香川県の人気観光スポット

丸亀城 各地の人気観光スポット

香川県の人気観光スポットを5つご紹介します。各スポットの良い所と残念な所も合わせて説明します。

1. 直島(香川県香川郡直島町)

香川県香川郡直島町にある直島は、「アートの島」として世界的に有名な人気の観光スポットです。瀬戸内海の美しい自然と、国内外の著名なアーティストによる現代アートが融合した独特の景観が魅力です。

歴史的な成り立ち

  • かつては静かな漁村だった直島ですが、1980年代後半から、ベネッセアートサイト直島(当時の福武哲彦氏の構想)によって現代アートの美術館や施設が建設され始めました。
  • 安藤忠雄氏設計の美術館建築や、草間彌生氏の「黄色いかぼちゃ」などのアート作品が設置され、徐々にその名が知られるようになりました。
  • 現在では、国内外から多くのアートファンや観光客が訪れる、現代アートの聖地となっています。

良い所

  • 現代アートとの出会い: 世界的に有名なアーティストの作品を、美しい自然の中で鑑賞できる唯一無二の体験。
  • 安藤忠雄建築: 島内の主要な美術館や施設は、安藤忠雄氏の設計によるもので、自然と調和した美しい建築も魅力の一つ。
  • 瀬戸内海の景観: 島を取り囲む穏やかな瀬戸内海の景色も素晴らしく、アートと自然の両方を楽しめます。
  • 島全体がアート: 美術館だけでなく、集落の中や海岸沿いにもアート作品が点在し、島全体が美術館のような雰囲気。
  • 非日常的な空間: 日常の喧騒から離れ、アートに囲まれた特別な時間を過ごせる。

残念な所

  • アクセス: 高松港や宇野港からフェリーでのアクセスとなり、時間に制約がある。
  • 混雑: 近年、世界的な注目度が高まり、特に週末や連休は混雑することが多い。
  • 施設の料金: 美術館などの入場料は比較的高めに設定されている。
  • 移動: 島内は坂道が多く、移動にはレンタサイクルやバスの利用が推奨される。

見どころスポット

  • 地中美術館: 安藤忠雄設計の地下美術館。モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が自然光の中で鑑賞できる。
  • ベネッセハウス ミュージアム: 美術館とホテルが一体となった施設。屋内外にアート作品が展示され、宿泊者以外も鑑賞可能。
  • 李禹煥美術館: 韓国の現代美術家・李禹煥の作品を展示。安藤忠雄設計の静謐な空間も魅力。
  • 家プロジェクト: 本村地区の古い家屋や空き家を改修し、現代アートの展示空間としたプロジェクト。
  • ANDO MUSEUM: 安藤忠雄の建築や直島での活動を紹介する美術館。
  • 直島銭湯「I♥湯」: 大竹伸朗が手掛けた体験型アート銭湯。実際に温泉に入ることができる。
  • 黄色いかぼちゃ(草間彌生): 宮浦港に設置された、直島のシンボル的なアート作品。
  • 赤かぼちゃ(草間彌生): 本村港に設置された、こちらも人気の作品。

観光のヒント

  • 事前に各美術館の開館時間や休館日、チケット情報を確認しておくのがおすすめ。
  • 島内移動にはレンタサイクルが便利だが、坂道が多いので電動アシスト自転車がおすすめ。バスも運行している。
  • アート作品は屋外にも多数展示されているので、散策しながらのアート巡りも楽しい。
  • 宿泊施設は限られているため、早めの予約が推奨される。
  • 瀬戸内国際芸術祭の開催期間中は、さらに多くのアート作品が公開される。

直島は、アート好きはもちろん、美しい自然の中で非日常的な体験をしたいすべての人におすすめの場所です。時間をかけてゆっくりと島内を巡り、アートと自然の融合を楽しんでください。

2. 栗林公園(香川県高松市)

香川県高松市にある栗林公園は、江戸時代初期から築庭が始まり、約100年の歳月をかけて完成した大名庭園です。国の特別名勝に指定されており、その美しい景観は国内外から多くの観光客を魅了しています。

