広島県には、歴史と自然が融合したパワースポットがたくさんあります。今回は、その中でも特に人気のあるパワースポットを2箇所、ご紹介します。
1. 厳島神社

広島県を代表する神秘的なパワースポット「厳島神社」
① 概要
スポット名: 厳島神社(いつくしまじんじゃ)
住所: 広島県廿日市市宮島町1-1
ジャンル: 神社、聖地
歴史・伝説: 厳島神社は、推古天皇元年(593年)に創建されたと伝えられる、海上に立つ美しい神社です。平清盛が厚く信仰し、現在の壮麗な社殿の基礎を築きました。満潮時には海に浮かんでいるように見える朱塗りの大鳥居は、日本三景の一つとして世界的に有名です。島全体が神聖な場所とされ、古くから自然崇拝の信仰が息づいています。
ご利益・効果: 海上交通安全、商売繁盛、家内安全、厄除けなど、幅広いご利益があるとされています。特に、海と共にある神社であることから、航海の安全や漁業関係者の信仰が篤いです。
営業時間・拝観時間:
- 1月1日~2月末日: 午前6時30分~午後5時
- 3月1日~10月15日: 午前6時30分~午後5時30分
- 10月16日~11月30日: 午前6時30分~午後5時
- 12月1日~12月31日: 午前6時30分~午後5時
※時期や祭事によって変更される場合があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
定休日: 年中無休
料金:
- 昇殿料(本殿・宝物館共通):大人300円、高校生200円、小・中学生100円
公式サイト・関連サイト:
② アクセス
電車・フェリー:
- JR山陽本線「宮島口」駅下車、徒歩約5分で宮島口桟橋へ。
- 宮島口桟橋から宮島フェリー(JR西日本宮島フェリーまたは宮島松大汽船)に乗船、約10分で宮島桟橋へ。
- 宮島桟橋から厳島神社までは徒歩約15分。
車:
- 山陽自動車道「廿日市IC」または「大野IC」から約25分で宮島口へ。
- 宮島には一般車両用の駐車場はありません。宮島口周辺の有料駐車場を利用し、フェリーで渡ってください。宮島口周辺には複数の駐車場がありますが、観光シーズンは混雑が予想されます。公共交通機関の利用がおすすめです。
③ 魅力と特徴
エネルギーの特色: 海のエネルギーと山のエネルギーが調和した、清浄で力強いエネルギーを感じられる場所です。潮の満ち引きによって景観が変化し、そのたびに異なる表情を見せる神秘的な雰囲気は、訪れる人の心を静かに癒やし、活力を与えてくれます。
見どころ:
- 海に浮かぶ大鳥居: 厳島神社のシンボルであり、満潮時には海に浮かんでいるように見える朱塗りの鳥居は圧巻です。干潮時には歩いて鳥居の真下まで行くことができます。
- 本社本殿: 海上に建てられた荘厳な社殿は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた美しい建築です。
- 五重塔: 朱塗りの美しい塔で、境内の高台にそびえ立ち、周囲の景観と調和しています。
- 千畳閣(豊国神社): 豊臣秀吉が建立を命じたものの、未完成のまま現存する巨大な建物です。広々とした空間からは、瀬戸内海の素晴らしい景色を一望できます。
- 宝物館: 神社に伝わる貴重な文化財や美術品が展示されています。
- 能舞台: 海に突き出すように建てられた珍しい能舞台で、かつては貴族たちが船上から能を鑑賞していました。
- 御笠浜(みかさはま): 本社の正面に広がる砂浜で、かつては参拝者が身を清めた場所とされています。
体験できること:
- 参拝: 海に向かって祈りを捧げるという、独特の参拝体験ができます。
- 御朱印の授与: 厳島神社の美しい御朱印をいただくことができます。
- お守り・お札の授与: 様々なご利益のあるお守りやお札が授与されています。
- 干潮時の散策: 干潮時には、普段は海の中にある砂浜を歩いて大鳥居の下まで行くことができます。
- ライトアップ: 日没後には、大鳥居や社殿が美しくライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。
おすすめの時期・時間帯:
