青森県にもまだあまり知られていない穴場スポットがあります。以下は、比較的に混雑しないおすすめの2か所です。
1. 仏ヶ浦(青森県下北郡佐井村)

仏ヶ浦は、青森県下北半島の西海岸、佐井村に位置する奇岩群です。まるで仏像が並んでいるかのような、白緑色の凝灰岩が日本海の荒波によって浸食されてできた奇妙な景観は、まさに自然の芸術。その神秘的な美しさから、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」にも選ばれるほどの場所でありながら、比較的観光客が少なく、静かに自然を満喫できる穴場スポットと言えるでしょう。
歴史的な成り立ち
仏ヶ浦という名前の由来にはいくつかの説があります。
- 仏像に見える奇岩群説: 浸食によって形成された無数の奇岩が、仏像や五百羅漢のように見えることから名付けられたという説。
- 霊場説: 古くから霊場として崇められており、その神聖な雰囲気が仏の世界を連想させるという説。
- アイヌ語説: アイヌ語で「断崖」を意味する言葉が転訛したという説。
いずれにしても、この地の特異な景観が人々に深い印象を与え、特別な場所として認識されてきたことが伺えます。
良い所
- 息をのむ絶景: 白緑色の奇岩とエメラルドグリーンの海とのコントラストが織りなす風景は、言葉を失うほどの美しさです。自然の雄大さと神秘的な雰囲気を同時に感じられます。
- 静寂の中で自然を満喫: メジャーな観光地に比べると人が少なく、波の音や鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくりと自然を満喫できます。喧騒を離れてリフレッシュしたい方には最適です。
- 遊覧船からの眺め: 仏ヶ浦の全景を海上から眺める遊覧船は、迫力満点。陸からでは見られない角度からの景色を楽しめます。
- 手つかずの自然: 遊歩道も整備されていますが、基本的には自然のままの姿が残されており、ありのままの自然を感じることができます。
- 写真映えするスポット多数: どこを切り取っても絵になるような風景が広がっており、写真愛好家にとってはたまらない場所です。
残念な所
- アクセス: 下北半島の先端に位置するため、公共交通機関でのアクセスはやや不便です。レンタカーや自家用車での訪問が便利ですが、道中は山道や狭い道も一部あります。
- 天候に左右される: 遊覧船は天候不良の場合は欠航となります。また、雨の日や波の高い日は遊歩道が閉鎖されることもあります。
- 足場の悪さ: 遊歩道は整備されていますが、一部岩場など足元が悪い場所もあります。歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
- 売店や休憩所の少なさ: 観光地化されすぎていないため、売店や休憩所は限られています。飲み物や軽食は事前に用意しておくと良いでしょう。
- 冬季閉鎖: 冬期間(通常11月下旬~4月下旬頃)は積雪のため、遊覧船や遊歩道が閉鎖されます。
見どころのスポット
仏ヶ浦には、それぞれ特徴的な名前が付けられた奇岩が点在しています。遊覧船や遊歩道から、これらの奇岩を間近に見ることができます。
- 如来の首: まるで仏様の首のように見える、ひょろりと突き出た奇岩。
- 五百羅漢: 無数の小さな岩が連なり、おびただしい数の羅漢様が並んでいるように見える景観。
- 蓮華岩: 蓮の花が開いたような形をした白い岩。
- 賽の河原: 荒涼とした雰囲気の漂う、礫の多い場所。
- 天竜の岩: 天に昇る龍のように見える、ダイナミックな形状の岩。
- 一ツ仏: 寄り添うように立つ二つの岩。
これらの奇岩は、見る角度や光の当たり具合によって様々な表情を見せてくれます。想像力を掻き立てながら、ゆっくりと散策するのがおすすめです。
まとめ
仏ヶ浦は、アクセスはやや不便ですが、その絶景は訪れる価値のある青森県の穴場観光スポットです。手つかずの自然の中で、神秘的な奇岩群と美しい海が織りなす風景を堪能してみてはいかがでしょうか。訪れる際は、事前に天候や交通情報を確認し、歩きやすい服装と靴で訪れることをお勧めします。
2. 鶴の舞橋(青森県北津軽郡鶴田町)

青森県の穴場観光スポット「鶴の舞橋」についてご紹介します。
鶴の舞橋(つるのまいはし)
歴史的な成り立ち
鶴の舞橋は、青森県北津軽郡鶴田町にある津軽富士見湖(つがるふじみこ)に架かる木造の橋です。
- 建設の背景: 津軽富士見湖は、農業用のため池として江戸時代初期に築造されました。その後、周辺は公園として整備され、湖上にかかるシンボルとなる橋の建設が計画されました。
- 完成: 1994年(平成6年)に完成しました。
- 名前の由来: その優雅な姿が、空を舞う鶴のように見えることから名付けられました。また、地元に伝わる「鶴の伝説」にちなんでいるとも言われています。
良い所
- 美しい景観: 岩木山を背景に、湖面に映る橋の姿は非常に美しく、四季折々の自然と調和した絶景を楽しむことができます。特に、春の新緑、秋の紅葉、そして雪化粧をした冬景色は息をのむ美しさです。
- 日本一長い木造三連太鼓橋: 全長300メートルという日本一の長さを誇る木造の三連太鼓橋であり、その雄大な姿は一見の価値があります。
- 散策に最適: 橋の上を歩いて渡ることができ、湖上からの景色を楽しむことができます。橋のたもとには遊歩道も整備されており、湖畔の自然を満喫しながら散策するのもおすすめです。
- 写真映えするスポット: その美しい景観から、写真愛好家にも人気のスポットです。特に、夕焼け時に岩木山と橋が茜色に染まる光景は格別です。
- 静かで落ち着いた雰囲気: 主要な観光地に比べると比較的静かで、ゆっくりと自然を満喫したい方におすすめです。
残念な所
- アクセス: 公共交通機関でのアクセスはやや不便です。弘前駅などからバスが出ていますが、本数が限られています。レンタカーや自家用車での訪問が便利です。
- 天候に左右される: 雨天や強風時は、橋の上を歩くのが困難な場合があります。また、悪天候時は岩木山が見えないこともあります。
- 周辺施設の充実度: 周辺には飲食店やお土産店などの施設は限られています。事前に準備をして訪れると良いでしょう。
見どころのスポット
- 橋の中央からの眺め: 橋の中央からは、津軽富士見湖と雄大な岩木山を一望できます。遮るもののないパノラマビューは圧巻です。
- 湖畔の遊歩道: 橋のたもとから続く遊歩道を散策しながら、様々な角度から橋の美しい姿を眺めることができます。特に、対岸から見る橋の全景は写真撮影におすすめです。
- 鶴のモニュメント: 橋の近くには、鶴をモチーフにしたモニュメントが設置されています。記念撮影スポットとして人気です。
- 夕焼け: 天気の良い日の夕暮れ時には、湖面が茜色に染まり、橋と岩木山が幻想的な雰囲気に包まれます。
- 春の桜、秋の紅葉: 橋周辺には桜や紅葉の木々も植えられており、季節ごとに異なる美しい景色を楽しむことができます。
鶴の舞橋は、雄大な自然と美しい木造の橋が織りなす絶景が魅力の穴場観光スポットです。時間に余裕を持って訪れ、ゆっくりと景色を堪能してみてはいかがでしょうか。
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