歴史的な成り立ち

  • 栗林公園の起源は、江戸時代初期の1620年頃、高松藩主の佐藤助九郎重利が別邸を築いたことに始まります。
  • その後、歴代の高松藩主によって拡張・整備が進められ、5代藩主頼恭の時代に南湖を中心とした回遊式庭園としてほぼ現在の形が完成しました。
  • 明治維新後、一時荒廃しましたが、県立公園として整備され、一般公開されるようになりました。
  • 1953年には、特別名勝に指定されています。

良い所

  • 美しい景観: 紫雲山を背景に、池や築山、奇岩、老松などが巧みに配置された庭園は、一歩足を踏み入れるごとに異なる景色が楽しめます。
  • 四季折々の風情: 春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通して様々な美しい表情を見せてくれます。
  • 歴史的な建造物: 園内には、藩主が使用したとされる掬月亭や、茶室など、歴史的な建造物が残っており、当時の雰囲気を偲ぶことができます。
  • アクセスの良さ: JR高松駅からバスで約10分、琴電栗林公園駅から徒歩約10分と、アクセスも比較的容易です。

残念な所

  • 観光客の多さ: 特に桜や紅葉の時期、ゴールデンウィークなどは多くの観光客で賑わいます。
  • 園内の広さ: 広大な庭園なので、全てをじっくり見て回るにはある程度の時間が必要です。
  • 一部立ち入り禁止区域: 文化財保護のため、一部立ち入り禁止となっている区域があります。

見どころスポット

  • 南湖: 園内最大の池で、遊覧船に乗って景色を楽しむことができます。
  • 飛来峰: 園内で最も高い築山で、頂上からは庭園全体を見渡せる絶景が広がります。
  • 掬月亭: 南湖に浮かぶように建つ数寄屋風の建物で、抹茶などをいただきながら庭園を眺めることができます(有料)。
  • 箱庭のような風景: 偃月橋周辺や、つつじが岡など、まるで箱庭のような美しい景色が広がっています。
  • 屏風ヶ浦: 切り立った岩壁が屏風のように見える景勝地です。
  • 日暮亭: 園の西端にある茅葺きの建物で、静かに庭園を眺めることができます。
  • 商工奨励館: 明治時代に建てられた洋風建築で、現在は休憩所や展示スペースとして利用されています。

観光のヒント

  • 時間に余裕があれば、遊覧船に乗ったり、掬月亭でお茶をいただいたりして、ゆっくりと庭園の雰囲気を楽しむのがおすすめです。
  • 園内は広いので、歩きやすい靴で訪れましょう。
  • 四季折々の花や景色を楽しめるので、いつ訪れても魅力があります。
  • 周辺には、香川県立ミュージアムや高松城跡(玉藻公園)など、他の観光スポットもあります。

栗林公園は、日本の美しい庭園文化を堪能できる、香川県を代表する観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。

3. 金刀比羅宮(こんぴらさん)(香川県仲多度郡琴平町)

香川県仲多度郡琴平町にある金刀比羅宮(ことひらぐう)は、「こんぴらさん」の名で親しまれる全国的に有名な神社です。海上交通の守り神として信仰を集め、参道の長い石段は多くの参拝者にとっての試練であり、達成感を与えてくれます。

歴史的な成り立ち

  • 金刀比羅宮の起源は古く、象頭山(ぞうずさん)の神として祀られていた時代に遡ります。
  • 創建時期は定かではありませんが、古代から山岳信仰の霊地であったと考えられています。
  • 中世には神仏習合が進み、真言宗の寺院「松尾寺金光院」として栄えました。
  • 明治時代の神仏分離令により、金刀比羅宮として独立し、現在に至ります。
  • 江戸時代には、庶民の旅行が盛んになるにつれて、「お伊勢参り」と並ぶ「さぬきのこんぴら参り」として全国から多くの参拝者が訪れました。

良い所

  • 眺望: 本宮や奥社からの眺めは素晴らしく、讃岐平野や瀬戸内海の絶景を一望できます。
  • 歴史と文化: 古くからの信仰を集める神社であり、多くの文化財や歴史的な建造物が残っています。
  • 達成感: 本宮までの785段、奥社までの1368段の石段を登りきった時の達成感は格別です。
  • 周辺の観光: 門前町には、土産物店やうどん店などが軒を連ね、参拝後の散策も楽しめます。
  • 海上交通の守り神: 海上安全や大漁祈願の神様として、海運業者や漁業関係者からの信仰が篤いです。

