鹿児島県の人気観光スポット

種子島 各地の人気観光スポット

鹿児島県の人気観光スポットから5つ選び、それぞれの特徴や良い点と少し残念な点を紹介します。

1. 桜島(鹿児島県鹿児島市)                                                                              

桜島は、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ活火山であり、鹿児島市のシンボルとして広く知られる人気の観光スポットです。その雄大な姿と、現在も活動を続ける火山ならではの景観が魅力です。

歴史的な成り立ち

  • 桜島は、約2万6千年前から活動を開始したと考えられています。
  • 記録に残る最初の大きな噴火は、708年のもので、その後も度々噴火を繰り返してきました。
  • 特に1914年(大正3年)の大噴火は大規模で、海峡を埋め立てて大隅半島と陸続きになりました。この噴火によって現在の桜島の地形が大きく変わりました。
  • 現在も活発な火山活動を続けており、噴煙を上げる様子や、時には降灰が見られます。

良い所

  • 雄大な火山景観: 活火山ならではの荒々しい地形や、噴煙を上げる様子は圧巻です。
  • 温泉: 火山活動の恵みである温泉が豊富で、絶景を眺めながら入浴できる温泉施設もあります。
  • 豊かな自然: 火山灰土壌で育つ特産品(桜島大根、桜島みかんなど)や、独特の植生が見られます。
  • 歴史と文化: 火山と共に生きてきた人々の歴史や文化に触れることができます。
  • フェリーでのアクセス: 鹿児島市内からフェリーで約15分と、手軽にアクセスできます。
  • ジオパーク: 「霧島錦江湾ジオパーク」の一部として、地球のダイナミックな活動を感じられます。

残念な所

  • 火山活動: 活火山であるため、噴火警戒レベルによっては立ち入り禁止区域があったり、観光に影響が出たりする可能性があります。
  • 降灰: 時折、火山灰が降ることがあり、洗濯物や車の管理などに注意が必要です。
  • 観光客の多さ: 特に連休や観光シーズンは、多くの観光客で賑わいます。

見どころスポット

  • 湯之平展望所: 桜島の北岳山腹にある展望所で、鹿児島市内と桜島全体を見渡せる絶景スポットです。
  • 有村溶岩展望所: 1914年の大噴火で流れ出した溶岩原に整備された展望所で、間近に溶岩の迫力を感じられます。
  • 黒神埋没鳥居: 1914年の大噴火で埋没した鳥居の一部が残されており、当時の噴火の規模を物語っています。
  • 桜島ビジターセンター: 桜島の自然や火山活動について学べる施設です。
  • 古里温泉: 海に面した露天風呂など、絶景を眺めながら入浴できる温泉施設があります。
  • 桜島マグマ温泉: 桜島の地下1000mから湧き出る温泉を利用した温泉施設です。
  • 桜島大根畑: 世界一大きいとされる桜島大根の畑は、その大きさに驚かされます(収穫時期による)。
  • 桜島港周辺: お土産店や飲食店が集まっており、桜島ならではのグルメやお土産を探せます。

観光のヒント

  • 桜島の火山活動に関する情報は、事前に気象庁や鹿児島県のウェブサイトで確認することをおすすめします。
  • 動きやすい服装と靴で訪れましょう。
  • 降灰に備えて、マスクや雨具などを持参すると良いでしょう。
  • 桜島内は広いので、レンタカーや周遊バスを利用すると効率よく観光できます。
  • フェリーからの眺めも素晴らしいので、ぜひデッキに出てみてください。

桜島は、ダイナミックな自然の力と、そこに暮らす人々の歴史を感じられる魅力的な観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。

2. 霧島温泉郷(鹿児島県霧島市)

霧島温泉郷は、鹿児島県霧島市にある、霧島連山の麓に広がる温泉地です。多様な泉質と豊かな自然に恵まれ、古くから湯治場として、また観光地として多くの人々に親しまれてきました。

歴史的な成り立ち

  • 霧島温泉郷の開湯は古く、1714年に飯田喜八によって発見されたとされる硫黄谷温泉が始まりとされています。
  • 霧島温泉は、その効能の豊かさから、幕末の志士である小松帯刀や、坂本龍馬・お龍夫妻が新婚旅行で訪れるなど、多くの偉人や文人に愛されてきました。龍馬夫妻が長期滞在した塩浸温泉は、現在「塩浸温泉龍馬公園」として整備されています。
  • 明治時代以降、近代的な温泉保養地として開発が進められました。
  • 霧島地域自体は、天孫降臨伝説の地としても知られ、神々が降り立ったとされる高千穂峰や、ニニギノミコトを祀る霧島神宮など、神話にまつわる史跡も多く存在します。
  • 1934年には、霧島地域が日本で初めての国立公園である**霧島国立公園(後に霧島錦江湾国立公園に再編)**に指定され、その自然の価値が認められました。

