鳥取県の人気観光スポットを5つ選び、それぞれの良い点と残念な点を紹介します。
1. 鳥取砂丘(鳥取県鳥取市)

鳥取砂丘は、鳥取県鳥取市にある日本最大級の砂丘です。広大な砂地が織りなす雄大な景色は、まさに自然の芸術であり、年間を通して多くの観光客が訪れる鳥取県を代表する観光スポットです。
歴史的な成り立ち
- 鳥取砂丘は、千代川が日本海に流れ込む際に運んだ砂と、冬の季節風が内陸に吹き上げることで形成されました。
- その歴史は非常に長く、約10万年前から始まったと考えられています。
- 江戸時代には、鳥取藩によって砂防林が植えられましたが、砂丘の移動を完全に止めることはできませんでした。
- 明治時代以降は、観光地としての価値が認識され始め、現在に至っています。
良い所
- 雄大な景観: 広大な砂地と日本海のコントラストは、息をのむほどの絶景です。特に夕日の時間帯は幻想的な雰囲気に包まれます。
- 自然の造形美: 風によって刻まれた砂の紋様(風紋)は、自然が作り出す芸術そのものです。
- 様々なアクティビティ: 砂丘では、ラクダ遊覧、サンドボード、パラグライダー、砂丘ヨガなど、様々なアクティビティを楽しむことができます。
- 周辺観光スポット: 砂丘の周辺には、鳥取砂丘こどもの国や砂の美術館など、関連する観光施設も充実しています。
- 日本海: 砂丘のすぐそばには日本海が広がっており、海水浴や海産物を楽しむこともできます。
残念な所
- 天候: 砂丘は遮るものがないため、夏季は日差しが強く、冬季は風が強いことがあります。
- 砂: 歩きにくい砂地が広範囲にわたるため、足腰に負担がかかる場合があります。靴の中に砂が入りやすいのも難点です。
- アクセス: 鳥取駅からバスでのアクセスとなりますが、本数が限られている時間帯もあります。
- アクティビティの料金: ラクダ遊覧やサンドボードなどのアクティビティは、別途料金がかかります。
見どころスポット
- 馬の背: 砂丘の中央にある最も高い砂の丘で、頂上からは砂丘全体と日本海を一望できる絶景スポットです。
- オアシス: 砂丘の中に湧き水によってできた小さな池で、砂漠の中のオアシスのような風景を見ることができます。
- 風紋: 風によって砂が作り出す美しい模様は、時間や天候によって様々な表情を見せます。
- 砂の美術館: 砂を素材とした彫刻作品を展示する珍しい美術館で、期間限定で様々なテーマの作品が展示されます。
- 鳥取砂丘ビジターセンター: 砂丘の自然や歴史について学ぶことができる施設で、観光情報も入手できます。
- 日本海: 砂丘のすぐそばに広がる日本海。夏には海水浴も楽しめます。
観光のヒント
- 歩きやすい靴(スニーカーなど)で訪れるのがおすすめです。サンダルは砂が入りやすいです。
- 夏季は日差し対策(帽子、サングラス、日焼け止め)をしっかりと行いましょう。
- 水分補給も忘れずに行いましょう。
- 風の強い日は砂が舞いやすいので、目を保護するサングラスなどがあると良いでしょう。
- ラクダ遊覧は人気の体験なので、事前に予約状況を確認するのがおすすめです。
- 周辺の観光施設と合わせて訪れると、より充実した観光を楽しめます。
鳥取砂丘は、その雄大なスケールと自然の美しさを体感できる、日本を代表する景勝地です。ぜひ、訪れてみてください。
2. 水木しげるロード(鳥取県境港市)

水木しげるロードは、鳥取県境港市にある、漫画家・水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観を再現した商店街です。妖怪ブロンズ像が立ち並び、妖怪グッズを扱うお店や妖怪にちなんだ食べ物を楽しめる飲食店などが軒を連ね、多くの観光客を魅了する人気のスポットです。
歴史的な成り立ち
- 水木しげる氏は、境港市の出身です。
- 1993年、境港市が地域活性化の一環として、水木しげる氏の協力を得て、水木しげるロードの整備を開始しました。
- 当初は23体の妖怪ブロンズ像が設置されました。
- その後、徐々に整備が進められ、現在では約170体以上の妖怪ブロンズ像が設置され、年間を通じて多くの観光客が訪れる一大観光地となりました。