- 満潮時と干潮時: それぞれ異なる景観を楽しめるため、両方の時間帯に訪れるのがおすすめです。事前に潮汐表を確認しておくと良いでしょう。
- 夕暮れ時: 夕日に照らされる大鳥居や社殿は息をのむ美しさです。
- 春や秋: 比較的過ごしやすい気候で、新緑や紅葉と朱塗りの社殿のコントラストが美しい季節です。
周辺情報:
- 宮島表参道商店街: 宮島桟橋から神社へと続く参道には、お土産店や飲食店が軒を連ねています。もみじ饅頭や牡蠣など、広島ならではのグルメを楽しむことができます。
- 宮島水族館: 瀬戸内海の魚を中心に、様々な水生生物を観察できます。
- 弥山(みせん): 宮島の最高峰で、ロープウェイや徒歩で山頂まで登ることができます。山頂からは瀬戸内海の絶景を一望できます。山頂には、弘法大師(空海)が開いたとされる霊火堂などがあります。
- 紅葉谷公園: 秋には美しい紅葉が楽しめる公園です。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 特に決まりはありませんが、神聖な場所であることを意識した清潔感のある服装を心がけましょう。
- 持ち物: 天候によっては雨具や日焼け止めがあると便利です。干潮時に鳥居の下まで行く場合は、濡れても良い履物を用意しましょう。
- 参拝方法: 二礼二拍手一礼の一般的な神社の作法で参拝しましょう。
- 境内での飲食: 原則として禁止されています。
- ゴミの持ち帰り: 境内や周辺にゴミ箱は少ないため、自分で出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 自然保護: 島内は自然豊かな場所です。植物や動物を大切にし、自然を傷つけるような行為は控えましょう。
- 鹿への接し方: 宮島には野生の鹿が生息しています。むやみに近づいたり、食べ物を与えたりすることは控えましょう。
- 潮の満ち引き: 海上にある神社のため、潮の満ち引きによって景観が大きく変わります。事前に潮汐表を確認し、見たい景観に合わせて訪れる時間帯を検討しましょう。
- 階段や坂道: 境内には階段や坂道が多い場所がありますので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
厳島神社は、その美しい景観と歴史、そして神秘的な雰囲気から、訪れる人々に深い感動と癒やしを与えてくれる特別なパワースポットです。ぜひ、足を運んでその魅力を体感してみてください。
2. 宮島弥山

広島県のパワースポット「宮島弥山」
① 概要
- スポット名: 弥山(みせん)
- 住所: 広島県廿日市市宮島町
- ジャンル: 自然、聖地
- 歴史・伝説: 弥山は、瀬戸内海に浮かぶ神聖な島・宮島の最高峰(標高535m)であり、古くから神が宿る山として崇められてきました。弘法大師(空海)が唐から帰朝後の大同元年(806年)に真言密教の霊場として開山したと伝えられています。山頂付近には、弘法大師が焚いたとされる「消えずの火」が今も燃え続ける霊火堂や、巨大な岩が積み重なった奇岩群など、神秘的なスポットが点在しています。また、山全体が原始林に覆われ、豊かな自然が息づいています。
- ご利益・効果: 自然のエネルギーを感じられる場所として、心身のリフレッシュ、精神安定、開運などのご利益があるとされています。特に、弘法大師ゆかりの地であることから、厄除けや学業成就を願う人も訪れます。
- 営業時間・拝観時間: 弥山山頂へのアクセスは基本的に終日可能ですが、ロープウェイの運行時間や各施設の開館時間は季節や曜日によって異なります。事前に公式サイト等で確認が必要です。
- 定休日: 弥山山頂へは基本的に年中無休でアクセス可能ですが、ロープウェイは定期点検などで運休する場合があります。各施設の休業日も事前に確認が必要です。
- 料金: 弥山山頂への入山自体は無料です。ただし、弥山ロープウェイの利用には料金がかかります。また、山頂付近の各施設(霊火堂など)への拝観料は基本的に無料です。
- 公式サイト・関連サイト:
② アクセス
- 公共交通機関:
- JR山陽本線「宮島口」駅下車、徒歩約5分で宮島口桟橋へ。
- 宮島口桟橋から宮島松大汽船またはJR西日本宮島フェリーに乗船(約10分)。宮島桟橋下船。