良い所

  • 豊富な泉質: 硫黄泉、明礬泉、鉄泉など、多様な泉質の温泉が湧き出ており、様々な効能が期待できます。湯めぐりを楽しめるのも魅力です。
  • 雄大な自然: 霧島連山の美しい山々や、火口湖、滝など、変化に富んだ自然景観を満喫できます。
  • 歴史と神話: 天孫降臨伝説をはじめとする神話や、坂本龍馬ゆかりの地など、歴史的な観光スポットも豊富です。
  • 周辺観光の拠点: 霧島神宮や高千穂峰など、霧島地域の主要な観光地へのアクセスが良いです。
  • グルメ: 地元の食材を使った美味しい料理や、温泉卵、温泉まんじゅうなどの温泉グルメも楽しめます。
  • 癒しとリフレッシュ: 豊かな自然の中で、温泉に浸かり、ゆったりとした時間を過ごすことで、心身ともにリフレッシュできます。

残念な所

  • 観光客の多さ: 特に連休や観光シーズンは、多くの観光客で賑わい、温泉や観光スポットが混雑することがあります。
  • アクセス: 霧島連山一帯に温泉地が点在しているため、公共交通機関だけでは移動がやや不便な場合があります。レンタカーがあると便利です。
  • 天候: 山岳地帯のため、天候が変わりやすく、霧が発生しやすいことがあります。
  • 冬季の寒さ: 冬季は気温が低く、積雪や路面凍結に注意が必要です。

見どころスポット

  • 霧島神宮: 天孫降臨の主人公であるニニギノミコトを祀る、歴史ある美しい神社です。
  • 高千穂峰: 天孫降臨伝説の舞台とされる山で、登山も楽しめます。山頂からの眺めは絶景です。
  • 大浪池: 霧島連山にある美しい火口湖で、周囲を散策できる遊歩道があります。
  • 丸尾滝: 温泉水が流れ落ちる珍しい滝で、秋の紅葉や冬の湯けむりも美しいです。
  • 霧島温泉市場: 霧島温泉郷の中心にあり、お土産店や食事処、足湯などがあります。
  • 塩浸温泉龍馬公園: 坂本龍馬・お龍夫妻が新婚旅行で訪れた温泉地で、資料館や足湯などがあります。
  • 霧島アートの森: 自然の中に現代アートが展示された野外美術館です。
  • 犬飼滝: 迫力のある美しい滝で、遊歩道から間近に見ることができます。
  • 曽木の滝: 「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる雄大な滝です。

霧島温泉郷は、温泉だけでなく、豊かな自然や歴史、神話にも触れることができる魅力的な観光地です。ぜひ、時間をかけてゆっくりと巡ってみてください。

3. 指宿(いぶすき)の砂むし温泉(鹿児島県指宿市)

指宿の砂むし温泉は、鹿児島県指宿市を代表する、世界的にも珍しい天然の温泉を利用した温浴療法です。温かい砂に全身を埋めることで、血行促進や疲労回復、美肌効果などが期待できるとして、多くの観光客に愛されています。

歴史的な成り立ち

  • 指宿の砂むし温泉の起源は定かではありませんが、江戸時代末期には既に存在していたと言われています。
  • 海岸に自然湧出する温泉熱を利用した独自の入浴法として、地元の人々の間で親しまれてきました。
  • 明治時代以降、その健康効果が注目され始め、徐々に観光客にも知られるようになりました。
  • 特に昭和に入ってからは、温泉療法としての効果も研究され、観光地としての地位を確立しました。
  • 現在では、指宿温泉を代表する観光資源として、多くの温泉旅館や施設で体験することができます。

