三重県の人気観光スポットを5つご紹介します。それぞれの良い所と、少し残念な所についてもお伝えします。
1. 伊勢神宮(三重県伊勢市)

伊勢神宮は、三重県伊勢市にある日本で最も神聖な場所の一つとされる神社です。正式名称は「神宮」であり、内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)を中心とした125の社から成り立っています。
歴史的な成り立ち
- 伊勢神宮の創建年代は明確ではありませんが、内宮は約2000年前、外宮は約1500年前に創建されたと伝えられています。
- 内宮には皇室の御祖神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、外宮には衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られています。
- 古代から皇室の崇敬篤く、庶民の参拝が盛んになったのは江戸時代以降です。
- 約20年に一度、社殿や神宝などを新しく造り替える「式年遷宮」という神事が1300年以上も前から続けられています。
良い所
- 日本の心の故郷: 日本人にとって特別な場所であり、神聖な雰囲気の中で身が清められるような感覚を覚えます。
- 荘厳な社殿: 木造の美しい社殿は、日本の伝統的な建築美を今に伝えています。特に式年遷宮後の新しく建てられた社殿は清々しいです。
- 豊かな自然: 広大な境内は緑に囲まれ、参道を歩くだけでも心が安らぎます。
- 歴史と文化: 日本の神道における最も重要な聖地であり、その歴史と文化に触れることができます。
- 周辺の観光: おかげ横丁など、周辺には歴史的な街並みやグルメを楽しめるスポットがあります。
残念な所
- 観光客の多さ: 年間を通して多くの参拝客が訪れるため、特に連休や正月などは大変混雑します。
- 内宮・外宮間の距離: 内宮と外宮は離れており(車で約10分)、両方をじっくり参拝するには時間が必要です。
- 撮影制限: 神域内では撮影が禁止されている場所があります。
見どころスポット
- 内宮(皇大神宮): 天照大御神を祀る正宮は、最も神聖な場所です。宇治橋や五十鈴川御手洗場も参拝前に訪れたい場所です。
- 外宮(豊受大神宮): 豊受大御神を祀る正宮。内宮と同様に、静かで厳かな雰囲気です。
- 宇治橋: 内宮の入り口にかかる大きな木造の橋。渡ることで俗世と聖域が分けられると言われています。
- 五十鈴川御手洗場: 内宮境内を流れる清流で、参拝前に手や口を清めます。
- おかげ横丁: 伊勢神宮内宮の門前町で、伊勢名物や土産物店、飲食店などが軒を連ねています。食べ歩きも楽しめます。
- 猿田彦神社: 地元の道案内の神様として信仰されており、交通安全や開運のご利益があるとされています。
- 月読宮: 天照大御神の弟神である月読尊とその妃神を祀る、静かで落ち着いた雰囲気の別宮です。
観光のヒント
- 内宮と外宮はそれぞれ参拝するのが基本です。時間に余裕を持って訪れましょう。
- 参拝の順番は、一般的に外宮から内宮へ参るのが良いとされています。
- 早朝参拝は比較的空いており、静かな雰囲気の中で参拝できます。
- おかげ横丁は賑わっており、食事やお土産探しに最適です。
- 伊勢神宮周辺には、夫婦岩や二見興玉神社など、他にも見どころがたくさんあります。
伊勢神宮は、日本人にとって特別な意味を持つ場所であり、その神聖な雰囲気と歴史に触れることで、深い感銘を受けることでしょう。ぜひ、訪れてみてください。
2. 鳥羽水族館(三重県鳥羽市)

鳥羽水族館は、三重県鳥羽市にある日本でも有数の規模を誇る水族館です。飼育種類数が多く、珍しいジュゴンやラッコに出会えることでも有名です。
歴史的な成り立ち
- 1955年5月1日に開館しました。
- 当時は真珠養殖業の振興と観光客誘致を目的として設立されました。
- 開館当初から珍しい生き物の展示に力を入れ、ジュゴンの飼育は日本で唯一、ラッコの飼育も長く行われています。
- 飼育方法や展示方法も工夫され、長年にわたり多くの人々に親しまれてきました。
良い所