- 2018年にはリニューアルが行われ、より魅力的な商店街へと進化しました。
良い所
- 『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観: まるで漫画の中に迷い込んだような、ユニークで楽しい雰囲気を味わえます。
- 豊富な妖怪ブロンズ像: 個性豊かな妖怪たちのブロンズ像は、写真撮影スポットとしても人気です。
- 妖怪グッズやお土産: 鬼太郎や妖怪にちなんだ様々なグッズやお土産を購入できます。
- 妖怪グルメ: 鬼太郎にちなんだユニークな名前の食べ物やスイーツを楽しめます。
- 水木しげる記念館: 水木しげる氏の業績や『ゲゲゲの鬼太郎』の世界を深く知ることができます。
- 子供から大人まで楽しめる: 鬼太郎ファンはもちろん、そうでない人も楽しめる魅力があります。
- JR境港駅からすぐ: アクセスも比較的容易です。
残念な所
- 観光客の多さ: 特に週末や祝日、夏休み期間などは大変混雑します。
- 天候: 雨天時は、ブロンズ像が濡れていたり、歩きにくい場合があります。
- 店舗の入れ替わり: 一部の店舗は入れ替わりがあるため、以前あったお店がない場合もあります。
見どころスポット
- 妖怪ブロンズ像: 鬼太郎、目玉おやじ、ねこ娘、ねずみ男など、お馴染みのキャラクターをはじめ、様々な妖怪のブロンズ像が並んでいます。一体一体表情が異なるので、じっくり見て回るのがおすすめです。
- 水木しげる記念館: 水木しげる氏の生い立ちや漫画家としての軌跡、妖怪に関する資料などが展示されています。
- 妖怪神社: 樹齢300年以上の大杉がご神木で、目玉おやじの御霊水なども湧き出ています。
- 河童の泉: 河童のブロンズ像がある小さな泉です。
- 鬼太郎列車: JR境線で運行している、鬼太郎のキャラクターが描かれた列車です。
- 妖怪倉庫: 様々な妖怪グッズが販売されているお土産店です。
- 妖怪楽園: 鬼太郎のキャラクターと触れ合えるアトラクションなどがある施設です。
- 本町アーケード: 水木しげるロードに隣接するアーケード商店街にも、妖怪関連のモニュメントやお店があります。
観光のヒント
- 混雑を避けるなら、平日や午前中の早い時間がおすすめです。
- 水木しげる記念館は入館料がかかります。
- 妖怪ブロンズ像は夜にはライトアップされ、昼間とは異なる雰囲気を楽しめます。
- 鬼太郎列車に乗車する際は、事前に運行時刻を確認しておきましょう。
- 境港市内には、他にも水木しげる氏に関連するスポット(生家跡など)があります。
水木しげるロードは、『ゲゲゲの鬼太郎』ファンはもちろん、妖怪好き、そしてユニークな街歩きを楽しみたい方におすすめの観光スポットです。ぜひ、妖怪たちとの出会いを満喫してください。
3. 大山(鳥取県西伯郡大山町)

鳥取県西部にそびえる大山(だいせん)は、中国地方最高峰であり、その雄大な姿から「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれる日本百名山の一つです。豊かな自然、歴史、そしてアクティビティの宝庫として、年間を通して多くの観光客を魅了しています。
歴史的な成り立ち
- 大山は、約70万年前から始まった火山活動によって形成されました。
- 古くから山岳信仰の対象とされ、山頂には大神山神社奥宮が鎮座しています。
- 中世には、山岳仏教の霊場として栄え、多くの寺院や僧坊が建てられました。
- 近世以降は、牧場やスキー場が開かれ、観光地としての開発が進みました。
- 1952年には、大山を中心とする地域が「大山隠岐国立公園」に指定されました。
良い所
- 雄大な自然と景観: 四季折々に変化する美しい自然を満喫できます。特に、山頂からの眺めや、ブナの原生林、紅葉などは見事です。
- 多彩なアクティビティ: 登山、ハイキング、スキー、スノーボード、キャンプ、サイクリングなど、年間を通して様々なアクティビティを楽しめます。
- 歴史と文化: 大神山神社奥宮をはじめとする歴史的な建造物や、山岳信仰の文化に触れることができます。