良い所

  • 温かい砂に全身を包まれる感覚は、他では味わえない体験です。
  • 高い温浴効果: 砂の重みと地熱、温泉の熱によって、体の芯から温まり、血行促進や新陳代謝の活性化が期待できます。
  • リラックス効果: 波の音を聞きながら、ゆったりと砂に埋もれることで、心身ともにリラックスできます。
  • 美肌効果: 砂に含まれるミネラル成分や温泉成分が、肌を滑らかにする効果も期待されています。
  • 海岸沿いのロケーション: ほとんどの砂むし温泉施設が海岸沿いに位置しており、美しい景色を眺めながら体験できます。

残念な所

  • 天候に左右される: 雨天や強風の場合、砂むし温泉が利用できないことがあります。
  • 温度管理: 自然の熱を利用しているため、砂の温度が日によって変動することがあります。熱すぎる場合もあるため、注意が必要です。
  • 閉所恐怖症の方: 全身が砂で覆われるため、閉所恐怖症の方には抵抗があるかもしれません。
  • 砂の重み: 体に砂の重みがかかるため、体調によっては負担に感じる場合があります。
  • シャワー施設: 砂を洗い流すためのシャワー施設はありますが、混雑することがあります。

見どころスポット

  • 指宿温泉砂むし会館「砂楽」: 海岸沿いに位置し、波の音を聞きながら砂むし温泉を楽しめる代表的な施設です。
  • ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」: 絶景の露天風呂と併設されており、砂むし温泉と温泉の両方を楽しめます。
  • 砂湯里: 宿泊施設に併設された砂むし温泉で、プライベートな空間で体験したい方におすすめです。
  • 指宿白水館: 広大な庭園と豊富な温泉施設が魅力の老舗旅館で、砂むし温泉も体験できます。
  • その他温泉旅館: 指宿温泉には多くの温泉旅館があり、それぞれに砂むし温泉施設を備えている場合があります。

観光のヒント

  • 事前に施設の営業時間や料金を確認しておきましょう。
  • 水着を持参する必要があります(施設によってはレンタルもあります)。
  • 体調が優れない場合や、高血圧、心臓病などの持病がある場合は、事前に医師に相談しましょう。
  • 砂むし温泉の後は、温泉に入浴してさらにリラックスするのもおすすめです。
  • 指宿市内には、池田湖や開聞岳など、他の観光スポットもたくさんありますので、合わせて楽しむと良いでしょう。

指宿の砂むし温泉は、 貴重な体験と健康効果が期待できる、鹿児島を訪れた際にはぜひ体験してほしいアクティビティです。

4. 仙巌園( せんがんえん)(磯庭園)(鹿児島県鹿児島市)

仙巌園(せんがんえん)は、鹿児島県鹿児島市にある、島津氏の別邸とその庭園です。薩摩藩の歴史と文化、そして美しい自然を感じられる人気の観光スポットです。

歴史的な成り立ち

  • 仙巌園は、1658年(万治元年)に島津家19代当主・島津光久によって築かれた別邸とその庭園です。
  • 磯庭園(いそていえん)とも呼ばれ、錦江湾と桜島を借景とした雄大な庭園が特徴です。
  • 江戸時代には、島津家の迎賓館としても使われました。
  • 明治時代以降も、島津家の所有として大切に守られてきました。
  • 現在は、公益財団法人尚古集成館によって管理・運営され、一般公開されています。

良い所

  • 雄大な庭園: 錦江湾と桜島を借景とした庭園は、他に類を見ない壮大なスケールです。
  • 歴史的建造物: 御殿や尚古集成館など、島津家の歴史を伝える貴重な建造物を見学できます。
  • 薩摩切子: 薩摩藩が誇る伝統工芸品「薩摩切子」の工房やショップがあり、製作工程の見学や購入ができます。
  • 食事処: 庭園を眺めながら、郷土料理や軽食を楽しめる食事処があります。
  • アクセスの良さ: 鹿児島中央駅からバスで約20分と、アクセスも比較的容易です。

残念な所

  • 観光客の多さ: 特に連休や観光シーズンは、多くの観光客で賑わいます。
  • 坂道や階段: 庭園内は広く、坂道や階段も多いので、足腰に不安がある方は注意が必要です。
  • 施設の広さ: 見どころが多く、全てをじっくり見学するには時間がかかる場合があります。

