青森県の人気観光スポットを5つ選び、それぞれの良い所と残念な所を紹介します。
- 青森ねぶた祭(青森県青森市)

青森ねぶた祭は、青森県青森市で毎年8月2日から7日まで開催される、日本を代表する火祭りの一つです。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、毎年200万人以上の観光客が訪れる人気の観光スポットです。
歴史的な成り立ち
ねぶた祭の起源は、奈良時代に中国から伝わった「七夕祭り」と、この地に古くからあった習俗や人形、そして精霊送りなどが一体化して、現在のような形になったと言われています。
「ねぶた」の語源には諸説あり、「眠り流し」の眠りがなまったものという説が有力です。昔は、農作業の妨げになる睡魔や怠け心を追い払うために、灯籠や人形を流したと考えられています。
良い所
- 圧倒的な迫力: 高さ5m、幅9mにもなる巨大なねぶたが、笛や太鼓、手振り鉦のお囃子とともに街を練り歩く姿は、まさに圧巻です。
- 参加型の祭り: 「ハネト」と呼ばれる踊り手が、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声とともに跳ね踊り、祭りを盛り上げます。飛び入りで参加することも可能です。
- 幻想的な光景: 夜になると、ねぶたに灯りが灯され、昼間とは全く異なる幻想的な光景が広がります。
- 熱気と一体感: 観客とハネトが一体となって盛り上がり、会場全体が熱気に包まれます。
残念な所
- 混雑: 毎年200万人以上が訪れるため、会場周辺は非常に混雑します。特に、最終日の夜は、観客が集中するため、早めの行動がおすすめです。
- 宿泊施設の確保: 祭りの期間中は、青森市内の宿泊施設は非常に混雑します。早めの予約が必要です。
- 天候: 祭りの期間中は、天候が不安定なことがあります。雨天の場合は、ねぶたにビニールが被せられるため、見えにくくなることがあります。
見どころスポット
- 大型ねぶた: 歌舞伎や歴史、神話を題材にした、迫力満点の大型ねぶたは、見どころの一つです。
- ハネト: 色鮮やかな衣装を身にまとったハネトたちの跳ね踊りは、祭りを盛り上げる重要な要素です。
- 青森ねぶた祭前夜祭: 8月1日の前夜祭では、ねぶたの点灯や花火大会が行われます。
- ねぶた海上運行・花火大会: 最終日の夜には、ねぶたが海上を運行し、花火が打ち上げられます。
観光のヒント
- ハネト衣装: ハネトとして祭りに参加する場合は、ハネト衣装をレンタルまたは購入する必要があります。
- 観覧席: ゆっくりと観覧したい場合は、有料の観覧席を予約するのがおすすめです。
- 交通手段: 祭りの期間中は、会場周辺は交通規制が行われます。公共交通機関を利用するのがおすすめです。
青森ねぶた祭は、一度は見ておきたい、日本を代表する祭りの一つです。ぜひ、青森を訪れて、その熱気と迫力を体感してみてください。
- 十和田湖(青森県十和田市・秋田県鹿角郡小坂町)

十和田湖は、青森県と秋田県の県境に位置する神秘的なカルデラ湖で、奥入瀬渓流とともに国の特別名勝および天然記念物に指定されています。四季折々の美しい景観が楽しめる、青森県を代表する人気観光スポットです。
歴史的な成り立ち
十和田湖は約20万年前から始まった火山活動によって形成されたカルデラ湖です。江戸時代には既にその美しい景観が知られていましたが、本格的な観光地としての開発は明治時代以降に進められました。特に、詩人であり彫刻家の高村光太郎が制作した「乙女の像」は、十和田湖のシンボルとして広く知られています。
良い所
- 神秘的な景観: 深い青色の湖面と周囲を取り囲む緑豊かな山々のコントラストは、息をのむ美しさです。
- 四季折々の自然: 新緑、紅葉、雪景色など、季節ごとに異なる美しい風景を楽しめます。
- 多彩なアクティビティ: 遊覧船、カヌー、トレッキングなど、様々なアクティビティを通して自然を満喫できます。
- 周辺観光スポット: 奥入瀬渓流、十和田神社など、周辺にも魅力的な観光スポットが豊富です。
残念な所
- 交通アクセス: 周辺の主な都市から距離があり、公共交通機関でのアクセスはやや不便です。レンタカーやツアーの利用がおすすめです。
- 冬季の積雪: 冬季は積雪が多く、道路が閉鎖される場合もあります。冬に訪れる際は、事前の情報収集が必須です。
- 天候の変化: 山間部に位置するため、天候が変わりやすいです。雨具や防寒具の準備が必要です。
見どころスポット
- 十和田湖遊覧船: 湖上から十和田湖の美しい景色を眺めることができます。
- 乙女の像: 高村光太郎の代表作で、十和田湖のシンボルとなっています。
- 十和田神社: 十和田湖畔に鎮座する神社で、パワースポットとしても人気です。
- 奥入瀬渓流: 十和田湖から流れ出る奥入瀬川沿いの渓流で、美しい自然を満喫できます。
- 蔦沼: 息をのむような美しい紅葉の絶景スポットです。
- 十和田湖冬物語: 冬季に開催されるイベントで、氷の彫刻や花火などを楽しめます。
観光のヒント
- 十和田湖周辺は、レンタカーでの観光が便利です。
- 奥入瀬渓流と合わせて観光するのがおすすめです。
- 冬季は、防寒対策をしっかりとしてください。
十和田湖は、神秘的な自然と美しい景観が魅力的な観光地です。ぜひ、訪れてみてください。
- 弘前城(青森県弘前市)