- 飼育種類数の多さ: 約1,200種30,000点もの海や川の生き物を飼育しており、見応えがあります。
- 珍しい生き物との出会い: 日本で唯一飼育されているジュゴンや、愛らしいラッコに会えるのは大きな魅力です。
- バラエティ豊かな展示: 海の環境や生き物の生態に合わせて12のゾーンに分かれており、飽きさせない工夫がされています。
- アシカやセイウチのショー: ユーモラスなアシカショーや、迫力満点のセイウチショーは人気があります。
- 体験プログラム: 生き物に触れたり、飼育の裏側を見学できる体験プログラムも用意されています。
- 周辺観光との連携: 鳥羽湾やミキモト真珠島など、周辺の観光スポットと合わせて楽しめます。
残念な所
- 時期によっては混雑する: 特にゴールデンウィークや夏休み期間は、多くの家族連れなどで賑わいます。
- 入館料: 比較的高めに設定されています。
- アクセス: 公共交通機関の場合、駅から少し距離があるゾーンもあります。
見どころスポット
- ジュゴン: 人魚伝説のモデルとも言われる珍しいジュゴンは、ゆったりと泳ぐ姿が神秘的です。
- ラッコ: 愛らしい姿で貝を割って食べる様子は、多くの人を魅了します。
- アシカショー: トレーナーとの息の合ったコミカルなパフォーマンスは、大人も子供も楽しめます。
- セイウチショー: 巨大な体躯とユニークな芸は、迫力満点です。
- 伊勢志摩の海: 地元の豊かな海を再現した水槽で、多様な生き物たちを観察できます。
- 日本の川: 淡水魚や両生類など、日本の川に生息する生き物を展示しています。
- 古代の海: 生きた化石と言われるオウムガイなど、古代の生き物を展示しています。
観光のヒント
- ショーの時間は事前に確認しておきましょう。
- 館内は広いので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
- 体験プログラムは、事前に予約が必要な場合があります。
- 周辺の観光施設との共通割引券などを利用すると、お得に入館できる場合があります。
- 水族館のウェブサイトで、イベント情報や混雑状況を確認しておくと良いでしょう。
鳥羽水族館は、珍しい生き物との出会いや迫力あるショーなど、魅力満載の水族館です。ぜひ、鳥羽にお越しの際は訪れてみてください。
3. 志摩スペイン村(三重県志摩市)

志摩スペイン村は、三重県志摩市にあるスペインをテーマにした複合リゾート施設です。テーマパーク「パルケエスパーニャ」、ホテル「ホテル志摩スペイン村」、天然温泉施設「ひまわりの湯」から成り、異国情緒あふれる雰囲気の中で様々な体験ができます。
歴史的な成り立ち
- 1994年4月22日に開業しました。
- 近畿日本鉄道(近鉄)が中心となり、志摩地域の観光振興を目的に開発されました。
- スペインの文化や街並みを忠実に再現し、日本にいながらスペイン旅行気分を味わえることをコンセプトとしています。
良い所
- 異国情緒あふれる雰囲気: スペインの街並みや文化を再現したテーマパークは、写真映えするスポットも多く、非日常的な空間を楽しめます。
- 多彩なアトラクション: スリル満点なジェットコースターから、子供向けの可愛らしいアトラクションまで、幅広い世代が楽しめるアトラクションが揃っています。
- 本格的なフラメンコショー: 本場のダンサーによる情熱的なフラメンコショーは、見応えがあります。
- 美味しいスペイン料理: レストランやカフェでは、パエリアやアヒージョなど、本格的なスペイン料理を味わえます。
- ホテルと温泉施設の併設: テーマパークに隣接するホテルや温泉施設を利用すれば、ゆったりとリゾート気分を満喫できます。
- 季節ごとのイベント: スペインの祭りや季節に合わせたイベントが開催され、いつ訪れても楽しめます。
残念な所
- 交通アクセス: 公共交通機関でのアクセスはやや不便な場合があります。賢島駅からバスでの移動が必要です。
- 時期によっては混雑する: 特に連休や夏休み期間は、多くのアトラクションやレストランが混雑します。
- 天候に左右される: 屋外アトラクションが多いため、雨天時は楽しみにくい場合があります。