残念な所

  • 石段の多さ: 本宮まででもかなりの段数があり、足腰に不安がある方には負担が大きいかもしれません。奥社まではさらに険しい道のりです。
  • 混雑: 特に連休や祭りの時期は、多くの参拝者で賑わいます。
  • 駐車場: 周辺の駐車場は数に限りがあり、混雑時は駐車に時間がかかることがあります。

見どころスポット

  • 表参道: 門前町から続く参道には、土産物店やうどん店などが並びます。
  • 石段: 本宮まで続く785段の石段は、参拝の道のりの象徴です。
  • 大門: 本宮への入り口にある門で、重要文化財に指定されています。
  • 五人百姓: 大門の手前にある五軒の店で、江戸時代から続く老舗です。
  • 旭社: 本宮の手前にある社殿で、美しい彫刻が見られます。
  • 本宮: 金刀比羅大神を祀る本殿で、眺望も素晴らしいです。
  • 奥社(厳魂彦命御陵): 本宮からさらに583段の石段を登った先にあり、より神聖な雰囲気が漂います。
  • 宝物館: 金刀比羅宮に伝わる貴重な宝物を展示しています。
  • 書院: 江戸時代に建てられた書院で、美しい襖絵などが見られます。

観光のヒント

  • 歩きやすい靴と服装で訪れましょう。
  • 石段を登る際は、無理のないペースで休憩を取りながら進みましょう。
  • 門前町でのお土産探しやグルメも楽しみましょう。
  • 周辺には、栗林公園やこんぴら温泉郷など、他の観光スポットもあります。

金刀比羅宮は、その歴史、文化、そして眺望の美しさから、訪れる人々を魅了するパワースポットです。石段を登りきった達成感をぜひ味わってみてください。

4. 小豆島(香川県小豆郡小豆島町)

小豆島(しょうどしま)は、香川県高松市の北東に位置する瀬戸内海で2番目に大きな島です。温暖な気候と美しい自然、そして独特の歴史と文化を持つ人気の観光スポットです。

歴史的な成り立ち

  • 古代から人が住み着き、製塩や農業が営まれてきました。
  • 江戸時代には、高松藩の支配下に置かれ、醤油やそうめんなどの生産が盛んになりました。
  • 特にオリーブ栽培は、明治時代に日本で初めて成功し、現在では日本のオリーブ栽培発祥の地として知られています。
  • 近年は、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つとなり、アートの島としても注目を集めています。

良い所

  • 美しい自然: 瀬戸内海の穏やかな景色、オリーブ畑の広がる丘陵地、変化に富んだ海岸線など、豊かな自然を満喫できます。
  • 温暖な気候: 年間を通して温暖で過ごしやすく、様々なアクティビティに適しています。
  • 独特の食文化: オリーブオイル、醤油、そうめんなど、島ならではの美味しい食材やグルメを楽しめます。
  • アート: 瀬戸内国際芸術祭の作品が点在し、アート巡りも楽しめます。
  • 映画やドラマのロケ地: 「二十四の瞳」をはじめ、多くの映画やドラマのロケ地となっており、その風景を巡るのも魅力です。
  • ゆったりとした時間: 本島に比べて時間の流れがゆっくりと感じられ、リラックスした滞在を楽しめます。

残念な所

  • 公共交通機関: 島内はバスが運行していますが、本数が限られているため、レンタカーやレンタサイクルがあると便利です。
  • 観光地の集中: 人気スポットは時期によっては混雑することがあります。
  • 冬季の閑散期: 冬季は比較的観光客が少なく、一部施設が休業する場合もあります。

