滋賀県には、豊かな自然と歴史が育んだパワースポットがたくさんあります。今回は、その中でも特に人気のあるパワースポットを2箇所、ご紹介します。
1. 竹生島
琵琶湖に浮かぶ神秘の島、神々が宿るパワースポット「竹生島」
① 概要
スポット名: 竹生島（ちくぶしま）
住所: 滋賀県長浜市竹生島
ジャンル: 仏閣、自然、聖地
歴史・伝説: 竹生島は、琵琶湖の北部に浮かぶ周囲約2kmの小さな島です。古くから神が宿る島として崇められ、島全体が聖域とされています。奈良時代には聖武天皇の勅願により創建されたと伝わる宝厳寺（ほうごんじ）や、都久夫須麻神社（つくぶすまじんじゃ）（竹生島神社とも呼ばれる）が鎮座し、西国三十三所観音霊場の第三十番札所である宝厳寺には、重要文化財の唐門や観音堂など歴史的な建造物が数多く残っています。また、都久夫須麻神社の本殿は豊臣秀吉の大坂城から移築されたとされ、豪華絢爛な桃山建築を見ることができます。島には、弁才天が住むという伝説や、竜神にまつわる言い伝えも残っており、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
ご利益・効果: 竹生島は、開運招福、商売繁盛、家内安全、厄除け、縁結びなど、多岐にわたるご利益があるとされています。特に、宝厳寺の本尊である弁才天は、七福神の一つであり、音楽や芸術、財福の神として広く信仰されています。都久夫須麻神社の急な石段を登り、本殿にお参りすることで、強いエネルギーを受けられるとも言われています。
営業時間・拝観時間:
- 宝厳寺：9：30～16：30（観光船就航時間に基づく）
- 都久夫須麻神社：9：30～16:30
定休日: 年中無休
料金:
- 竹生島では、乗船料（往復）以外に、おとな（中学生以上）600円、小学生300円の入島料が別途必要です。
- 宝物殿拝観料：大人 300円 小人 250円
公式サイト・関連サイト:
② アクセス
竹生島へは、船で渡る必要があります。
- 長浜港からのアクセス:
- JR琵琶湖線「長浜駅」から徒歩約10分で長浜港へ。
- 長浜港から竹生島行きの定期船に乗船（所要時間約30分）。
- 定期船の時刻や料金は、琵琶湖汽船の公式サイトをご確認ください。
- 今津港からのアクセス:
- JR湖西線「近江今津駅」から徒歩約5分で今津港へ。
- 今津港から竹生島行きの定期船に乗船（所要時間約40分）。
- 定期船の時刻や料金は、琵琶湖汽船の公式サイトをご確認ください。
車でのアクセス: 竹生島には駐車場はありません。各港周辺の有料駐車場をご利用ください。特に観光シーズン中は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
③ 魅力と特徴
エネルギーの特色: 竹生島は、琵琶湖の豊かな自然に囲まれ、古くからの信仰が息づく神聖な場所です。島全体に静かで穏やかな、それでいて力強いエネルギーが満ちていると感じる人が多いようです。特に、宝厳寺の弁才天を祀る本堂や、都久夫須麻神社の本殿周辺は、強いパワーを感じられるスポットとして知られています。琵琶湖の雄大な景色を眺めながら参拝することで、心身ともに浄化され、新たな活力が湧いてくるでしょう。
見どころ:
- 宝厳寺 唐門（国宝）: 豊臣秀吉の大坂城の遺構と伝えられ、極彩色の彫刻が施された豪華な門です。
- 宝厳寺 本堂（重要文化財）: 岩の上に建てられた懸造りの舞台からは、琵琶湖の絶景を望めます。本尊の木造十一面観音立像（秘仏）は霊験あらたかとして信仰されています。
- 宝厳寺 舟廊下（重要文化財）: 本堂と観音堂を結ぶ屋根付きの廊下で、伏見城の遺構と伝えられています。
- 都久夫須麻神社 本殿（国宝）: 豊臣秀頼が寄進したとされ、豪華な桃山建築の様式を今に伝えます。
