことじとうろう): 兼六園のシンボルとも言える灯籠で、琴の糸を支える琴柱に似ていることから名付けられました。
- 霞ヶ池(かすみがいけ): 兼六園の中心にある大きな池で、周辺の景色と調和した美しい景観を楽しめます。
- 唐崎松(からさきのまつ): 兼六園を代表する老松で、雪吊りの風景は冬の風物詩となっています。
- 兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら): 兼六園で栽培されている珍しい品種の桜で、花びらが300枚以上ある八重咲きの花を咲かせます。
- 曲水(きょくすい): 園内を流れる小川で、四季折々の草花が楽しめます。
- 時雨亭(しぐれてい): 園内にある茶室で、当時の面影を残しています。
- 眺望台(ちょうぼうだい): 金沢市街を一望できる展望台です。
観光のヒント
兼六園では、季節ごとにライトアップやイベントが開催されるので、事前に情報を確認しておきましょう。
兼六園は広いので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
時間に余裕があれば、兼六園周辺の金沢城公園や美術館なども合わせて巡るのがおすすめです。
2. ひがし茶屋街(石川県金沢市)

石川県金沢市のひがし茶屋街は、江戸時代の情緒が色濃く残る、人気の観光スポットです。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定され、古い街並みを散策しながら、金沢の伝統工芸やグルメを楽しめます。
歴史的な成り立ち
- ひがし茶屋街は、1820年に加賀藩によって造られました。
- 当時は、芸妓が舞や唄を披露し、客をもてなす「お茶屋」が集まる場所でした。
- 現在も、当時の面影を残す建物が数多く残っており、歴史的な雰囲気を楽しめます。
良い所
- 美しい街並み: 江戸時代の面影を残す、美しい街並みを散策できます。
- 伝統工芸: 金箔工芸や九谷焼など、金沢の伝統工芸に触れられます。
- グルメ: 金沢の郷土料理や、和菓子、抹茶などを味わえます。
- 写真映え: 着物をレンタルして、街並みを背景に写真撮影を楽しめます。
残念な所
- 観光客の多さ: 人気観光スポットのため、特に休日や観光シーズンは混雑します。
- 一部施設の営業時間: 夕方には閉まってしまう店が多いので、注意が必要です。
- 食べ歩き禁止: 保存地区内での食べ歩きは禁止されています。
見どころスポット
- 志摩: 江戸時代の茶屋建築を今に伝える、国の重要文化財です。
- 懐華樓: 金沢で最大級の茶屋建築で、金箔で装飾された豪華な内装を見学できます。
- 金箔のお店: 金箔を使った工芸品や、金箔ソフトクリームなどを楽しめます。
- 九谷焼のお店: 色鮮やかな九谷焼の器や置物を購入できます。
- 中の橋、梅ノ橋、浅野川大橋: 写真撮影スポットとして人気の橋です。
- 宇多須神社: ひがし茶屋街の奥にある神社で、静かで雅やかな雰囲気が魅力です。
観光のヒント
- 着物をレンタルして、街歩きを楽しむのがおすすめです。
- 夕暮れ時のライトアップもおすすめです。
- ひがし茶屋街周辺には、主計町茶屋街や金沢城など、他にも観光スポットがたくさんあります。
ひがし茶屋街は、歴史と文化、そして美しい街並みを楽しめる、魅力的な観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
3. 能登半島(石川県七尾市・輪島市ほか)

能登半島は、石川県の北部に位置し、日本海に突き出た半島です。豊かな自然と独自の文化が息づく、魅力あふれる観光スポットとして人気を集めています。
歴史的な成り立ち
- 能登半島は、古くから日本海交易の拠点として栄え、独自の文化を育んできました。
- 平安時代には、能登国として独立し、独自の発展を遂げました。
- 江戸時代には、加賀藩の支配下に置かれましたが、独自の文化は守り続けられました。
- 現在も、伝統的な祭りや工芸が数多く残っています。
良い所
- 美しい自然: 荒々しい海岸線、緑豊かな里山、美しい棚田など、変化に富んだ美しい自然が広がっています。
- 独自の文化: 伝統的な祭りや工芸、食文化などが今も息づいています。
- 新鮮な海の幸: 日本海の荒波で育まれた新鮮な海の幸は、絶品です。
- 温泉: 和倉温泉をはじめ、良質な温泉が湧き出ています。
- 癒やしの空間: 都会の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を過ごせます。
残念な所
- 交通アクセス: 鉄道が通っていないため、車での移動が中心となります。
- 冬季の天候: 冬季は、雪や強風など、天候が荒れることがあります。
- 観光客の多さ: 近年、観光客が増加しており、特に夏季は混雑することがあります。
見どころスポット
- 輪島朝市: 日本三大朝市のひとつで、新鮮な海の幸や地元の特産品が並びます。
- 白米千枚田: 海に向かって広がる美しい棚田は、日本の原風景とも言えます。
- 能登金剛: 荒々しい断崖絶壁が続く海岸線は、迫力満点です。
- 禄剛崎: 能登半島の最先端に位置し、夕日の名所としても知られています。
- 和倉温泉: 開湯1200年の歴史を持つ名湯で、海の見える温泉が楽しめます。
- 能登島: 七尾湾に浮かぶ島で、イルカウォッチングやガラス美術館などがあります。
- キリコ祭り: 能登各地で行われる勇壮な祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
観光のヒント
- 能登半島を訪れる際は、車での移動がおすすめです。
- 能登半島の観光スポットは広範囲に点在しているため、時間に余裕を持って計画を立てましょう。
- 能登の新鮮な海の幸を味わうなら、輪島や七尾の市場がおすすめです。
- 能登の伝統工芸品をお土産にするなら、輪島塗や珠洲焼などがおすすめです。
能登半島は、美しい自然と独自の文化が楽しめる、魅力あふれる観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
能登半島は、2024年1月1日に発生した能登半島地震により、甚大な被害を受けました。現在、復旧作業が進められていますが、一部地域では立ち入りが制限されている場合があります。観光の際は、事前に現地の情報を確認し、安全に配慮してください。
4. 金沢21世紀美術館(石川県金沢市)