見どころスポット

  • 借景庭園: 錦江湾と桜島を一体とした、雄大な庭園の景色は圧巻です。
  • 御殿: 島津家の居室として使われた建物で、当時の生活様式を垣間見ることができます。
  • 尚古集成館: 島津家が創設した近代的な工場群の一部で、薩摩の近代化の歴史を伝える博物館です。
  • 薩摩切子工場・ショップ: 薩摩切子の製作工程を見学したり、美しい薩摩切子を購入したりできます。
  • 鶴灯籠: 庭園内にあるユニークな形の灯籠で、島津家の家紋が刻まれています。
  • 正門: 重厚な造りの門で、当時の威厳を感じさせます。
  • 猫神神社: 航海の安全を祈願して祀られた小さな神社です。

観光のヒント

  • 時間に余裕があれば、庭園だけでなく、御殿や尚古集成館も見学するのがおすすめです。
  • 薩摩切子の製作工程見学は、時間帯が決まっている場合があるので事前に確認しましょう。
  • 庭園内は広いので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
  • 食事処では、郷土料理の「両棒餅(ぢゃんぼもち)」などを味わってみてください。

仙巌園は、美しい庭園と歴史的な建造物を通して、薩摩藩の歴史と文化に触れることができる、魅力的な観光スポットです。ぜひ、訪れてみてください。

5. 屋久島(鹿児島県屋久島町)

屋久島は、鹿児島県熊毛郡屋久島町に属する島で、手つかずの自然が色濃く残る世界自然遺産です。樹齢数千年を超える屋久杉をはじめとする豊かな森林、変化に富んだ地形、そして固有の動植物が生息する貴重な場所として、国内外から多くの観光客を魅了しています。

歴史的な成り立ち

  • 屋久島の歴史は古く、縄文時代から人々が生活していた痕跡があります。
  • 古代には流刑地とされた時代もありました。
  • 江戸時代には、島全体が薩摩藩の直轄領となり、屋久杉の伐採が盛んに行われました。
  • 明治時代以降も林業が主要な産業でしたが、自然保護の意識が高まり、1993年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。
  • 世界遺産登録後は、観光業が主要な産業となり、自然と共存する観光を目指しています。

良い所

  • 圧倒的な自然: 樹齢数千年の屋久杉が林立する原生林は、まさに圧巻です。
  • 多様な生態系: 照葉樹林から亜高山帯まで、多様な植生が分布し、ヤクシカやヤクザルなどの固有種が生息しています。
  • トレッキングの聖地: 様々なレベルのトレッキングコースが整備されており、本格的な登山から気軽に楽しめるハイキングまで、自然を満喫できます。
  • 美しい渓谷や滝: 白谷雲水峡や大川の滝など、美しい渓谷や滝が点在しています。
  • 星空: 光害が少ないため、満天の星空を眺めることができます。

残念な所

  • 天候の不安定さ: 「月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多く、天候が変わりやすいです。トレッキングの際は雨具が必須です。
  • アクセス: 鹿児島本土から高速船や飛行機でのアクセスとなり、時間と費用がかかります。島内の移動もレンタカーやバスが中心となります。
  • トレッキング装備: 本格的なトレッキングコースに挑戦する場合は、適切な装備が必要です。
  • 自然保護: 自然保護のため、立ち入り禁止区域やルールが定められています。

見どころスポット

  • 縄文杉: 樹齢数千年とも言われる屋久杉の巨木。往復約10時間の本格的なトレッキングコースです。
  • 白谷雲水峡: コケに覆われた幻想的な森。「もののけ姫」の舞台のモデルとも言われています。
  • 太鼓岩: 白谷雲水峡にある巨大な岩で、山々を一望できる絶景スポットです。
  • 宮之浦岳: 屋久島の最高峰。本格的な登山装備と体力が必要です。
  • 大川の滝: 迫力満点の落差88mの滝。日本の滝百選にも選ばれています。
  • 千尋の滝: V字型の巨大な花崗岩の渓谷にかかる滝。
  • 屋久島環境文化村センター: 屋久島の自然や文化について学べる施設です。
  • 平内海中温泉: 干潮時のみ入浴できる珍しい露天温泉。水着着用が必要です。

観光のヒント

  • 事前に天気予報をしっかり確認し、雨具を必ず持参しましょう。
  • トレッキングコースは体力に合わせて選びましょう。
  • 島内の移動手段を事前に調べておきましょう(レンタカー、バスなど)。
  • 自然保護のため、ルールを守り、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
  • 宿泊施設は事前に予約しておくことをおすすめします。

屋久島は、手つかずの雄大な自然を満喫できる、かけがえのない場所です。訪れる際には、自然への敬意を払い、その美しさを心ゆくまで堪能してください。

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