見どころスポット

  • エンジェルロード: 干潮時のみ現れる砂の道で、大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うと言われています。
  • 寒霞渓(かんかけい): 日本三大渓谷美の一つに数えられる景勝地で、ロープウェイからの眺めは絶景です。
  • 二十四の瞳映画村: 映画「二十四の瞳」のロケセットを再現した施設で、当時の雰囲気を楽しめます。
  • 小豆島オリーブ公園: オリーブ畑が広がる公園で、ギリシャ風の風車がシンボルです。
  • 醤油の郷・醤の郷(ひしおのさと): 江戸時代から続く醤油蔵や佃煮屋が軒を連ねるエリアで、伝統的な製法を見学できます。
  • そうめんの里: 小豆島手延べそうめんの歴史や製法を学べる施設で、試食や食事も楽しめます。
  • 瀬戸内国際芸術祭の作品: 島内各所に展示された現代アート作品を巡るのもおすすめです。
  • 大観音寺: 巨大な観音像がそびえ立つ寺院で、瀬戸内海の景色を一望できます。

観光のヒント

  • 島内は広いので、効率よく観光するにはレンタカーやレンタサイクルがおすすめです。
  • 瀬戸内国際芸術祭の開催期間中は、多くの観光客が訪れます。
  • 潮の満ち引きによってエンジェルロードの現れる時間が変わるので、事前に確認しましょう。
  • 島内の宿泊施設は、旅館、ホテル、民宿など様々なタイプがあります。
  • フェリーの発着港は複数あるので、目的地に合わせて選ぶと便利です。

小豆島は、美しい自然、豊かな食文化、そしてアートが調和した魅力的な島です。ぜひ、ゆったりとした時間を過ごしに訪れてみてください。

5. 屋島(香川県高松市)

香川県高松市にある屋島は、瀬戸内海に突き出した溶岩台地で、独特の地形と豊かな自然、そして歴史的な史跡が魅力の人気観光スポットです。

歴史的な成り立ち

  • 屋島は、約2600万年前の火山活動によって形成されました。
  • 古くから瀬戸内海の要衝として知られ、源平合戦の古戦場としても有名です。
  • 中世には、屋島寺が四国霊場八十四番札所として栄え、多くの巡礼者が訪れました。
  • 近代以降は、その景観の美しさから観光地として開発が進められました。

良い所

  • 独特の地形と景観: メサ台地の独特な地形と、瀬戸内海の多島美を一望できる景観は圧巻です。
  • 源平合戦の古戦場: 壇ノ浦の戦いの前哨戦である屋島の戦いの舞台となり、歴史ファンにはたまらないスポットです。
  • 四国霊場八十四番札所・屋島寺: 歴史ある寺院で、多くの文化財や貴重な史跡が残っています。
  • 多彩な自然: 豊かな緑に覆われ、ハイキングやピクニックにも最適です。
  • アクセスの良さ: 高松市内から車や公共交通機関で比較的アクセスしやすいです。

残念な所

  • 坂道や階段が多い: 屋島山上は起伏が多く、移動には坂道や階段が多い場所があります。
  • 公共交通機関の本数: 山上へのバスの本数は、時間帯によっては少ない場合があります。
  • 冬季の寒さ: 冬季は風が強く、体感温度が低くなることがあります。

見どころスポット

  • 屋島寺: 四国霊場八十四番札所で、本堂や宝物館など見どころが多いです。
  • 獅子の霊巌: 屋島の先端にある展望台で、瀬戸内海の絶景を一望できます。特に夕焼け時は息をのむ美しさです。
  • 畳ヶ浦: 海岸線に広がる平らな岩場で、潮だまりには様々な生き物が生息しています。
  • 血の池: 屋島の戦いで流れ出た血で染まったという伝説が残る池です。
  • 長崎ノ鼻: 屋島の東端に位置する岬で、灯台があります。
  • 屋島山上交流拠点施設やしまーと: レストランやお土産店があり、休憩に便利です。
  • 屋島水族館: 小規模ながらも、瀬戸内海の魚を中心に展示しています。

観光のヒント

  • 屋島山上への移動手段は、車、バス、タクシーがあります。運転に自信がない場合は、公共交通機関の利用を検討しましょう。
  • 屋島寺周辺や獅子の霊巌周辺は風が強いことがあるので、羽織るものがあると便利です。
  • 屋島山上には飲食店やお土産店もありますが、事前に調べておくと良いでしょう。
  • 源平合戦ゆかりの地を巡るのもおすすめです。

屋島は、自然の美しさ、歴史の深さ、そして文化的な魅力が融合した、香川県を代表する観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。

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