- グルメ: 大山の恵みを受けた新鮮な食材を使った料理や、大山乳業の乳製品などが楽しめます。
- 周辺観光: 鳥取砂丘や水木しげるロードなど、鳥取県内の他の人気観光スポットへのアクセスも比較的良好です。
残念な所
- 天候の変化: 山岳地帯のため、天候が変わりやすく、特に山頂付近は強風や濃霧に見舞われることがあります。
- 冬季の積雪: 冬季は積雪が多く、登山道や道路が閉鎖されることがあります。スキー場以外の場所での雪山登山は、十分な装備と経験が必要です。
- 観光客の多さ: 特に紅葉シーズンや連休は、多くの観光客で賑わいます。
見どころスポット
- 大神山神社奥宮: 大山の山頂近くに鎮座する古社で、荘厳な雰囲気が漂います。参道は自然林の中を通り、趣があります。
- 大山寺: 大山の中腹にある寺院で、かつては多くの僧坊が立ち並びました。
- 大山まきばみるくの里: 大山乳業の施設で、新鮮な牛乳やソフトクリームを味わえるほか、ジャージー牛と触れ合えます。
- 鍵掛峠: 大山の南壁を一望できる絶景スポットです。特に秋の紅葉は見事です。
- 桝水高原: 広大な高原で、春は新緑、秋は紅葉が美しく、リフトに乗って景色を楽しめます。
- 木谷沢渓流: ブナの原生林の中を流れる美しい渓流で、遊歩道を散策できます。
- 大山自然歴史館: 大山の自然や歴史について学べる施設です。
- 豪円山ロッジ: 大山寺の近くにある宿泊施設で、温泉や食事も楽しめます。
観光のヒント
- 大山への観光は、目的に合わせて服装や装備を準備しましょう。登山の場合は、登山靴や雨具は必須です。
- 天候が変わりやすいので、事前に天気予報を確認し、時間に余裕を持った計画を立てましょう。
- 冬季の登山は危険が伴うため、経験者やガイド同行をおすすめします。
- 大山周辺には、宿泊施設や飲食店が点在しています。事前に予約しておくと安心です。
- 大山乳業の製品はお土産にもおすすめです。
大山は、雄大な自然の中で様々な体験ができる魅力的な観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
4. 白兎神社(鳥取県鳥取市)

白兎神社は、鳥取県鳥取市にある由緒ある神社で、日本最古のラブストーリー「因幡の白うさぎ」の舞台として知られています。縁結びや皮膚病治癒の神様として信仰を集め、可愛らしい白うさぎのモチーフが溢れる人気の観光スポットです。
歴史的な成り立ち
- 白兎神社の創建は非常に古く、社伝によれば景行天皇の御代(1世紀末から2世紀初め頃)に遡るとされています。
- 「因幡の白うさぎ」の神話に登場する白兎神(しろうさぎのかみ)を祀っており、大国主命(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)の縁を取り持ったことから、縁結びの神様として信仰されるようになりました。
- また、白兎が傷を負った際に海水で悪化させた後、大国主命に教えられた蒲の穂で治癒したという神話から、皮膚病治癒の神様としても信仰されています。
良い所
- 縁結びのご利益: 「因幡の白うさぎ」の神話から、強力な縁結びのご利益があるとされています。
- 皮膚病治癒のご利益: 白兎が傷を癒したという神話から、皮膚病治癒のご利益があるとされています。
- 可愛らしい雰囲気: 境内には、白うさぎの石像やモチーフがたくさんあり、可愛らしい雰囲気に包まれています。
- 美しいロケーション: 白兎海岸を見下ろす高台に位置し、眺めが良いです。
- アクセス: JR鳥取駅からバスでアクセス可能です。
残念な所
- 規模: 境内は比較的コンパクトです。
- 混雑: 縁結びのパワースポットとして人気のため、特に週末や祝日は混雑することがあります。
- 冬季の天候: 日本海側のため、冬は雪が降ることがあります。
見どころスポット
- 拝殿: 白兎神を祀る本殿です。
- 白兎の石像: 境内の各所に可愛らしい白うさぎの石像が置かれています。願いを込めて撫でると良いとされています。
- 結び石: 境内で拾った小石をこの石に供え、良縁を祈願します。
- 御身洗池(みたらしいけ): 白兎が傷を洗い清めたとされる池です。