弘前城は、青森県弘前市にある歴史的な城で、津軽地方のシンボルとして知られています。現在は弘前公園として整備され、美しい景観と歴史的背景から、観光スポットとして多くの人に親しまれています。
歴史的な成り立ち
- 弘前城は、1611年(慶長16年)に津軽氏によって築城されました。
- 現在の天守は、1810年(文化7年)に再建されたもので、東北地方に現存する唯一の天守です。
- 明治時代以降は、弘前公園として一般開放され、市民の憩いの場となっています。
良い所
- 美しい景観:
- 特に春には、約2,600本の桜が咲き誇り、弘前城と桜のコントラストが美しい景色を作り出します。
- 「桜のプール」と呼ばれる、散った花びらが濠を埋め尽くす光景は見る人を魅了します。
- ライトアップされた夜桜もまた格別です。
- 歴史的な建造物:
- 現存する天守や櫓、門などは、国の重要文化財に指定されており、歴史的な価値が高いです。
- 当時の姿を留める城郭は、歴史好きにはたまらない魅力があります。
- 四季折々の風景:
- 春の桜だけでなく、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季を通じて美しい風景を楽しめます。
- 「弘前城菊と紅葉まつり」や「弘前城雪燈籠まつり」など、季節ごとのイベントも開催されます。
- 公園としての魅力:
- 城内は公園として整備されており、散策やピクニックを楽しむことができます。
- 博物館や植物園なども併設されており、見どころが豊富です。
残念な所
- 冬季の積雪:
- 冬季は積雪が多く、足元が悪くなることがあります。防寒対策が必要です。
- 交通アクセス:
- 最寄りの弘前駅からは徒歩で約30分と少し距離があります。バスの利用も可能です。
見どころスポット
- 弘前城天守:
- 東北地方に現存する唯一の天守で、国の重要文化財です。
- 天守からの眺めは絶景です。
- 弘前公園の桜:
- 日本有数の桜の名所として知られ、春には多くの観光客が訪れます。
- 弘前さくらまつりの時期は特におススメです。
- 弘前城植物園:
- 弘前公園内にある植物園で、四季折々の植物を楽しめます。
- 弘前市立博物館:
- 弘前城の歴史や文化に関する資料が展示されています。
- 弘前城菊と紅葉まつり:
- 秋に開催されるイベントで、美しい紅葉と菊人形を楽しめます。
- 弘前城雪燈籠まつり:
- 冬に開催されるイベントで、雪景色の中に灯された燈籠が幻想的な雰囲気を醸し出します。
弘前城は、歴史と自然が調和した魅力的な観光スポットです。ぜひ、弘前を訪れて、その魅力を体感してみてください。
- 奥入瀬渓流(青森県十和田市)