- 宮島桟橋から弥山ロープウェイ乗り場(紅葉谷公園駅)まで徒歩約20分、または無料送迎バスを利用。
- 弥山ロープウェイ(榧谷駅~獅子岩駅)に乗車(約14分)。
- 獅子岩駅から弥山山頂までは徒歩で約30分~1時間(ルートによって異なります)。
- 車: 宮島には一般車両は乗り入れできません。宮島口周辺の駐車場を利用し、フェリーで渡ってください。宮島口周辺には複数の有料駐車場があります。週末や連休は混雑が予想されますので、時間に余裕をもって到着することをおすすめします。
③ 魅力と特徴
- エネルギーの特色: 弥山全体が神聖なエネルギーに満ち溢れていると感じる人が多くいます。特に、山頂付近の巨岩群や原生林からは、地球の力強さや生命力を感じられるでしょう。弘法大師が開いた霊場としての歴史から、静かで落ち着いた、精神性を高めるようなエネルギーも感じられます。
- 見どころ:
- 獅子岩展望台: ロープウェイ獅子岩駅からすぐの場所にあり、瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットです。特に夕焼け時は息をのむ美しさです。
- 霊火堂: 弘法大師が焚いたとされる「消えずの火」が1200年以上燃え続けている神秘的なお堂。恋人の聖地としても知られています。
- 不消霊火堂の火: この火を使って沸かした湯を飲むと万病に効くと言われています。
- 弥山本堂: 弘法大師が建立したと伝わるお堂。静かで厳かな雰囲気が漂います。
- くぐり岩: 巨大な岩の隙間を通り抜ける場所。通り抜けることで願いが叶うとも言われています。
- 天狗の腰掛け杉: 山頂付近にある巨大な杉の木。天狗が腰をかけて休んだという伝説があります。
- 御山神社: 弥山の山頂に鎮座する神社。航海の安全や豊漁の神として信仰されています。
- 原始林: 手つかずの自然が残る貴重な森。多様な動植物が生息しており、自然のエネルギーを感じられます。
- 体験できること:
- ロープウェイからの眺望: 瀬戸内海の美しい景色を空中から楽しめます。
- 山頂までのハイキング: 複数の登山ルートがあり、体力に合わせて自然を満喫できます。
- 霊火堂での参拝: 「消えずの火」に触れ、歴史と神秘を感じることができます。
- 御朱印の授与: 弥山本堂や御山神社で御朱印をいただくことができます。
- 自然観察: 豊かな自然の中で、様々な動植物を観察できます。
- おすすめの時期・時間帯: 新緑の季節(春)や紅葉の季節(秋)は、山全体が色鮮やかに染まり、特に美しいです。早朝や夕暮れ時は、人が少なく静かで神秘的な雰囲気を味わえます。
- 周辺情報: 宮島桟橋周辺には、厳島神社をはじめとする多くの歴史的な建造物や、お土産店、飲食店などが軒を連ねています。名物のもみじ饅頭や牡蠣料理などを楽しむことができます。また、宮島水族館も近くにあり、家族連れにもおすすめです。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 弥山は山道が多く、足場の悪い場所もありますので、歩きやすい靴が必須です。特にハイキングをする場合は、トレッキングシューズなど滑りにくい靴を選びましょう。また、天候が変わりやすいので、雨具や防寒具も用意しておくと安心です。
- 持ち物: 水分補給のための飲み物、タオル、帽子、日焼け止めなどを持参しましょう。特に夏場は熱中症対策が必要です。山頂には自動販売機や売店はありますが、数に限りがあるため、事前に準備しておくことをおすすめします。
- 参拝方法: 神社やお寺では、それぞれの作法に沿って参拝しましょう。静かに参拝し、他の参拝者の迷惑にならないように心がけましょう。
- 自然保護: 弥山の豊かな自然を守るため、ゴミは必ず持ち帰り、植物や岩などを傷つけないように注意しましょう。また、指定された場所以外への立ち入りは控えましょう。
- ロープウェイの運行状況: 天候によってはロープウェイが運休することがありますので、事前に運行状況を確認しておくと良いでしょう。
- 時間に余裕をもつ: 山頂までの移動には時間がかかるため、時間に余裕をもって計画を立てましょう。最終のフェリーの時間も確認しておきましょう。