見どころスポット
- パルケエスパーニャ:
- コロンブス広場: パルケエスパーニャの中心となる広場で、様々なイベントやショーが開催されます。
- ピレネー: スリル満点の吊り下げ式ジェットコースター。
- グランモンセラー: 屋内型ジェットコースターで、雨の日でも楽しめます。
- フラメンコショー: 情熱的なダンスと音楽に魅了される本格的なショー。
- シベレス広場: スペインの美しい街並みを再現したエリアで、写真撮影にも最適です。
- ホテル志摩スペイン村: スペイン風の優雅な雰囲気のホテル。
- ひまわりの湯: 天然温泉で、旅の疲れを癒せます。
観光のヒント
- 事前に公式サイトでアトラクションやショーのスケジュールを確認しておきましょう。
- 連休や夏休み期間は、早めに到着するか、平日の利用を検討すると良いでしょう。
- 雨具を持参しておくと、雨天時でも比較的楽しめます。
- ホテルや温泉施設と合わせて利用すると、より充実した滞在になります。
- 賢島駅からのバスの時刻も事前に確認しておきましょう。
志摩スペイン村は、日本にいながらスペインの雰囲気とエンターテイメントを満喫できる、魅力的なリゾート施設です。ぜひ、訪れてみてください。
4. 松坂城跡(三重県松阪市)

三重県の人気観光スポット、松坂城跡についてご紹介します。
歴史的な成り立ち
- 松坂城は、1588年(天正16年)に蒲生氏郷(がもううじさと)によって築城されました。氏郷は織田信長、豊臣秀吉に仕えた武将で、この地に12万石を与えられ、新たな城と城下町の建設に着手しました。
- 築城の際、氏郷は近江国(現在の滋賀県)から石垣積みの職人集団「穴太衆(あのうしゅう)」を呼び寄せ、高石垣を築かせました。
- 城の名前は、氏郷がかつて領地とした近江の蒲生郡にあった「松ヶ崎」の「松」と、天下統一を目指す豊臣秀吉の居城「大坂(おおさか)」の「坂」を組み合わせて名付けたとされています。
- 氏郷は城下町の整備にも力を入れ、商業の発展を目指し、後の「松阪商人」の基礎を築きました。
- 関ヶ原の戦い後、城主は何度か変わり、江戸時代には紀州藩の支配下となり、城代が置かれました。
- 1644年(正保元年)には天守が台風で倒壊し、その後再建されることはありませんでした。
- 明治維新後、城の建物は取り壊されましたが、壮大な石垣が残され、現在は国指定史跡・日本百名城として保存されています。
良い所
- 壮大な石垣: 松坂城跡の最大の見どころは、築城当時の面影を色濃く残す、全国屈指の壮大な石垣です。特に、自然石をそのまま積み上げた「野面積み」の石垣は迫力があります。
- 歴史を感じる空間: 天守台や各郭の跡が残り、当時の城の構造を偲ぶことができます。
- 四季折々の自然: 城跡は松阪公園として整備され、春には桜、初夏には藤、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の自然を楽しむことができます。
- 眺望: 高台に位置するため、城跡からは松阪市街や伊勢湾の一部を見渡せる眺望が開けます。
- 周辺施設: 城跡内には、国学者・本居宣長の旧宅「鈴屋」や、江戸時代の武士の住居「御城番屋敷」など、歴史的な見どころが隣接しています。
- アクセスの良さ: 近鉄・JR松阪駅から徒歩圏内と、アクセスも比較的便利です。
残念な所
- 現存する建物が少ない: 天守をはじめとする往時の建物は残っておらず、石垣や土塁が中心となります。歴史的な建造物の復元を期待する方には物足りないかもしれません。
- アップダウン: 城跡内は丘陵地にあるため、坂道や階段が多く、足腰に不安のある方は注意が必要です。
- 観光地化: 比較的落ち着いた雰囲気ですが、観光シーズンにはある程度の賑わいがあります。
見どころスポット
- 石垣: 「野面積み」「打込みハギ」「算木積み」など、様々な積み方の石垣を見ることができます。特に大手門跡や搦手門跡周辺の石垣は必見です。
- 天守台: かつて天守が建っていた場所で、市内を一望できる絶景スポットです。
- 本丸跡: 蒲生氏郷の居館があったとされる場所です。