- 都久夫須麻神社 竜神拝所: 琵琶湖に向かって突き出した場所にあり、「かわらけ投げ」で願いを込めて素焼きの小皿を鳥居に向かって投げます。
- 琵琶湖の自然: 島内からは、雄大な琵琶湖の景色を一望できます。特に夕暮れ時は、湖面が茜色に染まり、幻想的な雰囲気に包まれます。
体験できること:
- 参拝・御朱印: 宝厳寺と都久夫須麻神社でそれぞれ御朱印をいただくことができます。
- かわらけ投げ: 都久夫須麻神社の竜神拝所で行うことができます。願いを込めてかわらけを投げ、鳥居をくぐれば願いが叶うと言われています。
- 弁才天像の拝観（宝厳寺）： 美しい弁才天像を間近で拝観することができます。
- 写経体験（宝厳寺）： 事前予約が必要な場合がありますので、宝厳寺にお問い合わせください。
おすすめの時期・時間帯:
- 新緑の季節（春）： 島全体が緑に包まれ、爽やかな風が心地よい季節です。
- 紅葉の季節（秋）： 周囲の山々が色づき、琵琶湖とのコントラストが美しいです。
- 午前中の早い時間: 比較的参拝者が少なく、静かで神聖な雰囲気をゆっくりと味わえます。
周辺情報: 長浜港周辺には、黒壁スクエアをはじめとする観光スポットや、琵琶湖の幸を使ったグルメを楽しめる飲食店、宿泊施設などがあります。竹生島と合わせて訪れるのもおすすめです。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 服装: 神社仏閣への参拝にふさわしい、清潔感のある服装を心がけましょう。露出の多い服装は避けましょう。
- 持ち物: 島内は坂道や階段が多いため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。夏場は日差しが強いため、帽子や日焼け止めがあると良いでしょう。雨具も用意しておくと安心です。
- 参拝方法: 各寺社の作法に従い、静かに参拝しましょう。
- かわらけ投げ: 周囲の安全に配慮し、指定された場所から投げましょう。
- ゴミ: 島内にはゴミ箱が少ないため、ごみは持ち帰りましょう。
- 自然保護: 島内の植物や岩などを傷つけたり、持ち帰ったりすることはやめましょう。
- 船の時刻: 定期船の時刻を事前に確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。天候によっては欠航する場合もあります。
- 飲食物: 島内には売店がありますが、品揃えは限られています。必要に応じて飲み物や軽食を持参すると良いでしょう。
竹生島は、その美しい自然と歴史ある寺社が織りなす、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所です。訪れる際には、敬虔な気持ちで自然と歴史に触れ、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
2. 多賀大社
滋賀県屈指のパワースポット「多賀大社」
① 概要
スポット名: 多賀大社（たがたいしゃ）、「お多賀さん」の名で親しまれています。
住所: 滋賀県犬上郡多賀町多賀604
ジャンル: 神社
歴史・伝説: 伊邪那岐大神（いざなぎのおおかみ）と伊邪那美大神（いざなみのおおかみ）の二柱をお祀りする、古くから「お伊勢さんへ七度、お多賀さんへ三度」と伊勢神宮と並び称されるほど人々の信仰を集めてきた古社です。延命長寿、縁結びの神様として広く知られています。特に、伊邪那岐大神が余生を過ごされた地と伝えられており、生命の根源を司る神様として篤く信仰されています。
ご利益・効果: 延命長寿、健康長寿、縁結び、家内安全、厄除け、開運招福など。生命力向上や幸福を願う人々が訪れます。
営業時間・拝観時間: 境内自由。御祈祷や授与所は通常午前9時～午後5時頃まで（季節や行事により変動あり）。