- 白兎海岸: 神社の下に広がる美しい海岸で、「因幡の白うさぎ」の舞台となった場所とされています。
- 恋人の聖地: 白兎神社は「恋人の聖地」にも認定されており、ハート型のモニュメントなどもあります。
観光のヒント
- 縁結びを願う方は、結び石に小石を供えて祈願してみましょう。
- 白兎海岸も合わせて散策するのがおすすめです。
- 周辺には、「道の駅 神話の里 白うさぎ」もあり、お土産の購入や休憩に便利です。
- 冬季に訪れる際は、防寒対策をしっかりとしてください。
白兎神社は、神話ロマンと可愛らしい雰囲気が魅力の神社です。縁結びや皮膚病治癒を願う方はもちろん、「因幡の白うさぎ」の物語に触れたい方も、ぜひ訪れてみてください。
5. 浦富海岸(鳥取県岩美郡岩美町)

浦富海岸(うらどめかいがん)は、鳥取県岩美郡岩美町にある、日本海の荒波と地殻変動によって形成された美しいリアス式海岸です。その変化に富んだ地形と透明度の高いエメラルドグリーンの海は、「日本の渚百選」や「日本の水浴場88選」にも選ばれています。山陰海岸国立公園、そして山陰海岸ジオパークの主要なジオサイトの一つでもあります。
歴史的な成り立ち
- 浦富海岸は、数万年単位の地殻変動と日本海の荒波による侵食によって、現在の景観が形成されました。花崗岩が節理(割れ目)に沿って侵食され、洞門、洞窟、奇岩、そして白砂の浜などが連続する複雑な地形を作り出しています。
- 江戸時代には、鳥取藩主の池田公がその美しさに感銘を受け、「我が庭にこの岩つきの松を移すことができた者には禄千貫を与えよう」と言ったとされ、これが景勝地「千貫松島」の名前の由来になったと伝えられています。
- 1928年(昭和2年)には、鳥取県で初めて国の名勝および天然記念物に指定され、その文化的・自然的な価値が認められました。
- 古くから景勝地として知られ、文豪・島崎藤村もその美しさを絶賛したとされています。
良い所
- 息をのむほどの絶景: 透明度抜群のエメラルドグリーンの海と、変化に富んだ奇岩、洞門、白砂のコントラストが織りなす景観は、まさに絶景です。「山陰の松島」とも称されます。
- 多様な自然体験: 遊覧船での島巡り、シーカヤック、シュノーケリング、海水浴など、豊かな自然を満喫できるアクティビティが豊富です。
- 学術的価値: 地質学的にも貴重な地形が多く、自然の博物館とも言えます。
- 遊歩道の整備: 海岸線沿いには遊歩道が整備されており、気軽に散策を楽しめます。
- 新鮮な海の幸: 周辺では、新鮮な魚介類を使った料理を味わうことができます。
残念な所
- 冬季の厳しさ: 冬季は日本海の荒波の影響を受けやすく、遊覧船などの運航が休止になることがあります。また、寒さも厳しいため、観光には適さない時期もあります。
- 天候に左右される: 海のアクティビティは天候に大きく左右されます。
- 混雑: 夏季や連休などは、観光客で賑わいます。
見どころスポット
- 千貫松島(せんがんまつしま): 池田公が絶賛したと伝わる、浦富海岸を代表する奇岩の一つ。
- 菜種五島(なたねごとう): 複数の小島が集まった景勝地で、春には菜の花が咲き誇ります(伝承)。
- 鴨ヶ磯(かもがいそ): 海蝕洞門である酒宴の洞門など、変化に富んだ地形が楽しめます。
- 竜神洞(りゅうじんどう): 海から侵入できる神秘的な洞窟。
- 浦富海岸島めぐり遊覧船: 船上から奇岩や洞窟を巡る人気のクルージング。
- 城原海岸(しらわらかいがん): 透明度の高い海水と白い砂浜が美しい海水浴場。
- 陸上洞門(くがみどうもん): 海岸線沿いの遊歩道から見られる海蝕洞門。
- 浦富海岸自然歩道: 海岸線に沿って整備された遊歩道で、美しい景色を眺めながらハイキングを楽しめます。
- 東浜展望所: 浦富海岸を一望できる展望スポット。
浦富海岸は、その美しい自然と変化に富んだ景観で、訪れる人々を魅了する素晴らしい観光地です。四季折々の表情を楽しめますが、特に天候の良い穏やかな日に訪れるのがおすすめです。
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