奥入瀬渓流は、青森県の十和田湖から流れ出る奥入瀬川の渓流で、十和田八幡平国立公園内に位置しています。国の特別名勝および天然記念物に指定されており、美しい自然景観で知られています。
歴史的な成り立ち
奥入瀬渓流は、十和田火山の噴火によって形成された地形と、奥入瀬川の浸食作用によって長い年月をかけて作られました。江戸時代には既にその景観が知られていましたが、本格的な観光地としての開発は明治時代以降に進められました。特に、文豪・大町桂月が奥入瀬渓流を絶賛した紀行文「奥羽観跡聞」を発表したことで、全国的にその名が知られるようになりました。
良い所
- 美しい自然景観:
- 渓流沿いには、大小さまざまな滝や清流、苔むした岩々、そして四季折々の豊かな自然が織りなす美しい景観が広がっています。
- 特に秋の紅葉シーズンは、息をのむような美しさです。
- 手軽なトレッキング:
- 渓流沿いには遊歩道が整備されており、初心者でも気軽にトレッキングを楽しめます。
- 渓流沿いの遊歩道を散策しながら、自然を満喫できます。
- 交通アクセス:
- JRバス東北の路線バスが渓流沿いを走っており、各スポットへのアクセスも比較的容易です。
残念な所
- 冬季の積雪:
- 冬季は積雪が多く、遊歩道が閉鎖されることがあります。
- 観光客の集中:
- 特に紅葉シーズンは観光客が集中し、遊歩道やバスが混雑することがあります。
- 天候の変化:
- 山間部に位置するため、天候が変わりやすいです。雨具や防寒具の準備が必要です。
見どころスポット
- 銚子大滝:
- 奥入瀬渓流本流にかかる唯一の滝で、迫力ある景観が魅力です。
- 阿修羅の流れ:
- 激しい水流が岩を削りながら流れる、ダイナミックな景観を楽しめます。
- 雲井の滝:
- 段差を流れ落ちる美しい滝で、周囲の緑とのコントラストが印象的です。
- 石ヶ戸:
- 巨岩が積み重なった場所で、奥入瀬渓流のシンボル的な存在です。
- 奥入瀬渓流館:
- 奥入瀬渓流の自然や歴史について学べる施設です。
観光のヒント
- 奥入瀬渓流の観光は、レンタカーやツアーを利用するのがおすすめです。
- 渓流沿いの遊歩道を散策する際は、歩きやすい靴と服装で訪れましょう。
- 紅葉シーズンは、事前に宿泊施設や交通手段を予約しておきましょう。
- 奥入瀬渓流の天気は変わりやすいので、雨具、防寒具は必須です。
奥入瀬渓流は、四季折々の美しい自然を満喫できる、青森県を代表する観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。
- 三内丸山遺跡(青森県青森市)

三内丸山遺跡は、青森県青森市にある縄文時代前期から中期の大規模集落跡で、1992年の発掘調査をきっかけに、縄文時代のイメージを覆す発見が相次ぎ、日本史の教科書にも掲載されるようになりました。2021年には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の1つとして世界文化遺産に登録され、国内外から注目を集めています。
歴史的な成り立ち
- 三内丸山遺跡は、約5,900年前から4,200年前の縄文時代前期から中期にかけての集落跡です。
- 大規模な集落が存在し、定住生活や高度な技術、豊かな文化があったことが発掘調査によって明らかになりました。
- 遺跡からは、竪穴住居跡、大型掘立柱建物跡、墓、貯蔵穴、土器、石器、木器など、数多くの遺構・遺物が出土しています。
良い所
- 縄文時代のイメージを覆す発見:
- 大規模な集落跡や高度な技術を示す遺物など、縄文時代のイメージを大きく変える発見がありました。
- 縄文時代の人々の豊かな生活や文化を垣間見ることができます。
- 貴重な歴史遺産:
- 国の特別史跡に指定されており、世界文化遺産にも登録されています。
- 日本史の教科書にも掲載されるなど、歴史的な価値が高い遺跡です。
- 体験・学習施設:
- 遺跡に隣接する「縄文時遊館」では、出土品の展示や縄文時代の生活を体験できるプログラムが用意されています。
- 子供から大人まで、楽しみながら縄文時代の知識を深めることができます。
- 広大な敷地:
- 遺跡は約40ヘクタールの広大な敷地に広がっており、当時の集落の様子を体感できます。
残念な所
- 冬季の積雪:
- 冬季は積雪が多く、足元が悪くなることがあります。防寒対策が必要です。
- 交通アクセス:
- 青森駅からバスで約30分と少し時間がかかります。
見どころスポット
- 大型掘立柱建物跡:
- 直径約1メートルのクリの巨木を6本組み合わせた大型掘立柱建物跡は、三内丸山遺跡のシンボルです。
- 高さ約16メートルにもなる巨大な建物の復元模型は圧巻です。
- 竪穴住居跡:
- 当時の住居が復元されており、縄文時代の人々の生活を身近に感じることができます。
- 縄文時遊館:
- 出土品の展示や縄文時代の生活を体験できるプログラムが用意されています。
- 土器作りや火起こし体験など、子供から大人まで楽しめる体験コーナーがあります。
- 遺跡内の散策:
- 広大な敷地内を散策しながら、当時の集落の様子を体感できます。
観光のヒント
- 縄文時遊館の体験プログラムは、事前に予約が必要です。
- 遺跡内は広いので、歩きやすい靴で訪れましょう。
- 時間に余裕があれば、周辺の縄文遺跡も合わせて観光するのがおすすめです。
三内丸山遺跡は、縄文時代のイメージを覆す発見が数多くある、歴史的にも文化的にも非常に価値の高い遺跡です。ぜひ、青森を訪れて、縄文時代の息吹を感じてみてください。
【JTB国内旅行】魅力的なプランと豊富な在庫をご用意!