金沢21世紀美術館は、石川県金沢市にある現代美術を収蔵した美術館です。2004年に開館して以来、そのユニークな建築と多彩な展示で、国内外から多くの観光客を魅了しています。
歴史的な成り立ち
- 21世紀における新しい美術館のあり方を提示する目的で、2004年10月に開館しました。
- 建築家の妹島和世と西沢立衛が設計を担当し、その斬新なデザインは国内外で高い評価を受けています。
- 「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトに、市民や観光客が気軽に立ち寄り、交流できる場を目指しています。
良い所
- 斬新な建築: 円形のガラス張りの建物は、開放的で明るい空間を提供し、美術館そのものがアート作品のようです。
- 多彩な展示: 現代アートを中心に、絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、様々なジャンルの作品を展示しています。
- 体験型アート: 作品に触れたり、中に入ったりできる体験型アートが多く、子供から大人まで楽しめます。
- 交流スペース: 美術館内には、カフェやレストラン、図書館など、交流スペースが充実しており、アート以外の楽しみ方もできます。
- アクセスの良さ: 金沢市の中心部に位置し、兼六園や金沢城公園からも徒歩圏内です。
残念な所
- 混雑: 人気の観光スポットのため、特に週末や祝日は混雑します。
- 一部の展示は有料: 常設展は無料ですが、企画展は有料の場合があります。
- 冬季の閉館時間: 冬季は閉館時間が早まることがあります。
見どころスポット
- レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》: プールの中に人がいるように見える体験型アートです。
- オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》: 色鮮やかなガラスで作られた体験型アートです。
- パトリック・ブラン《緑の橋》: 植物で覆われた橋で、自然とアートの融合を楽しめます。
- タレク・アトウィ《リフレクションルーム》: 音と光が織りなす幻想的な空間です。
- マイケル・リン《金沢は兼六園より六粁》: 金沢の風景を描いた巨大な絵画です。
- 常設展: 上記の作品を含む、美術館が所蔵する現代アート作品を鑑賞できます。
- 企画展: 現代アートを中心に、様々なテーマの企画展が開催されます。
観光のヒント
- 事前に公式サイトで展示内容やイベント情報を確認しておきましょう。
- 時間に余裕があれば、カフェやレストランも利用してみましょう。
- 周辺の観光スポットと合わせて訪れると、より楽しめます。
- 2027年5月から大規模改修のため長期休館が予定されています。
金沢21世紀美術館は、アートに興味がない人でも楽しめる魅力的な美術館です。ぜひ、訪れてみてください。
5. 千里浜なぎさドライブウェイ(石川県羽咋市・宝達志水町)

石川県の人気観光スポット、千里浜なぎさドライブウェイについてご紹介します。
歴史的な成り立ち
- 千里浜は、長い年月をかけて砂が堆積し、独特の地形を作り出した自然の産物です。
- 砂の粒子が細かく、海水を含んで固く締まるため、車両が走行できる珍しい砂浜として知られるようになりました。
- 古くから地元の生活道路や漁業の場として利用されてきましたが、観光地として注目されるようになったのは比較的近年のことです。
良い所
- 日本で唯一のドライブウェイ: 車やバイクで砂浜を走るという、他では味わえない爽快な体験ができます。
- 絶景: 日本海の雄大な景色を間近に感じられ、特に夕日は息をのむ美しさです。
- 手軽さ: 車から降りずに景色を楽しめるため、小さな子供や高齢者の方も気軽に訪れることができます。
- 様々な楽しみ方: ドライブだけでなく、海水浴や釣り、砂浜でのレジャーなど、様々な楽しみ方ができます。
残念な所
- 天候による影響: 高波や強風などの悪天候時は、通行止めになることがあります。
- 砂浜の浸食: 近年、砂浜の浸食が進んでおり、今後の状況が懸念されています。
- 混雑: 観光シーズンは、多くの観光客で賑わいます。
見どころスポット
- 千里浜なぎさドライブウェイ: 全長約8kmの砂浜のドライブウェイ。波打ち際を走る爽快感は格別です。
- 夕日: 日本海に沈む夕日は、まさに絶景。時間を合わせて訪れるのがおすすめです。
- 道の駅 のと千里浜: お土産の購入や食事を楽しめる施設です。千里浜に関する情報も入手できます。
- 周辺の観光スポット:
- 羽咋市の「気多大社」:縁結びのパワースポットとして知られています。
- 羽咋市の「妙成寺」:10棟もの重要文化財がある能登の寺院です。
- 「能登千里浜レストハウス」:千里浜なぎさドライブウェイをもっと楽しむための施設です。
観光のヒント
- 通行情報や天候状況を事前に確認してから訪れましょう。
- 砂浜は紫外線が強いので、日焼け対策をしっかりと行いましょう。
- 周辺には温泉や宿泊施設も充実しているので、宿泊してゆっくりと観光するのもおすすめです。
- 「道の駅 のと千里浜」ではお土産も買えます。
千里浜なぎさドライブウェイは、他では味わえない特別な体験ができる観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
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