- 二の丸跡: 江戸時代には紀州藩の陣屋が置かれていました。現在では藤棚があり、見頃の時期には美しい景色が広がります。
- 本居宣長旧宅「鈴屋」: 松阪出身の江戸時代の国学者・本居宣長が晩年を過ごした家で、国の特別史跡に指定されています。
- 御城番屋敷: 江戸時代末期に建てられた武士の長屋で、国の重要文化財に指定されています。当時の武士の生活を垣間見ることができます。
- 松阪市立歴史民俗資料館: 松阪の歴史や文化に関する資料を展示しており、松坂城についても学ぶことができます。
松坂城跡は、壮大な石垣が物語る歴史と、四季折々の自然が魅力のスポットです。歴史好きの方はもちろん、自然の中で散策を楽しみたい方にもおすすめです。
5. なばなの里(三重県桑名市)

なばなの里は、三重県桑名市にある花と食のテーマパークです。四季折々の花々が咲き誇る美しい庭園や、冬季の壮大なイルミネーションが特に有名で、年間を通して多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
歴史的な成り立ち
- なばなの里は、1998年にオープンしました。
- 元々は、株式会社ナガシマリゾートが運営する長島温泉の敷地内にある花卉園芸の施設でしたが、その美しさから一般公開されるようになり、現在の形へと発展しました。
- 「里」という名前の通り、自然豊かな日本の原風景をイメージした造りになっています。
良い所
- 四季折々の花々: 広大な敷地では、春の桜やチューリップ、初夏のバラ、秋のダリアやコスモスなど、季節ごとに様々な花が咲き誇り、美しい景観を楽しめます。
- 圧倒的なイルミネーション: 冬季に開催されるイルミネーションは、国内最大級の規模と美しさを誇り、多くの人々を魅了します。
- 美しい庭園: 日本庭園や水上イルミネーションなど、趣向を凝らした庭園が散策を楽しませてくれます。
- グルメ: 地元の食材を使ったレストランや、ビール園など、食事も充実しています。
- 温泉: 園内には天然温泉の足湯があり、気軽に温泉気分を味わえます。
残念な所
- 入村料: 有料の施設であり、季節やイベントによって入村料が変動します。
- 混雑: 特にイルミネーション期間や花の見頃の時期は、大変混雑します。
- アクセス: 公共交通機関でのアクセスは、やや不便な場合があります。
見どころスポット
- 花ひろば: 広大な敷地に季節の花々が一面に咲き誇る、なばなの里のメインスポットの一つです。
- なばなの里イルミネーション: 冬季限定のイルミネーションは、テーマごとに異なる幻想的な世界が広がります。特に水上イルミネーションは必見です。
- 日本庭園: 池泉回遊式の本格的な日本庭園で、四季折々の自然美を楽しめます。
- あじさい・花しょうぶ園: 梅雨の時期には、色とりどりのアジサイや花しょうぶが咲き誇り、見事な景観を作り出します。
- ダリア園: 秋には、華やかなダリアが咲き乱れ、訪れる人々を魅了します。
- ベゴニアガーデン: 大温室の中には、色鮮やかなベゴニアが一年中咲き誇り、まるで絵画のような美しさです(別途入館料が必要)。
- 長島ビール園: 地ビールを醸造しており、できたてのビールと食事が楽しめます。
- 足湯: 源泉かけ流しの天然温泉の足湯で、散策の疲れを癒せます。
観光のヒント
- 花の見頃やイルミネーションの期間は、事前に公式サイトで確認しましょう。
- 混雑を避けるなら、開園直後や閉園間際の時間帯を狙うのがおすすめです。
- 車でのアクセスが便利ですが、公共交通機関を利用する場合は、近鉄桑名駅などからの直行バスを利用すると良いでしょう。
- 園内は広いので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
なばなの里は、美しい花々とイルミネーションが織りなす幻想的な空間を楽しめる、三重県を代表する観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
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