定休日: なし
料金: 境内への入場は無料。
宝物殿は拝観料 ： 500円 奥書院庭園拝観料含む
公式サイト・関連サイト:
② アクセス
公共交通機関:
- 近江鉄道多賀線「多賀大社前」駅下車、徒歩約10分。
- 彦根駅から多賀大社前駅まで約15分。
- 時刻表は近江鉄道公式サイトをご確認ください。
- JR彦根駅から多賀大社行きの湖国バスも運行しています（所要時間約20分）。
車:
- 名神高速道路「彦根IC」から約15分。
- 駐車場: 普通車約500台、大型バス駐車可（いずれも無料）。
- 周辺に有料駐車場もあります。特に正月などの繁忙期は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用も検討しましょう。
③ 魅力と特徴
エネルギーの特色: 古くから人々の生命と幸福を見守ってきた神々が鎮座する神聖な場所であり、穏やかでありながらも力強い、温かいエネルギーに満ち溢れています。特に本殿周辺や奥書院庭園では、深い安らぎと活力を感じられるでしょう。
見どころ:
- 本殿: 重厚な佇まいで、歴史と信仰の深さを感じさせます。
- 奥書院庭園（神楽の庭）： 池泉回遊式の美しい庭園で、四季折々の自然が楽しめます。特に紅葉の時期は見事です。
- 太閤橋（たいこうばし）： 豊臣秀吉が母の病気平癒を祈願して寄進したと伝わる反り橋。渡る際には足元に注意が必要です。
- 寿命石（じゅみょういし）： 伊邪那岐大神の長寿にあやかる霊石として信仰されています。撫でることで長寿のご利益があると言われています。
- 糸かけ餅（いとかけもち）： 多賀大社の名物。参道には糸かけ餅を扱うお店が並びます。
- 多賀大社博物館: 多賀大社の歴史や文化財を学ぶことができます（有料）。
体験できること:
- 参拝: 二礼二拍手一礼の作法でお参りしましょう。
- 御朱印の授与: 社務所にて風格ある御朱印をいただくことができます。
- お守り・お札の授与: 様々なご利益のお守りやお札が授与されています。
- 御祈祷: 個人の願い事や願意に合わせて御祈祷を受けることができます（要予約）。
- 絵馬の奉納: 願い事を託した絵馬を奉納できます。
おすすめの時期・時間帯:
- 新緑の季節（5月頃）や紅葉の季節（11月頃）は、奥書院庭園の自然が特に美しく、参拝と合わせて楽しむことができます。
- 比較的空いている平日の午前中がおすすめです。
- 例年8月3日・4日には「万灯祭」が斎行され、多くの参拝者で賑わいます。
周辺情報:
- 彦根城: 国宝にも指定されている美しい城。多賀大社から車で約20分。
- 夢京橋キャッスルロード: 彦根城近くのレトロな商店街。食事やお土産探しに最適です。
- 多賀町立博物館: 多賀町の歴史や文化を紹介する施設。
- 多賀町内には、自然豊かなハイキングコースやキャンプ場などもあります。
④ 訪れる際の注意点・マナー
- 神聖な場所であることを意識し、参拝の際は静かに心を落ち着けてお参りしましょう。
- 境内での飲食や喫煙は指定された場所以外では控えましょう。
- 写真撮影は許可されている場所で行い、他の参拝者の迷惑にならないように配慮しましょう。
- 露出の多い服装は避け、節度ある服装で参拝しましょう。
- ゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 太閤橋は滑りやすい箇所もあるため、足元に注意して渡りましょう。
- 冬期は積雪や路面凍結の可能性がありますので、防寒対策や滑り止め対策をしっかりとしてください。
多賀大社は、悠久の歴史の中で人々の願いを受け止め、生命の力を与えてくれるパワースポットです。ぜひ訪れて、その恵みを感じてみてください。
近畿日本ツーリストの宿泊予約サービス
